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学び

古村敏明教授ゼミ【古村敏明教授(文学部)】

皆さんはどれくらい自覚(自己理解力)があると考えますか。近年、性格診断が流行するなど人間の内部領域の理解を促進する動きが多くみられます。

古村ゼミでは、現代エレジー(悲歌)の非言語的なサインや技法に焦点をあてることで、主体(詩人、作品、読者)の不可視な心理(気持ち)や葛藤を分析します。

毎授業の初めにゼミ生は心理学用語に関連する自身のエピソードを開示します。その後ランダムにグループに分かれ、作品内で描かれる感情の引き金やそれらがもたらした葛藤・症状に関する気づきを発表します。
大抵の場合、私たちは自覚する以上に自己体験や経験というバイアスを通してでしか、他者の内部領域にアクセスできませんが、こうしたプロセスで心理学・精神分析学的にアプローチすることで、現代社会を俯瞰する力を養うことができます。

身体、精神、社会的に良好な状態であるwell-beingな共同体の形成を展望・実現する社会の一員となるために個人をより深く認知する手段を学びませんか。

学生広報委員
大和田瑠那(英文学科3年)

精神分析学の起源の講義の様子

白金通信2024年秋号(No.520)掲載

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