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学び

大村真樹子ゼミ【大村真樹子教授(経済学部)】

健康への関心や投資の程度は人それぞれで、これが生活の質や幸福感に影響を与えています。大村ゼミでは、英語の教科書を用いて厚生や公衆衛生の視点から健康・医療経済学を学び、複雑な社会経済問題にアプローチします。

身近な例で言うと、医療制度の経済分析を通じて、医療費が社会保険でカバーされる度合いが、病院への通院頻度にどれだけ影響を与えるのかを考究します。これにより、経済的要因が私たちの健康行動にどのように影響するのかを明らかにします。また喫煙やファストフードが健康に悪影響を与えているにもかかわらず、人々がそれらを止めない理由を行動経済学の観点から考察します。このような分析を通じて、非合理的な選択のメカニズムや社会経済環境の影響を考察します。

さらに、個人の健康を資本財として捉え、健康財を維持するための資源配分についても考えます。健康財が他の財とどのような点で異なるのかを考察し、私たちの健康への投資行動や、健康の社会格差、健康と経済の関係を深く理解します。

大村ゼミでは、健康・医療と経済の関係を学び、自身の生活を見直すことで健康と向き合う重要性を再認識できる場を提供します。また、健康と社会経済状況の密接な関係の認識を通じて、経済格差をなくすことの重要性および、医療制度の課題を考えることで、より良い未来の医療制度・政策に向けた洞察を得ることを目指します。

学生広報委員
齊藤佑菜(経済学科3年)

ゼミの様子

白金通信2024年冬号(No.521)掲載

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