学び
社会福祉調査実習【和気康太教授(社会学部)】
社会福祉調査は、さまざまな社会福祉のあり方やニーズを明らかにし、より良い社会福祉実践・ソーシャルワークへ導くために行われます。この授業では、社会福祉調査の理論を実践に生かす学びを通年で深めていきます。
初めは社会福祉調査やフィールドワークの理論や方法の基礎を講義や文献講読を通して学びます。その後、社会的企業、また社会福祉法人の公益活動の調査を目標に設定し、春学期を通してテーマの事前調査を入念に行い
ます。
秋学期に入ると本格的に、現地調査に向けて質問項目を作成し、リハーサルを行ってから実際に現地へ行きます。生活困窮者支援を行うNPO法人や、地域において公益活動を行う社会福祉法人に具体的な活動内容などを伺って、現場でフィールドワークを行います。
調査を終えた後は、この講義の集大成である最終報告会に向け、インタビューを通して明らかになったことを整理していきます。
この授業では社会福祉調査の知識や技術などを実践を通して身につけることが目的ですが、それだけではありません。調査を通して得たことをどのように捉え、生かしていくか。また社会福祉調査がどのような意義を持つのか。ソーシャルワークの学びと関連付けながら、自分なりに考える姿勢も身につきます。
学生広報委員
岩崎あかり(社会福祉学科4年)
フィールドワークに向けて理論の基礎を学びます
白金通信2025年春号(No.522)掲載