聖書のことば
私たちは、見えるものではなく、
【聖書のことば】『新約聖書』コリントの信徒への手紙二 4章18節
私たちは、見えるものではなく、
見えないものに目を注ぎます。
見えるものは一時的であり、
見えないものは永遠に存続するからです。
聖書は、人間を土の塵から造られ、やがては土に帰ってゆくものとして描く一方、神の息を吹き入れられることによって命与えられた値高い存在であると語ります。それゆえ、人間は「宝を土の器に納めている」と表現します。
そして、私たちの外なる人が朽ちるとしても、内なる人は日々新たにされると告げるのです。ここには、神は私たちに与えてくださった宝を、目に見えない仕方で、絶えず内側から新しくされるという希望が示されています。
目に見えるこの世の事柄に心奪われやすい私たちですが、神が与えてくださるこのような希望に「心の目」を向け、豊かな恵みと平安のうちを歩んでまいりたいと思います。
※聖句の引用元は『聖書 聖書協会共同訳』です。
《 見えないものに目を注ぐ 》 渡辺総一 作
白金通信2025年春号(No.522)掲載