学び
経営史1・2【五十嵐千尋助教(経済学部)】
皆さんは現代の経営について「どうしてこのような仕組みになったのか」と、考えたことはありますか? 「経営史1・2」では、主に日本における経営の歴史を学べます。
私たちが当たり前のように学んだり、使用したりしている経営手法や組織の在り方は、過去の人々が積み重ねてきた試行錯誤の結果です。そこには「経路依存性」と呼ばれる、過去に倣って物事を進める特徴が存在します。
講義では、江戸時代から現代に至るまでの「日本の経営」に特化した歴史を学びます。時代ごとに経営の考え方や制度、実践の変遷をたどることで、経路依存性の中でも年を重ねるごとに変化と改良がなされ、現代の経営がどのように形成されてきたのかを体系的に理解できます。
高校生までに学んだ日本史の知識に自信がない人でも、各時代の節目ごとの映像資料を視聴することで、学ぶ内容を視覚的にも把握でき、より理解を深められます。またこの講義を受けることで単なる出来事の暗記ではなく、その当時の時代背景や文化を読み解く思考力も養われます。皆さんも歴史を通して現代の経営を新たな視点で捉えてみませんか?
学生広報委員
堀内このみ(経営学科3年)
講義はレジュメを使って進められます
白金通信2025年夏号(No.523)掲載