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学び

芸術メディア論文献講読1A・1B【長谷川一教授(文学部)】

この授業の最大の魅力は、発言の機会が豊富なところです。長谷川先生は「頭の中を空っぽにしないと思考することはできない」という考えのもと、発言することや、紙に書き出すことを推奨しています。文献の読み方をただ聞いて学ぶのではなく、実際に自分で文献を読み、その内容をクラスで議論することで理解を深めていきます。

クラスでの対話を通じて本の読解を深めると、自然と「伝え方」の本質が見えてきます。プロの伝え方を学び、ディスカッションや要約を通じてそのスキルを実践できる授業です。学科を問わず、卒論や就職活動、社会に出てからも必要な力が身につきます。

扱う文献はジュニア文庫のやさしいものから、トレンドの新書、哲学書まで多岐にわたります。春学期は読みやすい文章から始まり、秋学期はメディア論に関する難解な文献を読んでいきます。私が特に印象的だったのは『ディズニーランドという聖地』(能登路雅子・著)という文献です。唯一無二な特別空間へのこだわりが書かれており、“夢の国”の秘密が分かる一冊でした。

簡単なものから徐々にステップアップしていくため、本を読むのが苦手な人でも安心です。学期の終わりには難しい文献も読めるようになります。大学生必須のスキル「読解」「要約」「伝える力」を鍛えるのに最適な授業です。

学生広報委員
樋口琴音(芸術学科4年)

授業の中では互いに意見交換をします

白金通信2025年夏号(No.523)掲載

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