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明学を強くしたい!揺るがぬ信念でチームを引っ張る陸上競技部長距離ブロック主将

2017.10.06

2016年箱根駅伝予選会において、チーム史上最高記録となる20位をマークした陸上競技部長距離ブロック。2017年箱根駅伝予選会を目前に控えた今、主将を務める鈴木さんの学生生活、そして陸上競技部の今後についてお話しいただきました。

鈴木陸(法学部 法律学科 3年)
「成長途上の陸上競技部を自分たちで強くしていきたい」との思いから本学に入学。1年次より箱根駅伝予選会出場メンバーとして活躍し、現在は主将として部員1人1人と真摯に向き合い、チームのレベルアップを目指す。勉強に部活動。「オンオフの切り替え」「早寝早起き」を徹底し、多忙を極める毎日を精力的にこなす日々。

野球漬けの中学時代

陸上競技一筋のように言われることが多いですが、陸上競技部に入部したのは実は高校から。大学の長距離ランナーとしては珍しいと思います。陸上競技部自体が中学になく、野球が好きだったので、迷わず野球部に入部しました。県大会で優勝する強豪校でしたが、チーム内での自分の活躍はわずかなもの。自分を活かせる場がないか、悩むときもありました。そんなとき、県で開催される陸上競技大会の出場メンバーとして、駅伝や3000mなどの長距離走に駆り出されることに。野球部以外にも、各部の選出メンバーで大会に出場することが慣習となっていました。野球部としての練習が最優先で長距離走の練習はあまりできなかったのですが、中学2年次には駅伝で関東大会13位、個人としては区間3位に入賞。やればやるほど結果の出る長距離走に魅力を感じ、高校では迷わず陸上競技部に入部しました。

自分で強豪校をつくりたい

進学した高校は陸上競技の強豪校。中学校と同じく練習漬けの毎日でした。3年次には駅伝の全国大会で6区を出走。大舞台で走れる喜びを噛みしめましたが、チームとしての結果は振るいませんでした。長距離走は個人競技ですが、駅伝は団体競技。大学で続けるなら、自分自身の記録を伸ばすだけではなく、チームとしての記録を伸ばし、仲間たちと喜びを分かち合いたい。そして、自分の学校を強豪校に成長させたい。そう思い、恩師の紹介で明学を受験しました。

目標を達成する意味を考える

入部当時の部員は19名。毎年の大イベントである箱根駅伝予選会の出場メンバーを選ぼうにも、十分な選考ができる人数ではありませんでした。その分、部員同士の絆は強固なものに。私と同様に部員1人1人が「明学を強くしたい!」と強い思いを抱き、日々の練習に励みました。高校時代は自分の記録を伸ばすことが第一の目標でしたが、「明学を強くするために自分の記録を伸ばすこと」を考えるように。記録を伸ばす意味・意義に深みが生まれ、より真摯に長距離に向き合えるようになりました。その甲斐もあり、箱根駅伝予選会では2015年に28位、2016年に20位と過去最高の結果を更新。新入部員の数も、結果に比例して増えていきました。

主将としての信念、そして課題

昨年以降、部員数が増えたことで、部の半数以上を下級生が占めることに。当時の主将やコーチ陣も現在の下級生が将来の主戦力になることを見据え、2年次で主将を務めることになりました。自分のことで精いっぱいな身に主将が務まるか不安でしたが、入学当初から変わらない「明学を強くしたい」との思いに今一度立ち返り、主将として自分にできることは何かを考え、行動するようになりました。現在は、「チーム全員の力を引き出すことで明学を強くすること」を信念に主将として部に向き合っています。普段の練習は朝6時に開始し、1週間のうち、月曜以外はすべて練習です。38名の部員のうち27名が1~2年生で、チームとしての経験値が少なく、自分たちの状況を客観視できないため、内輪だけで満足しがちになってしまうことがチームの課題。そのため、チームとして現状を振り返るために最低月1回はじっくりとミーティングをしています。ミーティングで大切にしていることは、自分だけではなくチーム1人1人の考えや想いをしっかりと共有すること。練習方法1つとっても、それぞれの意見に耳を傾けます。すべての物事に全員が納得して取り組むことは難しいのですが、たとえ納得できなかったとしても、考えや想いを共有して取り組むことで、その結果は大きく変わってくると信じています。

勉強と長距離は同じ?

日々、しっかり勉強することも、部活動に注力するためには欠かせません。正直なところ、部活動中心の生活をしていた自分が法律学科の勉強についていけるか不安でしたが、3年生になった現在まで単位もほぼ落とさず、長距離走と勉強を両立できています。自分と同じようにスポーツに注力する仲間たちと図書館にこもって勉強することもしばしば。法律学の下地となる法令や専門用語の勉強は覚えなければならないことも多く大変ですが、自分でゴールを設定し、それに向かって忍耐強く取り組む過程は、長距離走に似ています。周囲との何気ない会話で法律用語を活用する自分に気づいたときは、部活動とは違った喜び・楽しさを知ることができました。

自分にとって明学は、夢・目標に挑戦できる場所

今年の箱根駅伝予選会の目標は、昨年の20位を上回ること。決して楽な目標ではありませんが、これまでの1年間、全員が死に物狂いで頑張ってきました。そしてこの目標は、自分たちだけではなく応援してくださる方々のために達成しなければならないと考えています。自分たちが長距離走を続けてこられたのは、周囲の方々のサポートがあってこそ。目標を達成し、1人でも多くの方と喜びを分かち合いたいと思っています。



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