- Hiyori Shibuya 渋谷 日和 文学部 英文学科 2年
プロフィール:
1年次の秋から横浜図書館で学生サポーターとして活動。現在はキャンパスコンシェルジュと並行して活動中。スキーやサーフィンなど体を動かすことが好き。週末は外国につながるこどもたちへのボランティアで日本語を教えることも。
オンラインの授業が続く中、大学との接点を何かもちたいと思っていたところに、学生サポーターの募集を知りました。また、大学の図書館で働けることに驚き、同時に自分にとって良い経験になるに違いないと思い応募しました。
現在、横浜図書館学生サポーターは2年生から4年生の計13人。図書館をより快適な場所にするために活動しています。
日々の業務は大きく分けると2つあります。まずはルーティン業務。朝一番で、皆さんが返した本を指定の場所に戻す返本作業、本が順番通りに並んでいるか確認する書架整理、そして日替わりで学生サポーターがおすすめの本を紹介する「今日のセレクトブック」の3つを行います。「今日のセレクトブック」はメンバーが2週間に1回程度担当し、その日の気分や天気も考慮して決めたりしています。自分で紹介するのも、ほかのメンバーのセレクトブックを見るのも楽しみです。
そして、図書館1階の学生ヘルプデスクで行う相談業務も大切な仕事。当番制でデスクを担当し、図書館の蔵書や検索システム、館内それぞれのエリアの使い方に関する質問はもちろん、オンデマンドプリンタの使用方法、Wi-Fiの接続方法など、図書館を利用する上で必要なさまざまな質問に答えています。
もう1つの学生サポーターとしての活動は企画です。書架を使って、学生サポーターが好きな本の紹介や、図書館を利用する学生のおすすめ本を紹介する企画をよく行います。企画棚の装飾では季節感も大事にしているので、訪れた際はぜひ注目してみてください。
企画内容や装飾は、日々話し合って決めるのですが、その際に出てくるひらめきや、とにかく「これやってみたい! これやったら楽しそう!」という気持ちを大事にしています。企画は学生サポーターの一番大きな仕事ともいえるので、完成形ではなくともまずはアイデアを出すことが大切。そして、みんなのアイデアについて、しっかり意見を出し合うよう努力しています。みんなで知恵を出し合い、最終的に企画の実現までもっていっています。
学生サポーターは、年齢や学科学年など分け隔てなく会話ができるのが魅力だと感じています。ミーティングでは学年や経験を問わず自由に話し合うことができます。小さなアイデアが「面白い」「やってよかった」といった企画につながるので、話し合いやアイデア出し、話すときの雰囲気はとても大事だなと感じています。
企画のアイデアを出して企画書を書いて提出し、形にしていくという経験も社会に出る前ではなかなかできないと思うので、とても勉強になります。もちろん、簡単に企画が通るわけではありません。ですが、困難も含めて経験でき、学生サポーターのみんなで協力して問題を解決するのは楽しいです。続けていてよかったと感じられます。
例えば、定期的に行っている「雑誌放出」をどうすればもっと学生が注目してくれるのかという課題が出た時に、ブックトラックに加えてテーブルを出して表紙を見やすくすれば良いという結論に至りました。それもただ事務的なテーブルを出すのではなく、木のテーブルにして、さらにその上にテーブルクロスを敷くことで、明るく温かみがある雰囲気になり、本を手に取りやすい、立ち止まりやすい空間をつくることができました。
学生サポーターに加えて、明学生の気軽な相談に応じるキャンパスコンシェルジュも行っています。どちらも難しさを感じることはもちろんありますが、良い経験になっています。今後は、図書館内に限らずキャンパス全体も盛り上げることができる企画をしたいと考えています。