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全ては後輩たちのために! 昇格と降格を経験した体育会サッカー部主将の揺るがぬ信念

2018.07.06

東京都大学サッカーリーグ1部に所属する体育会サッカー部。5月からスタートした第51回東京都大学リーグ前期戦を首位(8勝1敗)で終え、7月14日(土)の関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選、そして9月スタートの後期戦に臨みます。主将の高橋さんが語る、これまでのサッカー人生、そして目標とは?

高橋龍世(社会学部 社会福祉学科 4年)
「社会貢献がしたい」との強い思いから、社会福祉学科に入学。文武両道を実践し、1年次(2015年)よりAチームレギュラーメンバーとして活躍。2018年2月より主将に着任し、約200名いる大所帯を率いる。ポジションはDF。好きなサッカー選手は大津祐樹選手。

まずは、認められる存在になること

サッカーに全力を注ぐのは、大学まで。サッカー漬けだった高校時代からそう決めていました。社会貢献ができる大人になりたいと強く思っていたことが理由の1つです。だからこそ、大学ではサッカーにも勉強にも全力で打ち込みたい。そんな自分にピッタリだったのが明学。高校時代の先生からの勧めもあり、迷わず受験、進学を決めました。

入学後はすぐにサッカー部に入部。現在の監督である鈴木修人さん(元プロサッカー選手) が2015年2月よりサッカー部コーチに就任し、部の新体制スタートとほぼ同時期に、大学サッカーのキャリアをスタートさせることができました。入部当初は、高校までのサッカー部との雰囲気の違いに良くも悪くも戸惑いましたが、もともとストイックに練習することが好きでしたので、とにかく必死に練習しました。同級生からはふざけ半分に「真面目すぎ!」とよく言われましたが(笑)、その甲斐あって1年後期からトップチームであるAチームのレギュラーとして試合に参加できるように。嬉しかったのは事実ですが、大勢の先輩方、同級生を差し置いてレギュラーになった事実をまずは冷静に受け止めました。「こいつだったら任せられるな」と認められる存在になるために、サッカーの技術はもちろん、誰よりも先に練習場所に到着する、試合時は相手チームよりも必ず先に挨拶するなど、率先垂範と感謝の気持ちをもってサッカーをすることを心がけました。そして2015年、サッカー部は関東大学サッカーリーグに昇格。入替戦に勝利し、昇格が決まったあの瞬間は今も忘れることができません。

サッカー人生でもっとも辛かった期間

しかし、2016年、関東大学サッカーリーグでまさかの開幕7連敗。開幕当初のチームの高いモチベーションは次第に下がりました。自分が対陣する相手には必ず勝つ気持ちで臨んでいたものの、はじめて「負け癖」という感覚を味わいました。なんとか8戦目を勝利し前期を終え、チームの課題であったフィジカルトレーニングを徹底し、後期は5勝5敗1分けに。勝てばほぼ残留が決まっていた試合にも勝ちましたが、得失点差で結果的に降格。サッカーの残酷さを思い知りました。降格したチームのモチベーションはひどいものでしたが、前主将をはじめとした先輩方が再び関東リーグ昇格のために奮起。たとえ関東大学サッカーリーグ昇格を果たしたとしても、当時4年生の先輩方は関東大学サッカーリーグで戦える機会はありません。それにも関わらず、後輩である自分たちのために全力を注ぎ、バトンをつなぐ先輩方の姿勢は、主将となった現在の自分に大きな影響をもたらしています。
「あとは、頼んだぞ」
昇格まであと一歩まで迫った入替戦で敗退した2017年11月。涙ながらに語った前主将の姿が目に焼き付いています。自分は、自分のためだけにサッカーをしているんじゃない。改めて強く思った瞬間でもありました。

目指すは、「東京一、隙のないチーム」

主将になるまでは自分たち(Aチーム)だけが勝てば良いと考えていました。しかし、今はサッカー部全体として、サッカーそのものへの意識をどのように高められるかを常に考えています。チームはAからEまでのカテゴリーに分かれているため、モチベーションの違いやチームへの不満が出ることもあります。物事においてどんな事実があろうとも、まず相手の考えを受け止め、マイナスに捉えず、相手にポジティブに還元(表現)できるよう気を付けています。部員全員と接することは大変ですが、1人1人と顔を合わせ、コミュニケーションを徹底することでチームとしての基礎を必ず強くできると信じています。現在のサッカー部の課題は、隙をなくすこと。特に、荷物の準備や試合前日の個々人の行動など、組織としての隙を無くすことが挙げられます。東京一、隙のないチームにならなければ、関東大学サッカーリーグに所属する強豪校と渡り合うことはできません。関東大学サッカーリーグで戦う後輩たちの姿を見ること。隙をなくすことは、そのための第一歩でもあります。

学んできたことを還元できる人間になりたい

これまでの学生生活を振り返ると、自分ひとりでできたことはほとんどありません。サッカーも仲間がいたからがんばれますし、応援してくれる人がいるからこそ抱く感謝の気持ちが、自分にとって大きな力になっています。これまでの学生生活は、まさしく、 明治学院大学の教育理念“ Do for Others(他者への貢献) "によって成り立っている。そう自信をもって振り返ることができます。残りの学生生活はもう1年もありません。関東大学サッカーリーグ昇格という大きなバトンを後輩たちに託せるよう、1日1日を真剣に過ごしていきます。

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