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子どもの成長に関わる喜び。熱中できるもの、一緒に探そう!

2022.01.12
横山 和紀
Kazuki Yokoyama 横山 和紀 社会学部 社会学科 4年

プロフィール:
認定NPO法人の「鎌倉てらこや」と「戸塚てらこや」で、地域で子どもたちを育て見守るボランティアに参加中。趣味はビールグラス集め。いろいろな地方のクラフトビールを飲むことが楽しみ。

4月の海で子どもと一緒にダイブ

大学1年の春、友達に誘われて初めて「てらこや活動」に参加しました。そこで大学生が子どもと一緒に4月の海でダイブしたり、バレーボールをしたりしている姿が格好良く見えて。自分も心から楽しいと思え、気がついたら4年生までこの「てらこや活動」に取り組んでいました。

てらこや活動とは地域で子どもたちを育てるボランティアです。大学生が主体となり「感動体験」「良き人との出会い」「複眼の教育」を目的として活動しています。親や教師との関係だけではなく、私たちのような地域の学生や、社会人の方、会社勤めをリタイアされた方などさまざまなまなざしで子どもたちを見守ることを「複眼の教育」と呼んでいます。

100名の子どもとの合宿

「鎌倉てらこや」と「戸塚てらこや」の二つで活動しています。どちらも学童施設に訪問しての活動ですが、課外活動もあります。

夏には建長寺という大きいお寺で100名ほどの子どもと3泊4日の合宿を行い、参加しました。またキャンプなども行い、60名ほどの子どもが参加してくれました。海でボディボードやカヌーの活動も行っています。遠出でなくとも、戸塚区の公園で自由に遊ぶイベントも。落ち葉や砂で遊ぶなど、体感できる遊びは人気ですね。

オンラインでの活動

現在は学童施設に行けないので、鎌倉・戸塚てらこやの両方でオンライン活動の担当をしています。コロナ禍で対面活動ができず 2020 年5 月から始まった活動です。コロナ禍でも子どもたちに何か届けられないか、と始まり、Zoom を使用して子どもと学生で人狼などのゲーム大会や工作などを行いました。緊急事態宣言中は月2、3回ほど土日に開催していました。

最初は対面活動に比べて学生や子どもの参加者が少なかったのですが、おりがみ・工作などたくさんの企画を行ったことで参加者も増えました。

一緒に学ぶことで何かが変わる

私が大学1年生の時に学童施設で、ある小学1年生の男の子と出会いました。その子はサッカーをしていてもルールがわからないようで、間違えたら暴言を吐いたりすることを繰り返していました。

活動の際にサッカーのルールだけでも一緒に学べたら何変わるかもと思い、校庭の砂にサッカーのコートを描き簡単なルールを教えた後、パス練習や PK 対決などをしました。その活動直後に変化はなかったのですが、次の週にその子が僕に話しかけてくれて、お父さんとサッカーの練習をしたと楽しそうに話してくれました。

そしてまた次の週もサッカーの話をしてくれて、終いにはサッカークラブに入って頑張っているとも話してくれました。今でもその学童施設に行くとその子と一緒にサッカーをしています。サッカーを始めて、他の子とも一緒に遊べている様子も見られるようになりました。

遊びの中で手が出てしまう子どもたちも、中にはいます。その子達は何かで悩んで、出した答えの表現方法が暴力なのかもしれません。そんな子どもの表現方法一つについても悪いことをしていると決めつけず、何で悩んでいるのか、何をしたらその子と楽しめるかを一緒に考えていくことが大事だと思いました。自分たちの関わりがきっかけで、友達と仲良くできたり、熱中できたりしているのを見る瞬間はとても嬉しいです。

これからも子どもたちと

子どもの体力は無限なので、負けないように体力づくりをしています。活動を通して、鎌倉・戸塚区の子どもたちみんなと仲良くなることが目標です。これからも、子どもの成長に関わることを続けていければと思います。

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