阿部 香澄准教授 Kasumi Abe

学位

博士(工学)

研究分野

人間情報学(ヒューマンインタフェース、インタラクション)

研究キーワード

Child-Robot Interaction 内部状態推定(心的状態、パーソナリティ) 行動解析(コミュニケーション振る舞い解析) 育児支援システム 知能ロボティクス

研究紹介

「どうすれば子どもと仲良くなれるか」といった、子どもとロボットとのインタラクション(相互作用)の構成論的解明と、その成果をコミュニケーション支援や育児支援のシステムに応用する研究をしています。育児とロボティクスといった異なる分野を結びつけ、機械学習などの技術を活用することで、社会課題の解決やウェルビーイング向上を目指しています。一例として、幼児向け遠隔対話ロボットChiCaRoを活用した様々なプロジェクトを展開し、現代社会に合った次世代の遠隔共同子育ての可能性を模索しています。

想定される卒業研究テーマ

  • 高齢者と子どもの関係向上支援システムの開発
  • コミュニケーション中の乳幼児の振る舞いに基づく機械学習を用いた関心推定
  • 遠隔保育ロボットによる日常的な発達支援のための遊び選出システム
  • 未就学児育児におけるロボットとAIに対する社会受容性と期待の調査
  • 保育士のインタラクション戦略の分析とモデル化

趣味・特技・好きなこと

美味しいもの探し、カラオケ、ストレッチ、甘いもの(ただし甘さ控えめ)、研究

受験生・学生へのメッセージ

私の関わるプロジェクトには、人の役に立つロボットが作りたいと参加した学生や、プログラミング技術を実践に活用したいという学生もいれば、将来何がしたいかわからなかったけれどプロジェクトで誰かの役に立った経験が心に残り、結果、進路を決めるきっかけになったという学生もいました。私自身、実はコミュニケーションがやや苦手ですが、逆にそれが、コミュニケーションをもっと知りたいという探究心につながっています。「人の役に立ちたい」、「プログラミングやモノづくりが楽しい」、「コミュニケーションや人を知りたい」。ここに共感するキーワードがあるなら、きっと一緒に成長とワクワクを共有できると思います。基礎をしっかり学びつつ応用研究に取り組む機会もある本学で、一緒に学びましょう。