亀田 達也教授 Tatsuya Kameda

学位

Doctor of Philosophy(米国)

研究分野

実験社会科学、社会的意思決定、社会心理学

研究キーワード

複雑適応系 社会的相互作用 意思決定 集合知 社会価値の形成と正義

研究紹介

ヒトは、プラス(共感・利他性)、マイナス(嫉妬・偏見・差別)の両面で、他者の福利や状態に無関心でいられない極めて敏感な社会的感受性を備えた動物です。私はこうしたヒトにユニークな「高度の社会性」がどのような進化的・社会生態学的基盤をもち、どのように私たちの「心」に実装されているのかを理解したいと考えます。神経科学、生物学、情報科学、経済学、哲学・倫理学など、隣接領域とのコラボレーションを通じて「あるべき行為・社会像」に関する人文社会系の知恵を、行動・脳・情報科学による経験的知見と対応づけたいと考えています。



想定される卒業研究テーマ

  • ゲーム理論を用いた集団意思決定の理解
  • 情報倫理とその応用
  • 集合知を支える認知/行動アルゴリズムの検討
  • モラルの起源を考える

趣味・特技・好きなこと

音楽・絵画・ウィスキー鑑賞

受験生・学生へのメッセージ

専門分野を超えた広い興味をもつことはとても大切だと思います。自分自身も、同じ問題にまったく違う考え方・方法でアプローチしている他分野の研究を知り、なんども目からウロコの経験をしました。情報数理学部と共に設置される「情報科学融合領域センター」がそうした異分野との接点・交流拠点になることを期待しています。