永田 毅教授 Takeshi Nagata
学位
博士(理学)
研究分野
人工知能(機械学習)、画像解析(特に顔画像解析)、画像認識、画像生成
研究キーワード
研究紹介
AI・データサイエンスを画像処理に適用し、従来なかった新しい価値を創造します。例えば、生成系AIを活用することで、言語化できない脳内イメージの可視化が可能となり、新しいコミュニケーション、アートを実現しています。他にも、AIによる顔画像解析をキーとしてヒューマンインタフェースの可能性を拡張し、Society5.0が目指すパーソナライズされた社会の実現に貢献します。脳は視覚情報を処理するために発達した側面があるため、AIによる画像処理の研究は、ヒトの知能に迫る事にもつながります。ヒトの知能に迫るAIを作り、人類社会に貢献することが究極的な目標です。
想定される卒業研究テーマ
画像と機械学習が2大テーマです。いずれかが含まれれば、自由に研究テーマを選択できます。一例を挙げます。
- ユーザーが求める理想的な商品デザインの生成系AIによる可視化
- ヒトの感情を理解し、寄り添うAI
- 人間のように、少数のデータから学ぶ、演繹型AIの研究開発
- 無表情に近い顔画像からの感情推定
- 顔画像の加齢シミュレーション、コスメシミュレーション、髪型シミュレーション
趣味・特技・好きなこと
元々の専門は理論物理なので、宇宙の謎や生命誕生のような、形而上学的なことを、ぼーっと考えるのが好きです。AIに絡めてヒトの知能を考える時も、意識とはなんぞや?とか、そもそも、意識ってあるのか、という側面から考えるタイプです。「ゲーデルの不完全性定理」を愛しています。幼少から本の虫で、さらに、音楽や映画にも並々ならぬハマり方をしています。あと、空手(松濤館流)三段ですが、道場以外で使ったことはありません。
受験生・学生へのメッセージ
何よりも、まず、自分が「面白い、楽しい」と思えるような勉強・研究をしてほしいと思います。「好きこそ物の上手なれ」とは良く言ったもので、ぜひ、大学時代に熱中できるものに出会ってほしいと思います。それが、成長への最短距離です。本当に熱中できれば、自分自身のことでクヨクヨするよりもテーマの方が優先順位が高くなるため、努力も苦にならないし、他人が業績をあげても、妬んだりすることなく、素直に感動して、学ぶことができます。そして気づいたら、自分自身も高みに立っていることでしょう。そこから見える景色は、格別ですよ。