新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は現在進行形で私たちの暮らしや経済に大きな影響を与えています。コロナ禍は人々に行動変容をもたらし、テレワークの導入など働き方も大きく変わりました。また企業、特に中小企業の業績や資金繰りは深刻な影響を受けています。コロナ禍以前から抱えていた日本経済の深刻な問題にも我々は直面し続けています。例えば、コロナ禍における財政支援でさらに巨額となった財政赤字や政府債務残高の累積をどう解消するのか、ゼロ金利・マイナス金利といった異次元の金融緩和政策の副作用や出口戦略をどのように考えるのかといった課題です。さらに時間軸を長くとらえれば、100年前のスペイン風邪の流行がその後の経済学のあり方に影響を与えたように、今回のコロナ禍は遠い先の将来から見て経済学の歴史的な転換点ともなりうるかもしれません。本講座ではコロナ禍が個人や企業の経済行動、そして金融や財政に与える影響を、統計データによる分析や最先端の行動経済学と経済実験による手法、そして歴史的な分析など多角的な視点から考察していきます。
産業経済研究所の母体となる経済学部は今年創立70周年を迎えました。70年間の伝統や蓄積を踏まえ、今回の講座ではウィズコロナ・アフターコロナ時代の経済学についてみなさんとともに考えたいと思います。
開講日 | 講演テーマ | 講演者 |
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10月 5日(火) | コロナ禍が金融経済にもたらした影響 ー創設70周年を迎えた経済学部の活動紹介とともにー |
佐々木 百合 本学経済学部教授(経済学部長) |
10月 7日(木) | 日本の財政の現状 ーコロナ禍の衝撃を受けて高まる不安とその対応ー |
田近 栄治 一橋大学名誉教授 |
10月12日(火) | 期待や情報は企業行動を変えるか? —コロナ中小企業調査からの示唆— |
児玉 直美 本学経済学部教授 |
10月14日(木) | 社会と心の相互作用 ―行動経済学と実験から読み解くウィズコロナ社会の制度設計― |
犬飼 佳吾 本学経済学部准教授 |
10月19日(火) |
人々の働き方はコロナでどう変わったか? |
太田 聰一 慶應義塾大学経済学部教授 |
10月21日(木) |
戦間期にケインズとエッジワースがめざした戦争回避への道 |
中野 聡子 本学経済学部教授(副学長) |
開講時間 | 各日 18:45~20:15 |
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実施形態 | オンライン方式 (※Zoomミーティングを使用) |
募集人数 | 100名 (申込み先着順) |
受講料 | 2,500円 (全6回) |
申込手順 |
メールの件名に「みなと区民大学申込み」とご入力のうえ、 5つの事項を明記してお申込みください。 明記いただいたメールアドレスへ、受講料振込方法およびオンライン講座の URLを送信いたします。 |
申込期間 | 2021年 8月20日(金)~ 9月13日(月) |
申込先 | skoukai@mguad.meijigakuin.ac.jp |
その他 | ※個人情報の取り扱いについて 明治学院大学では、受講生の皆様の申込時における個人情報については、「学校法人明治学院個人情報保護基本規程」に沿って厳重に管理いたします。これらの個人情報は、明治学院大学の講座・セミナー等のご案内用としてのみ利用いたします。第三者には提供いたしません。 |
パンフレット | パンフレット |
明治学院大学 総合企画室社会連携課
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TEL: 03-5421-5247 (平日のみ9:30 - 12:00/12:45 - 16:00)
2020年度 みなと区民大学講座(オンライン開講)
2019年度 みなと区民大学講座(白金キャンパス)
2018年度 みなと区民大学講座(白金キャンパス)
2017年度 みなと区民大学講座(白金キャンパス)