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アンネのバラ

明治学院宗教センターでは、2003年4月に「アンネのバラ」を、白金・横浜・東村山の各キャンパスに移植する計画を実行しました。
「アンネのバラ」とは、ベルギーの園芸家が「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクを偲んで作った新種のバラで、「アンネの思い出」と名付け、アンネの父オットー・フランク氏にプレゼントしたものです。
1971年、オットー氏がイスラエル旅行中に京都のクリスチャン合唱団に出会いました。その後の交流と友情の証しに72年のクリスマス、オットー氏から10本のバラが贈られて来ました。それが「アンネのバラ」です。
金井学院牧師の働きかけと、広島県福山市の「ホロコースト記念館」のご厚意により、このバラの苗木を明治学院にも分けていただけることになり、バラを譲り受けるため「アンネのバラ接ぎ木とホロコースト記念館を訪ねる旅」で広島を訪れました。

2003年「アンネのバラとホロコースト記念館を訪ねる旅」計画はこちらから

合唱団の一員でもあり、現在ホロコースト記念館の館長大塚 信氏は、全国の中学生がここを訪れるのが目標です。このバラには、子供たちに事実を伝えてそこから自分に何ができるか考え、平和を創る人になってほしい、という大塚氏の平和への熱い思いが込められています。
ホロコースト記念館は、第二次世界大戦のナチスによるユダヤ人大虐殺(→ホロコースト)を知り、歴史の現実を学び、「差別と偏見」のない平和な時代を築いていく助けになればという願いを込めて、1995年に開館しました。
戦争という、一部の人間の身勝手の為に多くの尊い命が犠牲となりました。そしてその犠牲の一人、アンネ・フランクはナチスの強制収容所で15歳という短い命を奪われこの世を去りました。
「もし生き延びることができたなら、私はつまらない人間で終わりたくありません。私は世界と人類の平和のために働きます。」
平和とは何か。戦争とは何か。命の尊さとは?
アンネや父親のオットー氏、そして普及に努めた多くの人々の平和への願い、その意志を受け継いで咲くバラを通してもう一度考えてみませんか。

咲き始めは黄色い花びらですが、終わりの頃になるとピンク色に変わっていきます。

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