スマートフォン版を表示

読書会とPeace Café

2005年度の読書会

「読聴会」
- へボンの手紙を読んでみよう ?

講師: 久山 道彦 文学部教授
日時:
前期: 5月11日(水)、5月25日(水)、6月15日(水)、6月29日(水)
後期: 10月12日(水)、10月26日(水)、11月9日(水)、11月30日(水)
時間: 7限終了後、午後9時20分 - 1時間ほど
場所: 白金校舎 本館9階 キリスト教研究所


「読書会」というのは、何か不思議な言葉です。何故、皆で集まって本を読むのでしょうか。やりたいことが山ほどあり、ただでさえ時間の足りない私達が、自分一人で「読書」すればそれで済むとも思えるのに、いったい何故、わざわざ「会」を開いて偕に本を読むのでしょうか。
そんなことをつらつら考えているうちに、2週間に1度、水曜日の授業後のひととき、同じ本を読み、友の想うことを聴き語らう場を持とうと考えました。夜の授業が終わって、9時20分から小一時間ほど、飲み物でも持ち寄って、お菓子でもつまみながら、友の言葉の中に、その表情の中に、一人で読む時には得られない「宝」を発見したいと思います。
この集まりの名を「読聴会」としたのもそのような想いからです。始まって13年目を迎えますが、毎年、新入生から卒業生まで色々なメンバーが集う、気楽でささやかな会です。でも、本を媒介として「自前の頭」を創りながら、柔軟にして強固な志を持って、私達を取り巻く現実を、そしてなによりも自分自身を深く探求していきましょう。
今年度は「ヘボンの手紙を読んでみよう」と題して、本学の創始者であるヘボンの書簡を読んでみたく思います。彼はいったい何を考え、この東洋の島国で医療活動や聖書翻訳、そのための辞書編纂をしていたのでしょうか。彼は明治学院の学生に何を望んでいたのでしょうか?彼の日本人観や、親戚に打ち明けた悩み、本音を知りたくありませんか?まずは、杉田幸子著『横浜のヘボン先生』(いのちのことば社)や村上文昭著『ヘボン物語』(教文館)で、ヘボンが日本に滞在した時代状況を学びましょう。それから、いよいよ本学の高谷道男先生が訳出された『ヘボン書簡集』を、皆で読んでいく予定です。これは、コピーを用意しますからご心配なく。途中で、『和英語林集成』を開いてみるのも楽しいかもしれませんし、望月葉子著『ヘボンの生涯と日本語』やW.E.グリフィス著『ヘボン 同時代人のみた』で多角的にヘボンという人物を検討するのも興味深いかもしれませんね。島崎藤村著『桜の実の熟する時』をさらに溯り、100年以上の時を越え、ヘボンをめぐる出来事を追体験できればと思います。
大学時代に何か変わった経験をしてみたい方、この案内を読んで興味を覚えられた方、明学がお好きな方、嫌いな方、誰かと何かをしたい方、誰かの読後感想を聞きたいと思っておられる方、「五月病」にかかりそうな方、「世の中が間違っている」と断じたい方、「人間なんて所詮そんなものよ」とうそぶいておられる方、議論をふっかけたくて仕方のない方、孤独や憎しみ、嫉妬に苦しんでおられる方、読書によって自分の心や精神を立て直そうとしておられる方、読書会に燃えておられる方等、飲み物を片手に、おやつを楽しみに是非どうぞ。時々または偶然の飛び入り参加者も大歓迎です。無理をせず、大学生活の緊張からリラックスするつもりでどうぞ。


「読書会」

講師 : 永野 茂洋 教養教育センター教授
日時 : 参加者と相談して決めます。
場所 : 横浜校舎 永野研究室(1417号室)

聖書と聖書以外の本を少しずつ読んで、「こころ」と「脳ずい」と、ついでに少々「おなか」も満たそうという、少々贅沢な「笑う読書人たち」の会です。
学生時代に聖書をゆっくりと考えながら読む機会を持つことは、他に代え難い貴重な経験であるように思います。この会が、参加者にとってそのようなよき聖書との出会いの時になればと願っています
毎月1 - 2回程度のペースでやります。参加資格は問いません。どなたでも気軽にご参加下さい。自分はどうも「異人」のようだという自覚のある学生諸君を大いに歓迎します。
参加希望者は、日程を調整しますので、下記のメールアドレスに直接ご連絡くださるか、あるいは、1号館3Fにある教養教育センター付属研究所の事務室までお訪ねください。


HAWAIIAN ENGLISH BIBLE STUDY

講師 : ODANI, Sean講師(英語)
日時 : 4月25日(月) 16:45 - 17:45
場所 : 横浜宗教部集会室

This Bible study will take a look at the unique Hawaiian English Bible. Descendants of Japanese immigrants make up a significant portion of Hawaii's population. Their ancestors the Issei and Nisei, contributed much to the development of the style of English spoken in Hawaii today. This study will compare the Japanese Bible, the standard English bible, and the Hawaiian English Bible. Aloha.


〈人である〉とは?
― ハナ・アーレント 『人間の条件』を読む

講師: 寺田 俊郎 法学部助教授
日時: とりあえず第1、第3水曜日の昼休みの予定だが、集まった人々の希望を考慮して決める。
4月20日(水)スタート
場所: 横浜校舎 寺田俊郎研究室(1415号室)


「人として尊敬できる」、「人として許せない」、「人扱いされなかった」、「人でなし」などと言う。しかし、〈人である〉とはどういうことだろうか。〈人である〉ことは〈誰かである〉ということであり、たんに〈何かである〉ことではない。〈何かである〉ということはたんなる〈物〉の性質である。では、〈誰かである〉ということと、〈何かである〉ということ、〈人である〉ということと〈物である〉ということとの違いはなんだろうか。
このような問いを、20世紀にアメリカ合衆国で活躍した亡命ユダヤ人の思想家ハナ・アーレント(Hannah Arendt)の代表作の一つ『人間の条件』(ちくま学芸文庫)を読みながら考えたい。


心で味わう聖書

講師: 深谷 美枝 社会学部助教授
日時: 原則として金曜日
(1)16:25 - 17:55
(2)19:45 - 21:15
4月15日(金)よりスタート
場所: 白金校舎 ヘボン館10階 深谷研究室


2004年度は、キリスト教とは縁もゆかりもない学生を中心に、様々な学生と共に聖書を読み、辛い時や落ち込んだ時に心を支えられたり、生き方を鋭く示されたりという経験を分かち合ってきました。クリスチャンになる気も無いけれど、ちょっと心の支えが欲しい、キリスト教の学校に来たついでに聖書でもというあなた、お待ちしています。

※ 興味のある方は、なるべく4月15日(金)16:25に深谷研究室にお越しください。

おすすめ