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社会福祉学専攻 (博士前期課程・博士後期課程)
MAJOR OF SOCIAL WORK

高度の専門職や自立した研究者としての実践力や学識を養う

社会学部社会福祉学科は90年、大学院社会福祉学専攻は、文学研究科社会福祉学専攻として発足してから50年を超える伝統を誇ります。21世紀を迎えて、社会福祉学専攻はわが国の社会福祉領域の広範なニーズに応えるため、さまざまなカリキュラム改革を実施してきました。博士前期課程では多分野にわたる講義科目を配置して、学生の要求に応え、現実の社会福祉課題に対応できる能力を養うことを目標としています。また、博士後期課程では自立した研究能力の養成と、高度の専門的実践力を養うことに重点が置かれ、博士論文の作成に向けた指導が行われます。なお、首都圏の社会福祉学専攻博士前期課程を有する13大学の大学院は、委託聴講生を交換し合う「単位互換制度」を実施しており、本専攻の大学院生も他大学院の授業を受講できます。このように前・後期課程において、社会福祉の現場におけるソーシャルワーク実践を視野に入れたリカレント教育体制を整え、多様な学生を受け入れています。

TOPICS

ソーシャルワーカーのためのリカレント教育

リカレント教育とは、主に学校教育を終えた社会人が大学等の教育機関を利用する教育のことです。社会福祉学専攻では、2008年度より、前期課程・後期課程ともに、現職ソーシャルワーカーのためのリカレント教育体制を導入しました。実際に社会福祉の現場で働きながら学べるように、入試、開講時限などでのサポート体制を整えています。

  1. 入試についてのサポート体制
    一定の年数以上の現場経験がある方に関しては「論文」と「口述試験」のみで受験が可能です。
  2. 開講時限でのサポート体制
    社会人が履修しやすいよう、必修の「社会福祉原論研究」と「ソーシャルワーク論研究」は6時限(18:40~)に設定しています。さらに全教員が、夜間と土曜日の授業をローテーションで受け持っています。
  3. 2年分の学費で3年学べるコース(博士前期課程)
    働いているなどの理由で、2年間での修士論文提出が困難な学生に対し、学費2年分で3年通えるコースも設置しています。

※本学の卒業生の方は「口述試験」のみで受験可能な方式もあります。

給付型奨励金制度

社会学研究科(社会学専攻・社会福祉学専攻)には給付型学生研究奨励金制度があります。この制度には、社会学研究科博士前期課程の新入生 を対象とし、10名を上限として選考の上、支給する第1種奨励金(1人25万円)と、博士前期課程の在籍者、博士後期課程の新入生および在籍者を対象とし、15名を上限として選考の上、支給する第2種奨励金(1人15万円)があります。詳しくは、大学院事務室までお問い合わせください。

インタビュー


福馬 健一
社会福祉学専攻
博士後期課程 2020年3月修了
博士(社会福祉学)

自分の考え方を醸成した大学院生活 そのアイデンティティは、いまの生きる力に

明治学院大学で学んだ社会福祉学をさらに深めようと、明治学院大学大学院博士前期課程への進学を決意したのは、大学2年の社会福祉現場での実習がきっかけでした。実習先で私は、生まれて初めて、認知症を患い介護を要する状態の利用者さんを目の当たりにしました。その出会いから、幸福に老いることのできる社会のあり方を考えるようになり、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『老い』という本を手に取りました。その中にある「現役でなくなった構成員をどう処遇するかによって、社会はその真の相貌をさらけ出す」という一節に心を打たれ、私の目指す社会福祉士になるための学習意欲は大きく変わりました。博士前期課程で培った専門知識や実践力を携え、修了後は養護老人ホームに就職しました。そこでの入所者支援の経験を博士論文にまとめるために博士後期課程に進学し、措置施設としての養護老人ホームの意義に関する研究を行って、博士号を取得することができました。また、学部生の時にはキリスト教の洗礼を受け、クリスチャン・ソーシャルワーカーというアイデンティティを持つことができ、現在は、このアイデンティティを軸に、社会福祉士の養成に関わる仕事をしています。

修了後の進路

研究科ごとの修了後の進路(過去3年間の実績)

専門分野/開講予定科目 担当教員紹介

*は研究指導教員
博前博士前期課程の研究指導 博後博士後期課程の研究指導

氏名 専門分野/開講予定科目 授業内容
明石 留美子 教授*
博前博後
福祉開発論 新たな社会福祉支援が必要となる国内外の課題を理解し、支援を開発するために有用な方法について学ぶ。
茨木 尚子 教授*
博前博後
社会福祉運営管理論 障害福祉領域を中心に、当事者主体の社会福祉支援とは何かを追究している。当事者団体との共同研究から、当事者参加型調査のあり方についても研究する。
大瀧 敦子 教授*
博前博後
医療福祉論 医療ソーシャルワークの支援対象となる生活課題とそれを持つ人について、体系的に理解し、理論的考察ができるようになることを目標に、学修を進めていく。
岡 伸一 教授*
博前博後
社会保障論 社会保障の理論と政策について、法学、経済学から研究する。EUやILO等の国際機関の社会保障政策から国際社会保障協定、途上国への社会開発協力を含め、国際社会保障論を研究する。
金子 充 教授*
博前博後
社会福祉原論 人や社会をいかに理解・認識するか、社会福祉はなぜ必要か、社会福祉を成り立たせている原理は何かといった本源的な問いにこたえる理論を探求し、時代に求められる社会福祉学を構想する。
久保 美紀 教授*
博前博後
ソーシャルワーク論 ソーシャルワークの理論と実践をどのように連結するのか、そして、ソーシャルワーク実践を支える価値の生成、価値の具現化について探究する。
新保 美香 教授*
博前博後
公的扶助論 貧困・低所得者福祉に関わる日本、および諸外国の理論の変遷と内容を学ぶ。また、生活保護制度、生活困窮者自立支援制度の動向を分析し、今後のあり方を検討していく。
武川 正吾 教授*
博前博後
社会政策論 社会福祉実践の背景となる「福祉国家の社会政策」について、国際比較の観点も交えながら、理論と現実を探求する。欧米諸国だけでなく日本・東アジアも視野に入れる。
深谷 美枝 教授*
博前博後
ソーシャルワーク論 社会福祉実践とスピリチュアルケアの関係性を学ぶ。また、その研究方法論としての質的研究をグラウンデッド・アプローチを中心に学ぶ。
和気 康太 教授*
博前博後
社会福祉調査論 社会福祉学・研究において必須の社会福祉調査の基礎理論について学ぶことを目標とする。理論なき実証(調査)は盲目であり、実証なき理論は空虚である。この理論と実証の関係を視野に入れて学んでいく。
金 圓景 准教授*
博前
高齢者福祉論 超高齢社会における高齢者の暮らしや課題について社会福祉学的観点から多額的に検討し、高齢者を取り巻く個人的・社会的な背景などについて関連理論・実践から学修する。
榊原 美樹 准教授*
博前
ソーシャルワーク論 メゾ・マクロ領域のソーシャルワークについて、特に地域福祉計画とプログラム評価に焦点をあて、理論・実践の両面から学修する。
高倉 誠一 准教授*
博前
特別支援教育論 障害のある子どもに加え、不登校など特別なニーズをもつ子どもを対象に、この子たちを教育の場でいかに主体的存在とするかという視座から、教育的支援を巡る課題について検討する。
平澤 恵美 准教授*
博前
精神保健福祉論 精神保健福祉における専門職としての業務・権利擁護の範囲・包括的な援助・多職種連携とチームアプローチに焦点をあて、精神障がいのある人々に対する支援の体系について学ぶ。
宮﨑 理 准教授*
博前
ソーシャルワーク論 ミクロレベルのソーシャルワークに係る個人の経験と社会的排除・抑圧の構造的障壁の関係を分析し、国際的・学際的な視野からクリティカルなソーシャルワークの理論と実践を探求する。
三輪 清子 准教授*
博前
児童福祉論 児童福祉、特に社会的養育に重点を置く。また里親養育についても学び、子どもの思いや子どもの声を反映させた社会的養育体制をどのようにして構築していくことができるのか探る。
米澤 旦 准教授*
博前
社会起業論 福祉や社会政策と民間組織(NPOや営利企業)のかかわりを検討する。特に、転換期の福祉国家における、社会的包摂にかかわる組織について社会学的観点から多角的に分析する。

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