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教育発達学科 Department of Education and Child Development

子どもの成長を支援できる人材を育成

教育発達学科では、心理学、教育学(初等教育)、障害科学の3領域を融合した「教育発達学」の学びを通して、子どものこころと発達をめぐる問題の解決の道を探究します。そして、学齢期における子どものこころを理解し、こころの成長を支援できる教員、今日の学校や社会における課題解決に取り組むことのできる人材育成を目指します。

教育発達学科の特色

Point 01子どもがつまずかないための教育発達学

現代の子どものこころをめぐる問題には、発達や障害のメカニズムを理解した上で生活全体を視野にいれて包括的にアプローチすることが必要です。教育発達学科は、循環型教育システムを通して、子どもの理解と支援に関する学びを深め、①問題の予防と解決ができる力、②計画・実践・評価・改善サイクルを通じた個別支援と集団指導を行う力、③教科指導と生活指導を関連付けて実践する力を備えた、「こころを育て、子どもを支える」人材を育成します。


Point 02進路に合わせた3つのコース[2年次~]

1年次は子ども理解の基盤となる学びが中心。2年次からは専門性や進路に応じた3つのコースから一つを選択。教育現場で求められる多様な支援の在り方に対応する力を身につけ、進路を多彩に広げます。学科の教員の専門性は多岐にわたり、学生の関心に応じた学びと進路を導きます。

※1 小学校教諭一種免許状と併せて取得する必要があります。
※2 他学科履修による副免許。各学年5~10人程度、選考あり。
※3 国際教育コース以外の学生でも、各コースで指示された科目の履修を満たした上で、所定の科目を履修すれば取得することが可能です。

Program Structure(領域・流れ)

まず教育発達学の導入科目で、心理・発達・障害の問題を含む子ども理解の基礎を学習。2年次は3コースに分かれて、現場での実践も重視しながら専門性を深めていきます。3年次からは子ども支援の学科科目を中心に、子どもの発達支援に向けた具体的な理論・方法を学習。学生が主体的に学ぶ演習を通して実践力を鍛えます。

主な卒業研究テーマ

  • 小学校国語科におけるフィンランドメソッドを用いた書くこと(作文)指導
  • 外国人児童の算数学習支援のためのリソースに関する研究
  • 幼児教育における擬人化のパターンに関する研究
  • 部活動指導員制度の在り方に関する研究―各自治体の取組み事例とインタビュー調査の分析を通じて―
  • 教員志望の大学生における小児慢性疾患と病弱教育についての理解
  • 授業中の話し合い場面でのろう学生の困難と必要な支援
  • シューマン/リスト「献呈」の演奏と研究

※教職課程についてはこちらをご覧ください。
※ヘボン・キャリアデザイン・プログラムについてはこちらをご覧ください。

科目紹介

ワクワクする気持ちを思い出し、問題解決に取り組む

理科

理科では、実験・観察をしながら、教える側の視点に立って、科学的な知識や技能を習得し、どのように問題を設定して解決していけばよいかを学びます。また、日常生活や社会における、科学との関係性や関わり方についても考えていきます。

多様性を尊重する教育を学ぶ

多文化共生教育

多文化化・多言語化が進む社会の課題を学び、多文化共生のための教育実践に必要な知識と能力を身につけます。

学科主任が考える 教育発達学科とSDGs

教育発達学科は子どものこころをめぐる問題の解決に取り組みます

教育発達学科の教育目標の一つは、今日の学校教育における課題解決に取り組むことのできる人材を育成することです。現代の学校教育では、発達障害、不登校、いじめといった多くの課題を抱えております。そして、こうした子どものこころをめぐる問題の解決には、発達や障害のメカニズムを理解した上で生活全体を視野にいれて包括的にアプローチすることが必要です。そのために、教育発達学科は、循環型教育システムを通して、子どもの理解と支援に関する学びを深め、「こころを育て、子どもを支える」人材を育成します。こうした教育発達学科の取り組みは、「すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育(持続可能な開発のための2030アジェンダ)」を保障していくというSDGsの基本理念に合致したものであると言えます。

教育発達学科主任 辻 宏子 教授

私の学び

大橋 亮 Ohashi Ryo 心理学部 教育発達学科3年
栃木県 宇都宮東高等学校出身

子どもの心理に気づくことの大切さを学ぶ

実家近くの特別支援学校で運動会のお手伝いをしたとき、先生が発話のない子どもとも上手にコミュニケーションを取る姿に憧れ、特別支援学校の教員を目指すようになりました。明学の教育発達学科を志望したのは、心理学の観点から教育へのアプローチを図る点に興味を持ったためです。2 年次からは小学校教育に加え特別支援教育の内容も扱う「特別支援コース」を選択し、ゼミでは自閉症のある子どもの支援などを学んでいます。「なかなか指示を聞いてくれない子どもは、実は反抗しているのではなく指示が理解できず困っているのかもしれない」という教授の言葉が印象に残り、それからは子どもの心理状態に気づけるように心理学の学習にも一層力を入れています。今後も、経験豊富な学科の先生方から多くのことを学んでいきたいです。

学科トピックス

子どもや社会の実態を知る実習機会の多様さ

教育発達学科では、公立小学校でアシスタントティーチャーを務める2年次の「体験活動」をはじめとして、子どもや社会をさまざまな視点から捉えて、必要な支援や関わり方を学ぶことができる多様な実習機会があります。

特別支援臨床基礎実習

学校場面で学習や行動、社会性などに教育的なニーズを抱えている子ども、またその保護者に対して、学生と教員がチー ムとなって支援を行います。具体的には、まず詳細なアセスメント(実態把握)を行い、子どものニーズ、個性や特性を大切にしながら指導計画を練ります。また、心理学部付属心理臨床センターにて直接支援を行いながら計画の見直しを行い、実態に合わせて少しでも効果的な支援を提供できるように検討を重ねます。年間を通して子どもや保護者と接し、支援の効果や課題を実感しつつ理論的な学びに活かすことができるのは、臨床センターを擁する本学科の強みです。

多文化社会教育実習

社会の多文化化に対応した活動を行っている社会教育施設や社会教育関係団体、NPO等で実習を行う中で、各団体等の事業形態や活動内容について理解を深めるとともに、多文化共生社会の実現に向けた企画の立案と実施を目指します。国際化を推進するイベントの企画や外国人の住居問題へのサポート、外国人児童生徒への学習支援、社会における学習の場や居場所の創出支援など、学生の実習先と活動内容は多岐に及びます。学校教育のみならず、社会教育や生涯発達・生涯学習の視点を有し、多文化共生社会におけるリーダーの育成を目指す側面がある点も、本学科の強みの一つです。

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