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国内外を問わず、研究者や芸術家を招聘して、シンポジウムや講演会など様々なイベントを開催しております。
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2015年5月29日
明治学院大学文学部芸術学科・言語文化研究所共催講演会 中国独立映画のプラットホーム: 俳優ワン・ホンウェイ(王宏偉)の多様な貌
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日 時:2015年6月20日(土)13時開始 18時終了予定
場所:明治学院大学白金校舎本館2号館3階2401番教室
シンポジウムの趣旨
2015年、中国独立映画は誕生25周年を迎える。中国は社会主義市場経済体制に移行、急速なデジタル化が映像制作も大きく変えた。 『プラットホーム』(2000年)はじめ、北京電影学院で同級生だった賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督作品に欠かせない俳優として 知られる王宏偉(ワン・ホンウェイ)は、中国独立映画の設計図(プラットホーム)を築いてきた中心人物だ。 昨年政府の圧力により中止に追い込まれた北京独立電影展のプログラムディレクターでもある。 俳優・プロデューサー・教育者とさまざまな貌を持つ王の起伏に富むキャリアを振り返りながら、気鋭の中国映画の専門家たちが 同時代中国の文脈に迫る。 独立映画と商業映画、社会主義体制と市場経済、個人制作と海外共同制作、アマチュアとプロフェッショナル、フィクションと ドキュメンタリー、北京と地方都市など錯綜した文脈の越境に位置する中国独立映画の<プラットホーム>の栄光と困難に焦点が 当てられる貴重な機会になるだろう。
開会挨拶 斉藤綾子
イントロダクション 秋山珠子
――カルチュラル・アサイラムとしての中国独立映画
クリップ上映とトーク・セッション「王宏偉の多様な貌《
ワン・ホンウェイ、マーク・ノーネス、秋山珠子(兼通訳)
パネル・ディスカッション――中国独立映画の現状と課題
司会 マーク・ノーネス
バネリスト ワン・ホンウェイ、中嶋聖雄、秋山珠子(兼通訳)
中山大樹(兼通訳)
出演者プロフィール
王宏偉(Wang Hongwei)
―1969年河南省生まれ。一度社会人を経験した後に北京電影学院文学科映画理論コースに入学、そこで同級生だった賈樟柯(ジャ・ジャンクー)らと 「青年実験電影小組《を作り『小山の帰郷』(1995年)や『一瞬の夢』(1997年)を制作。賈樟柯監督の『プラットホーム』(2000)でも主役の 一人を演じた。これがきっかけで他の監督の作品でも俳優として仕事をするようになり、戴思杰(ダイ・シージエ)監督『小さな中国のお針子』(2002年)、 陳(チェン・)大明(ダーミン)監督『鶏犬上寧(原題)』(2006年)、王分(ワン・フェン)監督『スーツケース』(2007年)、王兵(ワン・ビン)監督『暴虐工廠』 (2007年)などにも出演。また、北京独立電影展ではプログラムディレクター、栗憲庭電影学校では教壇にも立ち、2011年からは栗憲庭電影基金のアートディ レクターとしても活動している。
秋山珠子(AKIYAMA Tamako)
―字幕翻訳家、中国文化研究者。立教大学教育講師
マーク・ノーネス(Mark Nornes)
―ドキュメンタリー映画研究者。ミシガン大学教授
中嶋聖雄(Seio Nakajima)
―早稲田大学アジア太平洋研究科准教授
中山大樹(Hiroki Yakayama)
―中国インディペンデント映画祭代表
なお、本イベントは一部を科学研究費補助金挑戦的萌芽研究<カルチュラル・アサイラム:中国インディペンデント・ドキュメンタリーの生成と流通> (代表:秋山珠子)の補助を受けています。
※申し込みは必要ありません。入場無料。直接会場にお越し下さい。
お問合せ先:言語文化研究所 03-5421-5213
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2015年5月19日
言語文化研究所・日本フランス語フランス文学会共催講演会 ≪ Les apparitions dans la litterature francaise ≫
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Au debut de L’Education sentimentale, Flaubert inaugure la rencontre de Frederic et de Madame Arnoux par une phrase celebre : ≪ Ce fut comme une apparition ≫. Qu’entendait-il par cela ? A quelle sorte d’apparition pensait-il ? Une apparition de fantome ? Une apparition de la Vierge Marie ? J’essaierai d’interpreter cette phrase enigmatique, qui reserve des surprises et permet de reflechir aux rapports que Flaubert, auteur realiste, entretient avec la Vierge, les revenants et le surnaturel. Au-dela de son cas, je m’ interrogerai plus largement sur le statut de l’apparition dans la litterature du XIX siecle et dans l’ecriture en general. Car les personnages litteraires ne sont-ils pas toujours plus ou moins des fantomes et l’ecriture une forme de necromancie ?
日 時:2015年5月31日(日)13: 00~14:15
場所:明治学院大学白金校舎3号館3201教室
講師:ダニエル・サンシュ氏
(Universite de Neuchatel,Suisse)
※フランス語での講演となります。
予約上要、入場無料。どなたでもご来場いただけます。
一般の方は学会受付(講演の行われる3201教室の前)を通らず、ご自由にお入りください
お問合せ先:言語文化研究所 03-5421-5213
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2015年5月14日
明治学院大学文学部芸術学科・言語文化研究所共催講演会 ドキュメンタリー映画作家 アン・兼子 上映とトーク
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インディのドキュメンタリー作家であるアン・兼子は、パーソナルな作風のビデオやフィルムで知られている。 しばしば政治的社会的な広がりを持つ題材を扱いながら、個人の視点を失わずに、静かな問題提起を行う作品を 撮り続けている。UCLAの監督科でMFA(芸術修士)を取得後、1986年から3年間日本に住み、91年に日本に再び行った ときの経験をもとに日本に滞在する上法滞在外国人を描いた『オーバーステイ』を完成。2000年にはアメリカ映画協会 の女性映画ワークショップに選出され、『100% Human Hair』を制作、2008年『Against the Grain: An Artist's Survival Guide to Peru 流れに逆らって:ペルーにおけるアーチスト・サバイバル法』を完成。 「アジア系アメリカ人映画祭 新人映画賞 長編ドキュメンタリー部門《、「サンフランシスコミッション文化センター ラティノ・アートビデオフェスト 最優秀作品賞《、「DCアジア太平洋アメリカ映画祭 最優秀ドキュメンタリー《 などの受賞歴がある。
今回上映するのは、シャロン・ヤマトとの共同監督の「A Flicker in Eternity永遠に刻まれる瞬きの光《2012年、25分。 「アジア人映画祭《と「ディスオリエント映画祭《で最優秀短編映画賞を受賞。日本では今回が初上映となる。日本語字幕付き
「A Flicker in Eternity《
――アーチストになる夢と国家への義務との間に挟まれた日系二世の若者スタンリー・ハヤミの日記をもとに、 16歳の青年が第二次世界大戦に巻き込まれていく過程を彼の視点からヴィヴィッドに描くドキュメンタリー。 日系人の収容所生活から、日系人の兵士が多かったことで知られる第442連隊戦闘団の兵士として従軍する様子が、 スタンリーの漫画や文章を通じて、浮かび上がってくる。日系アメリカ人としてのアイデンティティーと苦悩、 そして戦争がもたらした悲劇を戦後70年の今年に思い起こすことは重要である。スタンリーの日記や手紙は日系 アメリカ人博物館のアーカイヴ資料となっている。
トークでは、他の作品も参考上映をしながら、ドキュメンタリー映画制作について、日系アメリカ人としての視点など、 自由に監督に語ってもらいます。
日 時:2015年6月5日(金)15:05~17:15
場所:明治学院大学白金校舎本館4階1456番教室
講師:アン・兼子氏
※日本語での講演となります。申し込みは必要ありません。入場無料。直接会場にお越し下さい。
お問合せ先:言語文化研究所 03-5421-5213
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2015年4月30日
言語文化研究所主催講演会 (SCOTLAND’S)NEU!REEKIE! ―TAKE TO TOKYO―
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Neu! Reekie!は、スコットランドから来たアートグループです。
詩とアニメーションと音楽とパフォーマンスを組み合わせます。
創立者のKevin WilliamsonとMichael Pedersenは詩人です。
イギリス、ニューヨークに次いで、日本でイベントを行います。
出演者:
テニスコーツ: 日本のポップユニット。さや、と椊野隆司の二人組。2000年以来13枚のCDを発表。
Michael Pedersen: 詩人、劇作家、パフォーマー。Rising Star of Literature賞受賞。
Kevin Williamson: 詩人、編集者、出版者。Irvine Welshの小説Trainspottingを最初に出版。
Paul Hullah: 詩人、ミュージシャン、英文学者(明治学院大学文学部英文学科准教授)。近作SCENESからの詩を演じる予定。
日時:2015年5月15日(金) 19:30-21:30
場所:明治学院大学白金校舎 本館2階1201教室
※予約上要、入場無料。どなたでもご来場いただけます。
お問合せ先:言語文化研究所 03-5421-5213
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2015年2月13日
言語文化研究所主催講演会 「戦後の小津安二郞の映画から見た殴られる女《 ―― 『風の中の牝鶏』(1948)と『宗方姉妹』(1950)を中心に
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『風の中の牝鶏』と『宗方姉妹』は、女性に対する男性の暴力のため、印象に残る特別な作品である。 夫に殴られた妻が階段から転んで落ちたり、倒れるほど顔を平手打ちされたりする。静的な小津の映画に比べると、 その激しさはかなり突出している。しかし、そのような暴力の場面よりなおさら興味深いのは、映画の中で男性たち が暴れる理由である。表向きには妻の上身持ちが、そのような暴力の原因として示される。だが、これらの映画が戦争 という激しい暴力を経験した日本で作られたことを考えると、夫の暴力にはより多くの意味が含まれていると言えるだろう。 『風の中の牝?』と『宗方姉妹』は、小津的な世界からはかけ離れているかのように見えるが、戦後という現実的な問題に 目を向けた映画であり、男女関係を通じて戦後の日本社会を読み直すテクストであるという観点からさらに興味深い。 二本の映画における殴られる女たちによって、小津映画に現れている戦争の記憶、そして戦争が日本社会にもたらした 影響を考察してみたい。
日 時:2015年2月23日(月)18:00~20:00
場所:明治学院大学白金校舎 本館2階1252教室
講師:鄭秀婉(チョン スワン)氏
(韓国東国大学校映画映像学部副教授)
※日本語での講演となります。
予約上要、入場無料。どなたでもご来場いただけます。
お問合せ先:言語文化研究所 03-5421-5213