目次案 2012.11.14版 <えみし>
『個人商店のエスノグラフィー―家族経営にみる人の存在』
第1章 序論
1-1 この論文を書く理由
1-2 これまでに考えてきたこと
1-2-1 就職活動をして考えたこと
1-2-2 カフェチェーン店でのアルバイト
1-2-3 豆腐屋「みすず商店」の記憶
1-2-4 自分の家族について
1-3 先行研究の紹介
1-4 本論文について
1-4-1 なぜフィールドワークを行うのか
1-4-2 本論文の構成
第2章 家族経営の個人商店
2-1 家族経営について
2-1-1 近代における家族の役割
2-1-2 商人家族について
・・・
2-2 個人商店について
2-2-1 なりたち
2-2-2 地域とのかかわり
2-2-3 商店街の衰退
第3章 カフェチェーン店におけるマニュアル化
3-1 マニュアル化とは
3-1-1 マニュアル化への動き
3-1-2 マニュアル化はなにをもたらすか
3-2 カフェチェーン店におけるマニュアル化について
3-2-1 カフェチェーン店とは
3-2-2 均質化をしめすもの
3-2-2-1 シフト制
3-2-2-2 マニュアル
第4章 フィールドワークの報告
4-1 フィールドワークの対象と目的
4-1-1 「福島屋」について
4-1-2 麻布十番商店街について
4-2 フィールドワークの報告
第5章 考察
概要
この論文は、家族経営の個人商店でフィールドワークを行うことで、個人商店の内部でどのように人々が関係を作り、それらを保っているのかを探ることを目的とする。
私は、祖父母が豆腐屋を経営していたこともあり、幼いころから家族経営の個人商店に触れていた。そのためにこれまで私は、自分の家族など、自分が所属しているコミュニティ内部での関係というものは、当たり前にあるものだと思っていた。しかし、それらは当たり前にあるものではなく、日々のふるまいや会話から形作られていくものであり、コミュニティ外の人間にとっては居心地の悪さをもたらすものである。そこで実際に自分が個人商店というコミュニティに入り込むことで、そこでどのように関係が形作られているのか、また私自身がどのように関係を作ることができるのか、観察し、そこに在る人の存在について考察したい。
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