言語文化16号

言語文化16号 / 1999年6月

特集:中野重治歿後20年

林淑美 〈奉体〉という再生産システムをめぐって─中野重治の敗戦直後
栗原幸夫 『斎藤茂吉ノート』一つの読み方─総力戦と中野重治の「抵抗」
鶴見太郎 書評・松尾尊兌『中野重治訪問記』
黒川創 趣味と書法――中野重治と絵について
竹内栄美子 中野重治と渡辺崋山
並木洋之 〈1940年問題〉への視覚─野間宏・布施杜夫・中野重治・大西巨人
木村幸雄 『広重』をめぐって
石堂清倫 「転向」再論─中野重治の場合
鶴見太郎 みなかみの細きながれ─柳田国男を触媒に
安倍オースタッド玲子 中野重治の〈わかりにくさ〉について
定道明 「歌のわかれ」論のために
小田切秀雄 『評伝中野重治』の卓越と問題
井口時男 桶を桶ということ
滿田郁夫 「桶を桶と言ふ」の出典
ホメーロス輪読会訳 イーリアス(14)
四方田犬彦(司会)、ダッドリー・アンドリュー、千葉伸夫、小松弘、門間貴志、加藤幹郎、アーロン・ジェロー、内藤誠、藤原敏史(通訳) 共同討議●溝口健二への問いかけ
滿田郁夫(司会)、今橋映子、島村輝 明治学院大学創立120周年●シムポジウム・藤村とフランス
ジャン=ピエール・ルヴェ(工藤進訳) 島崎藤村の見た町の魂
Jean Pierre LEVET Sous le regard de Shimazaki Tôson, l'âme de la ville