目次案 2012.11.14版 <セシル>
『告白の誕生―『りぼん』に見るロマンティック・ラブ・イデオロギーの再生産』
第1章 序論
1-1 なぜロマンティック・ラブ・イデオロギーなのか
1-2 アプローチ
1-2-1 なぜ『りぼん』なのか
1-2-2 どのように『りぼん』を扱うか
1-3 先行研究の紹介
1-4 本論文の構成
第2章 ロマンティック・ラブ・イデオロギーの誕生と普及
2-1 西欧での誕生
2-2 日本への普及
2-2-1 ロマンティック・ラブ・イデオロギーの影響
2-3 ロマンティック・ラブ・イデオロギーの特徴
2-3-1 恋愛=結婚
2-3-2 相手を選択すること
2-3-3 恋愛関係の持続
2-3-4 一対一の関係
2-4 なぜ「告白」なのか
第3章 少女漫画雑誌『りぼん』
3-1 『りぼん』とは
3-2 少女漫画の歴史
3-2-1 少女漫画の変遷
3-2-2 少女漫画史の中の『りぼん』
3-3 『りぼん』の時代区分
3-4 ○○時代(自分で時代を区分していき、その時代の名前も考える)
3-4-1 『りぼん』の特徴
3-4-2 「恋愛」の登場
3-5 ○○時代
3-5-1 『りぼん』の特徴
3-6 ○○時代
3-6-1 『りぼん』の特徴
第4章 読者投稿欄の調査
4-1 『りぼん』の読者投稿欄とは
4-2 どのように投稿欄を見ていくのか
4-3 ○○時代(第三章で分けた時代区分に従っていく)
4-3-1 「(投稿欄の名前)」に見る読者
4-3-2 テクストへの反映(投稿欄によって、どのようにロマンティック・ラブ・イデオロギーが再生産されているのかを考察)
4-4 ○○時代
4-4-1 「(投稿欄の名前)」に見る読者
4-4-2 テクストへの反映(仮)
4-5 ○○時代
4-5-1 「(投稿欄の名前)」に見る読者
4-5-2 テクストへの反映(仮)
第5章 考察
5-1 論文を通して分かったこと
概要
恋人をつくることや、愛する人と結婚することは当然のこととして考えられている。恋愛と結婚を結びつける考えを支えるもの、それは西欧から日本に輸入されたロマンティック・ラブ・イデオロギーと呼ばれる観念である。我々の人との付き合い方や関係は、この観念から知らず知らずの内に影響を受けている。本論文では、我々の考える「恋愛」のあり方を規定するロマンティック・ラブ・イデオロギーが、どのように浸透し変化していくのかを明らかにする。
そのために少女漫画雑誌『りぼん』を題材にして調査する。ロマンティック・ラブ・イデオロギーの特徴を表す「告白」という行為に注目し、漫画の中で告白が、いつどのような形で誕生し変わっていくのか、その描かれ方を見ていく。また、『りぼん』に掲載されている読者投稿欄にも注目する。テクストとは、読者にただ一方的に受け取られているのではなく、読者の反応がまたテクストに影響を与えている。読者投稿欄を見ることで、『りぼん』に描かれるロマンティック・ラブ・イデオロギーの再生産されていく過程を見ていくことができる。