目次案 2012.11.14版 <はちべェ…>
『エレキブーム』
第1章 序論
1-1 なぜこのテーマか
1-2 なぜエレキブームか
1-3 アプローチ方法
1-4 本論文の構成
第2章 エレキブームとは
2-1 エレキブームについて(一般的な見解)
2-2 エレキギターについて
2-2-1 エレキギター誕生の経緯
2-2-2 エレキギターの仕組み
2-3-3 日本におけるエレキギター
2-3 ポピュラー音楽
2-3-1 エレキブーム以前
2-3-2 エレキブーム以後
2-3-2-1 サーフィン・ホットロッド
2-3-2-2 グループサウンズ
2-3-2-3 フォークソング
2-4 時代背景
2-4-1 社会情勢
2-4-2 メディア
2-5 エレキブームはいかに起こったか
第3章 エレキブームの検証
3-1 新聞からみたエレキブーム
3-1-1 「朝日新聞」
3-2 雑誌からみたエレキブーム
3-2-1 音楽雑誌から
3-2-1-1 『ミュージック・ライフ』
3-2-1-2 『ヤング・ギター』
3-2-2 芸能誌から
3-2-2-1 『平凡』
3-2-2-2 『明星』
3-3 映画からみたエレキブーム
3-3-1 『エレキの若大将』
3-3-2 『二人の銀座』
3-4 テレビからみたエレキブーム
3-4-1 『勝ち抜きエレキ合戦』
第4章 結論
4-1 本論文を通してわかったこと
4-2 “エレキ”に込められた意味とは
概要
ゼミ活動を通じて、わたしはポピュラー音楽に固執しているということがわかった。クラシック・ロックを好んで聴き、触発されてはギターを弾いてきたが、それはポピュラー音楽自体への関心というより、「趣味」としてポピュラー音楽を身にまとうことによる、自分自身のアイデンティティ形成のためであった。卒業論文では、ポピュラー音楽がどのように若者のアイデンティティ形成に用いられるか、ポピュラー音楽を取り巻く言説を通して明らかにしたい。漠然と「ポピュラー音楽」といっても範囲が広すぎるため、ここでは「ギターを弾くこと」に対象を絞ることにする。具体的には、1960年代半ばに日本で巻き起こった「エレキブーム」を取り上げ、それをとりまく言説(雑誌・新聞・小説・映画など)を通して、ギターを弾くということはどのようなイメージを持たれていたか検証する。若者にとってギターを弾くことはどのような意味があったとされているか考察することで、ポピュラー音楽とアイデンティティ形成について、そしてポピュラー音楽に固執する自分自身を捉え直すことができるのではないかと思われる。