目次案 2012.11.14版 <まいまい>
『好感度の政治学 ―ファッション誌『steady.』に見る言説分析―』
第一章 序論
1-1 好感度の政治学とは
1-2 なぜファッションを扱うのか
1-2-1 ファッションに注目するきっかけ
1-2-2 ファッションの先行研究
1-2 なぜ『steady.』なのか
1-2-1 『steady.』とは
1-2-2 就職活動と『steady.』
1-2-3 ファッションで好感度を上げる
1-3 本論文の進め方
第二章 ファッション言説について
2-1 衣服を身にまとうこと
2-2 みんなが着ているものを着る
2-3 みんなと違うものを着る
2-3 ビジネスシーンでの衣服
2-3-1 企業で働くということ
2-3-2 求められている像
2-3-3 ビジネスファッション
第三章 『steady.』について
3-1 女性ファッション誌の歴史
3-2 『steady.』創刊までの宝島社の歴史
3-3 『steady.』のコンセプトと読者
第四章 『steady.』の構成の調査
4-1 調査の進め方
4-2 気づいたこと
4-2-1 読者アンケートから始まる
4-2-2 NGとされるものの扱われ方
4-2-3 読者とは区別される「読者代表」
4-2-4 広告とタイアップ記事について
4-3 まとめ
第五章 『steady.』の歴史的調査
5-1 調査の進め方
5-2 気づいたこと
5-2-1 読者の扱われ方と読者コミュニティー
5-2-2 広告に見る読者の興味
5-2-3 価格の変遷
5-2-4 海外のファッション
5-3 まとめ
第六章 考察
わかったこと、本論文を通して感想
概要
様々なファッション言説の中には、人から好感的に見られることが良いことだというものがある。本論文では、ファッション誌の中に「好感度」を求める言説がどのように埋め込まれていて、読者をそれに沿うものに変えていく力が働いているのかという点に焦点を当てている。今回はOL向けファッション誌『steady.』(宝島社)を題材とした。『steady.』は企業に勤める女性が読者層として想定されており、そこで「好感度」が高いとされるファッションや生活スタイル、また、それらがどのように読者に受け入れられているのかを見ていく。まず『steady.』にはどのようなことが書かれているか、2012年11月号『steady.』を分解し記録することで、全てのページの構成や読者の扱われ方について考察する。また、『steady.』を創刊号(2006年12月創刊)から順番に全冊見ていき、そこに使われているテキストや読者の声がどのように変化していったのか見ていく。