目次案 2012.11.14版 <ラッパー>
『B系ファッションと不良文化―日本におけるヒップホップ受容の一考察―』
第1章:序論
1-1 この論文を書く目的
1-2 なぜこのテーマか
1-3 どのようなアプローチをとるのか
1-3-1 ファッション誌をどのように扱うか
1-3-2 『チャンプロード』をどのように扱うか
1-3-3 なぜ「Stussy」で働くか(仮)
1-4 本論文の構成
第2章:ヒップホップと文化的なものとの結びつきについて
2-1 アメリカのヒップホップ概略
2-2 アメリカのヒップホップと文化的なものとの結びつき
2-2-1 映画
2-2-2 アパレル
2-2-3 出版界
2-2-4 インターネット
2-2-5 政治
2-3 日本でのヒップホップの受容
2-3-1 ジャパニーズ・ヒップホップ概略
2-3-2 「B系」としての定着
2-3-3 日本人ラッパーへのインタビュー
第3章:ファッション誌にみるB系ファッションについて
3-1 ファッション誌における「B系」について
3-1-1 いつから使われているか
3-2-2 主にどのようなファッションとして紹介されているか
3-2 B系ファッションを扱う男性ファッション誌について
3-2-1 『CUSTOM LOWRiDING』
3-2-2 『CLR』
3-2-3 『WOOFIN’』
3-2-4 『Ollie』
3-2-5 『411』
3-2-6 『Samurai Magazine』
第4章:雑誌『チャンプロード』による考察
4-1 『チャンプロード』について
4-2 『チャンプロード』で紹介されているB系ファッションについて
4-3 『チャンプロード』で紹介されているラッパーについて
4-4 B系ファッションを着ている読者の特集記事について
第5章:ブランド「Stussy」での調査(仮)
5-1 ブランド「Stussy」について
5-2 紹介されている雑誌について
5-3 「Stussy」での調査について
5-4 わかったこと
第6章:考察
6-1 論文を通してわかったこと
参考資料一覧・付録
概要
社会背景を知った上でアメリカのヒップホップ作品を鑑賞すると、アメリカと日本では異なる文脈で受容されているということに気づく。中学生の頃、私はヒップホップを不良と結びつくものであると認識していた。その認識から私はヤンキーのアイテムである変型学生服が売られている場でヒップホップ・ファッションが売られていることに疑問をもった。私の学生の頃の実体験やマスメディアの表現から「ヒップホップは日本において不良文化と合わせて受容されているのではあるまいか」という仮説をたて、ヒップホップが日本にどのように入ってきているのかということについて、とくにヒップホップ・ファッションに着目して考えていきたい。方法としては雑誌『チャンプロード』を題材にして考察していくというかたちをとる。