目次案 最終版 <はちべェ…>
『エレキブームに形成されたギターのイメージ―雑誌『平凡』から―』
第1章 序論
1−1 なぜこのテーマか
1−1−1 なぜギターなのか
1−1−2 なぜエレキブームなのか
1−2 アプローチ
第2章 1960年代の時代背景
2−1 高度経済成長期
2−1−1 高度経済成長の時代
2−1−2 消費社会の到来
2−1−3 若者文化の台頭
2−2 ポピュラー音楽
2−2−1 歌謡界の変遷
2−2−2 1960年代のポピュラー音楽
2−2−1−1 青春歌謡の時代
2−2−1−2 ロカビリーブームの名残
2−2−1−3 サーフィンブームとインスト
2−2−1−4 ビートルズの来日とGSブーム
2−2−1−5 フォークブームの二つの流れ
2−2−1−5−1 第一次フォークブーム
2−2−1−5−2 第二次フォークブーム
第3章 エレキブームとは何か
3−1 ギターの予備知識
3−1−1 ギターの分類
3−1−2 エレクトリック・ギターの誕生と普及
3−1−2−1 エレクトリック・ギターの誕生
3−1−2−2 エレクトリック・ギターの普及
3−2 エレキブームの盛衰
3−2−1 エレキブーム以前
3−2−1−1 戦前のギター受容
3−2−1−2 戦後のギター受容
3−2−2 エレキブームの到来
3−2−2−1 ベンチャーズの親日ぶり
3−2−2−2 エレクトリック・ギターの需要
3−2−2−3 エレキ禁止令
3−2−2−4 寺内タケシの功績
3−2−3 エレキブームの衰退
3−2−3−1 GSブームの到来
3−2−3−2 フォークブームの到来
3−2−4 まとめ
第4章 『平凡』について
4−1 『平凡』に何か
4−2 『平凡』と若者
4−3 『平凡』の構成・内容
4−4 1960年代の『平凡』
4−4−1 芸能誌へ
4−4−2 人気スター
4−4−3 週刊誌の時代
第5章 『平凡』におけるギターの取り上げ方
5−1 『平凡』にみるエレキブーム
5−1−1 1960年〜1963年
5−1−2 1964年
5−1−3 1965年
5−1−4 1966年
5−1−5 1967年
5−2 スターとギター
5−2−1 スターの素顔
5−2−2 レジャーのお供
5−2−3 マイトガイ
5−2−4 流し
5−3 広告にみるギター
5−3−1 全音楽譜出版社
5−3−2 通信指導
第6章 考察
6−1 ギターのイメージ形成
6−2 今後の課題
概要
本論文は、ギターのイメージについて考察することを目的とする。エレキブームが起こった1960年代という時代に着目し、大衆娯楽雑誌『平凡』を資料として定めた。
戦後日本のポピュラー音楽は西洋文化の積極的な輸入によって発展した。ロカビリーブーム、エレキブーム、GSブーム、フォークブームなど1950年代末から1960年代にかけて隆盛し、若者がそのブームを支えた。こうしたポピュラー音楽においてメインで使われる楽器がギターである。ギターは単なる楽器ではなく、若者文化の象徴であった。
『平凡』では流行の提示という文脈の中で、ギターは誌面上にたびたび登場してきた。多くのスターがギターを抱えて、スターを媒体にギターのイメージは形成された。ギターを抱えるスターは様々なイメージを伴いながらギターの宣伝役となった。ギターには若者が憧れのスターに近づくことのできるアイテムとしてのイメージが1960年代に形成されたと考える。