目次案 2012.12.1版 <ちえみん>
『『千と千尋の神隠し』はどう語られたか ― 宮崎アニメに見るライフモデルとしてのキャラクター』
第1章 序論
1-1 なぜこのテーマなのか
1-2 なぜ『千と千尋の神隠し』なのか
1-3 先行研究
1-4 どのように取り上げるか(言説分析について)
1-5 本論文の構成
第2章 宮崎アニメの中の『千と千尋の神隠し』
2-1 宮崎駿監督について
2-2 宮崎アニメについて
2-3 作品の変遷
2-4 『千と千尋の神隠し』について
2-4-1 『千と千尋の神隠し』とは
2-4-1-1 主な登場人物
2-4-1-2 あらすじ
2-4-2 『千と千尋の神隠し』の評価
2-4-3 映画の参考となった文献
2-4-4 映画の参考となった場所
第3章 『千と千尋の神隠し』言説分析
3-1 千尋、主人公に関する言説
3-1-1 宮崎駿の言葉
3-1-2 「生きる力」と成長
3-1-3 ヒロインとしての千尋
3-1-4 教育の視点から
3-1-5 心理学・精神分析の視点から
3-2 異界についての言説
3-3 物語について
3-4 宮崎駿についての言説
3-5 過去の作品との比較
3-6 映画製作の視点から
3-7 『千と千尋の神隠し』を見本にほかのことを語る
3-7-1 教育を語る
3-7-2 精神分析を語る
3-7-3 経済を語る
3-8 成功の秘訣・興行面での話
3-9 外部の視点
4章 考察
4-1 言説空間でのライフモデルとしてのキャラクター
4-2 なぜ、キャラクターをライフモデルとしてみるのか
5章 まとめ
5-1 この論文を通してわかったこと
5-1-1 主人公を自分と重ね合わせるということ
5-1-2 私たちが『千と千尋の神隠し』に見出そうとしていること
5-1-3 不足点・今後の展望
付録
概要
この論文は、ジブリの登場人物を自分自身に重ね合わせ、モデルとしてとらえてふるまっていた自分の実体験が原点にある。なぜ、自分の生き方にジブリの登場人物を重ね合わせてしまうのかを明らかにしていきたい。まずはジブリ作品で私が最も影響を受け、多くの人々に見られているジブリの代表作『千と千尋の神隠し』を題材に、2001年の公開から現在までに刊行された雑誌、新聞、本を対象に言説分析をしていく。そして『千と千尋の神隠し』がどのような媒体でどのような語られ方をしているのかを精査し、分類することで作品における言説空間の全体像をつかんでいく。自分が感じていたことは広い言説空間の中のどこに位置し、どのように語られていることなのか。そして、作品を見た多くの人々は『千と千尋の神隠し』に何を見出そうとしていたのかを明らかにしていくことが本論文の目標である。