【聖書のことば】『新約聖書』ルカによる福音書2章11節
聖書のことば
今日ダビデの町に、
あなたがたのために
救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
イエス・キリストが誕生した夜、その知らせを最初に受けたのは羊飼いたちでした。彼らは当時の社会ではもっとも地位の低い者とされ、人々から見下げられていました。けれども神は、そんな彼らにまず救い主イエスの誕生を伝えたのです。
何かうれしいことや素晴らしいことがあった時、私たちは早く大切な相手に伝えたいと考えるでしょう。イエス・キリストの誕生は、当時の人々にとって長く待ち望んだ喜びの出来事でした。神はそれを、世間ではもっとも弱く、小さく見えた羊飼いたちに「早く知らせたい、一番に伝えよう」と思ったのです。
神は、私たちの生きる世界で、もっとも弱い者、小さく見える者を、特別に大切にしてくださる方なのです。
※聖句の引用元は『聖書 聖書協会共同訳』です。
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《 一番最初に羊飼いへ 》 渡辺総一 作
白金通信2025年冬号(No.525)掲載