スマートフォン版を表示

これだけはおさえておきたい!「大学生として大切なこと」

2020.02.20

4月上旬の横浜キャンパスでよく見かけるのが、腕章をつけた学生が新入生たちをサポートする姿。「Wi-Fiの設定方法」や「お手洗いの場所」「帰りのバスの時刻」など、あらゆる質問に笑顔で答える「キャンパスコンシェルジュ」の学生です。「すべての明学生に、より良いキャンパスライフを」を理念に活動するキャンパスコンシェルジュのサブリーダー、小嶋さんが語る「大学生として大切なこと」とは。特に新入生の皆さんは必見です。

小嶋 隆太郎 国際学部 国際学科 2年 2019年2月からキャンパスコンシェルジュに所属。張 艶ゼミ(国際学部国際学科)に所属し、国際金融、アジア経済について学ぶ。趣味はJリーグ観戦(川崎フロンターレのファン)。小学校から続けるボーイスカウトにも注力し、2019年7月に世界スカウトジャンボリー(4年に1度開かれるボーイスカウトの世界大会)に参加。好きな言葉は「やるかやらぬかだ、試しなどいらん」 (スターウォーズより)

相手の気持ちに寄り添うこと

キャンパスコンシェルジュは、横浜キャンパスの活性化を目指す「横浜キャンパスプロジェクト」の一環として2013年度にスタートしました。横浜キャンパスのコモンズ8(8号館1階)を拠点に、10人~15人の学生たちが授業期間中の月~金曜日に活動しています。

新入生をはじめとした在学生からの質問対応や、在学生に役立つイベントの企画・実施、学生のさまざまな意見を大学に提案するなど、活動は多岐にわたります。2018年度には、学生からの質問件数が2016年度の約2倍(1849件)に。「履修登録の方法」や「オンデマンドプリンタの設定方法」「Wi-Fiの設定方法」などについての、新入生からの質問が特に多いです。キャンパスコンシェルジュとして対応する上で特に気を付けていることは、相手の気持ちに寄り添うこと。例えば質問されて、回答を調べるまで無言だったら。ただでさえ緊張しているかもしれない新入生を、より緊張させてしまうかもしれません。気まずい雰囲気を決して作らないよう、所属する学部学科のことなどを話し、和やかな雰囲気づくりを心がけています。回答によってその人の気持ちを満たし、キャンパスコンシェルジュを再び利用してもらうためにはどうすれば良いか?この点を常に考え、行動しています。以前に案内した学生がリピーターになって、「小嶋さんいますか?」と訪ねてくると、とても嬉しい気持ちになります。

経験を活かせる場所

キャンパスコンシェルジュになって約1年が経ちましたが、活動する上で大きく役立っている経験が2つあります。1つ目は、入学当初にコモンズ8に入りづらさを感じたこと。パソコンの設定方法を聞きたいと思っていたのですが、当時の私には、コモンズ8のガラスの扉を開け、聞く勇気がありませんでした。「ここで聞いて大丈夫なのかな」「自分でなんとかできる内容なんじゃないか」こんな思いが頭をよぎっていた気がします。肝心の問題は別の方法で解決できたのですが、キャンパスコンシェルジュに質問できていれば、回答はもちろん、新たな人との出会いなど、付加価値が得られたかもしれません。「緊張しているだろうな」「不安そうだな」こんな気持ちに寄り添い、回答方法(伝え方)に特に気を付けるようになったのは、この体験がきっかけです。

2つ目は、企画の実現に至らなかったこと。キャンパスコンシェルジュでは、在学生の活躍や経験を在学生に伝える「MED Talks」をはじめとしたさまざまなイベントを企画し、実施します。eスポーツの世界的な盛り上がりを踏まえ、自分の好きなゲームを活かした企画を考案したことがありました。しかし、賛否両論の末、企画実現には至りませんでした。企画を「自分のしたいこと」だけで考え、「参加する学生のメリット」が抜け落ちていたことを痛感しました。メリットありきで企画を考えても面白みに欠ける場合がありますが、大事なのはバランス。実施する側も、参加する側も楽しいイベントとは何かを考えるきっかけとなりました。

この2つの経験をキーワードで置き換えると「不安」「緊張」「一方的」などでしょうか。私だけではなく、他の方にとっても当てはまる場合があるかもしれません。しかし、一見するとネガティブに捉えられるこのような経験をポジティブに活かせることが、キャンパスコンシェルジュの良い点です。履修のアドバイスをした学生から「無事登録できました!」と言われて嬉しい気持ちになれるのは、自分も緊張して、不安だったから。どんな質問内容でも、「共感」できるように努めることがとても大切だと考えています。

「大学生」として大切なこと

「おすすめのサークル」や「旅行のプランニング」など、キャンパスコンシェルジュには本当にさまざまな質問が寄せられます。質問のジャンルが多種多様なのは、それだけ学生の皆さんにとって質問しやすい存在になれている証拠と、前向きに捉えています。キャンパスコンシェルジュの学生たちは、とにかく親しみやすいメンバーが多いと言われています。誰もが何かに研究熱心で、自発的で積極的なメンバーが多いのが特徴です。だからこそ、特に新入生の皆さんには、キャンパスコンシェルジュをどんどん利用してほしいと考えています。

「友達はやりたいことがあるのに、自分にはない」「クラブ/サークルがなかなか決まらない」
入学して、自分と他人で違うところがあると、焦りや不安に駆られるかもしれません。だからこそ大切にしてほしいのは「マイペース」であること。「自分はどう考えるか」を大切に、できる範囲で何か一つのことに取り組めば、それがきっかけで、やりたいことが見つかるかもしれません。そして、何かに取り組む上では、「方法は1つしかないのか?」と自問自答することも大切です。入学当初から留学することを目指していましたが、当時の私は協定校への長期留学しか考えていませんでした。長期留学そのものではなく、「留学して何を学び、経験するか」が目的にならなければ本末転倒です。長期留学や海外ボランティアなど、目的を果たすほかのさまざまな方法にも関心を寄せれば、異なる学びや気づきに出会えるかもしれません。

まもなく4月。やりたいことを見つけるきっかけがわからないときは、ぜひキャンパスコンシェルジュに声をかけてください。私たちとの会話が、その「きっかけ」になるかもしれません。新たに明学生となるみなさんを、応援しています。

おすすめ