7月上旬に、国際学部主催・健康支援センター(横浜)共催で、性的同意(明確な個人の境界線を設定し、他者の境界線を尊重すること)への関心を高めることを目的とした連続イベントを開催しました。異なる視点による題目を用いることにより、健康かつ積極的で尊重し合える関係の構築、および、自身の幸福の保護に、学生がどのように取り組むかを学ぶ機会となりました。
イベント週間は、ALSOK(綜合警備保障株式会社)による若い女性向けの防犯セミナーから始まりました。講演者によって、女子学生が安全な生活を促進し、特に留守中の潜在的なリスクを回避するための、豊富な実践的アドバイスを提供されました。セミナーの最後には、全ての出席者にとって有益な、護身術のデモンストレーションが行われました。
次に、9名の留学生によって、ラウンドテーブルディスカッションが行われ、何が健康な関係を構築するかという点について、意見が共有されました。ドミニカ共和国、香港、リトアニア、フィリピン、スペイン、スリランカ、そして、アメリカ合衆国の学生が、彼/彼女らの在籍する大学がどのように性的同意に関する教育に取り組んでいるか、彼/彼女らの文化において若者がどのように個人の境界線を設定しているか、そして、なぜ関係における境界線が重要であるかについて、話し合いました。この意見交換は、価値のある深い理解を与え、文化や宗教を越えた共感を創出しました。
留学生によるラウンドテーブルに次いで、健康支援センター(横浜)の芥川愛保健師の有益な講義が行われました。性的同意の定義、同意のために必要な基準の概要、そして、同意がないことによって性暴力が引き起こされるということが説明され、また、性的に親密な関係を築こうとする側は、相手が快適で安全であることを確認する責任があるということが強調されました。さらに、学内外での重要なリソースが紹介されました。:性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891[はやくワンストップ])、横浜健康支援センター(045-863-2020)、横浜ハラスメント相談支援センター(045-863-2218)
イベント週間は、助産師・思春期カウンセラー、および、性教育に特化したYouTuberである大貫詩織氏の魅力的な講演によって締め括られました。観客に「性と生殖に関する健康と権利」(SRHR)について紹介され、それらは基本的人権であり、国連の持続可能な開発目標の一つである、健康に関する権利を獲得するために不可欠であることが説明されました。また、多様な避妊法や選択について紹介され、私たちの体と生活に関して、知識を持った意思決定をすることの重要性について強調されました。
私たちのキャンパスは安全ですが、キャンパス外での生活は私たちを無防備にさせる予期せぬ状況に溢れています。知識はあらゆる意味で力となり、性的同意について理解することも例外ではありません。性教育に関する不名誉を終わらせ、性教育に対する偏見をなくし、健全な人間関係を築き、自らの健康を守り、性的虐待を防ぐために必要な知識、技能、価値観を身につけさせることで、羽ばたく学生たちをサポートすることが重要です。