明治学院大学
JPEN
2026.07.17

プロサッカーチームのマネジャーとして“Do for Others”の精神で選手を支える

卒業生
キャリア
経済学部

プロサッカーチーム「三菱重工浦和レッズレディース」のマネジャーを務める柏木友理絵さん。練習の準備やスケジュール管理、試合や遠征の手配など、選手のサポートを一手に引き受けています。高校から大学院までと長きにわたり明治学院に在籍し、自身の中に明学の精神が息づいているという柏木さんに、明学時代の思い出やサッカーを仕事に選んだ理由、そして今後の展望などについて語っていただきました。

柏木 友理絵

三菱重工浦和レッズレディース マネジャー
2023年 経済学部 経営学科卒
(2025年 大学院 法と経営学研究科修了)

2001年東京都生まれ。明治学院高等学校卒業後、2020年4月に経済学部経営学科に進学。明治学院大学大学院の「飛び入学制度」を利用して大学院に進学し、2025年3月に法と経営学研究科修了。現在、女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に所属する「三菱重工浦和レッズレディース」のマネジャーとして活躍。

目次

明治学院高校の3年間、サッカー部マネジャーとして活動

日本女子プロサッカーリーグ所属の「三菱重工浦和レッズレディース」のマネジャーを務めています。毎日の練習サポートやスケジュール管理をはじめ、試合の際はユニフォームや用具、ロッカールームの準備、遠征先への移動やホテルの手配など、さまざまな業務を担当しています。昨年中型免許を取得したので、トラックでグラウンドや遠征先に用具などを運ぶこともあります。

子どもの頃からサッカーが大好き。小学生の時にテレビで試合を観て以来、その面白さのとりこになり、試合が放映されるたびに夢中で観ていました。
そして明治学院高等学校時代には、サッカー部のマネジャーとして3年間、練習や試合のサポートに没頭。チームで一つの目標に向かって突き進む素晴らしさに魅了され、サッカー漬けの日々を過ごしました。3年生の時、全国高校サッカー選手権東京都予選の最終予選まで勝ち進んだ際は、本当にうれしかったですね。


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明治学院高等学校への進学は、母が「キリスト教に基づく人格教育」に共感し、私に勧めたのがきっかけです。学内の雰囲気があたたかく、先生方もとても面倒見が良くて、充実した高校生活を送ることができました。生徒会で統制委員長を務めたのも良い思い出です。

同じ敷地内に大学(白金キャンパス)があり、日々明治学院大学の学生の姿を見かけていたのですが、とても明るく華やかで、雰囲気が良かったですね。皆さんキャンパスライフを楽しんでいるという印象で、マイナスイメージが全くなかったので、ごく自然に進学を選びました。

入学後すぐコロナ禍に──「こんな時だからこそ」勉強に一層注力

ただ、経営学科に入学してすぐ、コロナ禍に突入。3年生の前期まではほぼオンライン授業で、キャンパスに通うこともあまりできませんでした。高校であれだけ熱心に取り組んでいたサッカーにも、関わるイメージすら湧きませんでした。

オンライン授業では学生同士の交流も少なかったため、せめて課外活動でつながりを築いて同年代の友人をつくろうと、国際支援ボランティアの団体に所属し、その活動に注力しました。また「こんな時だからこそ授業はしっかり受け、良い評価を取ろう」と、真面目に授業に出席し、課題やレポートにも一生懸命取り組みました。おかげで大学3年までに必要な単位はほぼ修得することができました。


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そして3年生の時には、周りと足並みをそろえて就活をスタートし、複数社のインターンに参加。業界研究などもひと通り行いましたが、「これがやりたい」と思えるものがなかなか見つけられませんでした。

一度離れたからこそ、サッカーへの強い想いに気づく

就活をいろいろと頑張ってみたものの、心を動かされる仕事に出合えない。自分は一体、何がやりたいのだろう……? あらためて自分に向き合い、じっくり考えてみた時に、ふいに高校時代のサッカー部での「芝まみれの日々」が色鮮やかによみがえってきたのです。
サッカーから丸3年間完全に離れたからこそ、サッカーへの強い想いに気づきました。

とはいえ、サッカーチームの新卒募集はなく、サッカー業界との縁やつながりもありません。どうすれば卒業までにつながりをつくれるだろうかと頭を悩ませていた時、明治学院大学大学院の「飛び入学制度」の出願資格を満たしていることが分かり、就活をストップして大学院に進学することを決意。法と経営学研究科でJリーグの入場者増員などサッカーをテーマにした研究を続けながら、サッカーチームとつながる方法を模索し続けました。

そして、わずかな縁からサッカー日本代表のウエアや用具を管理する倉庫のアルバイトに就くことができ、学業と並行して倉庫管理の仕事に従事。そこで「レッズレディースがマネジャーを探している」との情報をつかんだことで、一気に道が開けました。

実はその直前に、AFC女子チャンピオンズリーグのプレ大会決勝があり、レッズレディースが韓国チームを破って優勝したのですが、私は韓国側のリエゾン(外国チームのサポート役)として現地に入っていました。その時にレッズレディースのファンの多さ、チームの熱量を肌で感じていたため、マネジャーの話を聞いた時、「これはご縁だ!」と強く感じ、すぐに志願。そして今に至ります。

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忙しい中で“Do for Others”がモチベーションの源に

現在、レッズレディースで仕事を始めて2シーズン目になります。チームのマネジャー業務をほぼ1人でこなし、地方や海外遠征にも同行。目の回るような毎日ですが、そんな中だからこそ、明治学院大学の教育理念“Do for Others(他者への貢献)”が自分の中に根付いていると感じます。自分の働きで誰かが助かっている、ありがたいと思ってくれていることがモチベーションとなり、日々やりがいを感じながら働けています。


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トラックに荷物を積み込み、グラウンドや遠征先まで用具を運び入れ…マネジャーの仕事は体力勝負

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試合や練習に必要な用具を運ぶために中型免許を取得。自らトラックの運転も行う

私の場合は、この“Do for Others”に加え、明治学院高等学校で学んだ“Love Your Neighbor as Yourself(隣人を自分のように愛しなさい)”も自分の中で息づいています。見えているものがすべてではなく、誰もが見えないところで何かしらの悩みや不安、課題を抱えている──。自分の物差しだけで短絡的に物事を判断するのではなく、見えないものも含めて受け止め、自分にできることを考え行動するよう心がけています。

今後はさらに業務範囲を広げ、選手がよりプレーに専念できる環境をつくりたいと思っています。そしてリーグ優勝、アジア優勝、その先のクラブワールドカップと、チームが世界で活躍する姿をこの目で見届けることが、私の大きな夢です。

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いろいろなことに挑戦する中で、やりたいことが見えてくる

学生の皆さんには、ぜひ大学時代にいろいろなことに挑戦してほしいですね。私もコロナ禍ではありましたが、学業のほか学生団体、塾講師や飲食店でのアルバイト、インターンなどさまざまな挑戦をして、その結果「やはりサッカーに関わりたい」との想いに気づき、進む道が明確になりました。
1つのことを突き詰めるのも素晴らしいことですが、いろいろな経験を積み視野を広げることで、自分が好きなこと、心からやりたいと思えることに出合いやすくなると思います。

でも、学生時代にやっておけばよかった……と後悔していることも実はいくつかあります。なかでも英語の勉強は、もっと真剣に取り組んでおくべきだったと痛感しています。チームには外国籍の選手もいますが、気合いとノリと根性だけでコミュニケーションを取っている状態。選手側が一生懸命理解しようとしてくれるので、救われています(笑)。アジアやアメリカへの遠征経験もありますが、「私が英語を話せれば、もっといろいろなことがスムーズに進むはずなのに!」ともどかしく感じます。
語学は、どの仕事においても「できるに越したことはない」ので、できれば自由が利きフットワーク良く動ける大学生のうちに、勉強した方がよいと思います。

明学の特徴の一つは、「多様性」だと思っています。さまざまな学部、学科があり、世界中から留学生が集まっていて、自由で個性が尊重される校風。真剣に選んだ道であれば、どのような進路でも、どのような生き方でも、肯定してくれる学校だと感じます。
そもそも私のように、大学・大学院で経営を学んだにもかかわらず、畑違いと思えるような分野で働いている人間でも、「明学らしいよね」と言ってもらえて、このように取材もしてもらっていますし(笑)。だからこそ固定観念にとらわれず、視野を広げて、自分が「いいな」と思えるものにどんどんチャレンジしてほしいですね。

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