苦手な英語を乗り越えて―ディズニーで得た新しい自分
大学2年生の秋から約1年間、UCR Disneyインターンシッププログラムに参加し、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドのキャストとして働くという経験をした北澤さん。
実は大学生になるまで英語が苦手だったそうです。それではなぜこのプログラムへ参加することを決め、現地でどのような経験をしたのでしょうか。
明学入学時から始まった北澤さんの挑戦をご紹介します。


北澤 萌衣
国際学部 国際学科 4年
神奈川県出身。大学生の現在まで横浜市で過ごす。留学を経てさらにタフなことに挑戦したくなりフルマラソン完走へ向けたトレーニングを開始。今年の12月にホノルルマラソンに挑戦する。好きな言葉は知人から掛けてもらった”Everything goes well.”
英語が苦手。だからこそ明学へ
大学生になるまで、英語は一番嫌いで苦手な科目でした。一方で母親から大学生時代に留学をしていたと聞き、その楽しそうな様子から「海外に行ってみたいな」「英語を話せるようになったらかっこいいな」という気持ちはありました。苦手なものを克服する、ということを大学生で成し遂げてみたいと思い、進学先として留学プログラムが充実している大学を探していました。明治学院大学は留学プログラムが充実しているだけでなく、バディ制度(留学生の日本での学生生活をサポートする制度)なども含めた学内での国際交流も可能ということから入学を決めました。さらにUCR Extension(カリフォルニア大学リバーサイド校エクステンション)で英語を学びながら、アメリカのウォルト・ディズニー・ワールドで働くというUCR Disney インターンシッププログラムを知り、そのプログラムに参加することが入学後の目標になりました。世界トップレベルのサービスやビジネスの裏側を、実際に働きながら肌で感じたいと思ったからです。
英語を学ぶ場として国際学部国際学科を選んだのは、世界のことを多角的に学べるという意味で学問的な広さを感じ、さらにすべて英語で授業が行われる国際キャリア学科の授業も受けることができるという点で、魅力を感じたからです。国際学部には外国にルーツを持つ学生や外国籍の学生、さらに帰国子女もいるため異文化交流もでき、交友の幅も広がったと感じています。
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インターンシップ参加までの道のり
入学してすぐにUCR Disney インターンシッププログラムの説明会へ参加し、最短でプログラムへ参加できる2年生の秋学期出発を目指して勉強を開始しました。プログラムに参加するには、まずは学内選考の条件である語学要件と、成績要件を学内選考締め切り前に達成する必要があります。
まずは英語に対する苦手意識を減らすために大好きなディズニー映画を音声・字幕ともに英語で見るようにしたり、ディズニーソングをたくさん聞いたりしてモチベーションを上げました。一人の時には今日の出来事や考えていることを英語でぶつぶつ話したり、通学中など隙間時間を利用して2時間は英語に触れたり話したりする時間を作り、TOEFLやIELTSの受験のための勉強もしていました。国際学科には海外経験者も多く、そういった環境に焦りを感じたことも勉強を頑張るきっかけになったと思います。
その結果、1年生の夏休み頃には基準を満たす点数を取ることができ、学内選考も突破することができました。その後はUCRの現地担当者やディズニーのリクルーターとの面接に向けて、国際センター主催の研修に参加しました。参加者同士で面接をしたり、教員から志望理由の添削をしてもらったりしていました。また、モチベーションを保つために、同じプログラムを使ってディズニーでインターンシップに参加する人のVlogをYouTubeなどで見て、実際に自分が働くイメージを思い浮かべていました。
面接はとても緊張し時間も長く感じました。世界で一番人が訪れるウォルト・ディズニー・ワールドというテーマパークでさまざまな人たちと交流をしたいことや、レストランでアルバイトをしていることなどをアピールしたことを覚えています。プログラムの採用結果は早朝にメールで届きました。朝起きたら合格のメールが届いていて、安堵感から泣いてしまいました。
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「通じない」―挫折からの再出発
そして2年生の9月に渡航し、3か月間UCR Extensionで英語を鍛えるための授業が始まりました。留学当初は、簡単な英語も現地では通じないような状態で、このままだとアメリカで生活ができないという挫折感を味わいました。それからはプレゼンテーションの前に発音練習をしたり、自分で書いたエッセイの音読を繰り返したり、こつこつ地道に練習をしました。留学2か月目にはだんだんと英語が通じるようになり、ボキャブラリーも増えていくのを感じました。後半の授業では、同じディズニーのプログラムに参加する他の国の方々と一緒にホテルやツーリズムに関する授業を受け、グループワークによるプレゼンテーションに取り組みました。
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キャストとして磨いた「誇り」
2月からスタートしたインターンではキャスト(従業員)として前半は軽食を販売するQuick Service Food and Beveragesを担当しました。はじめはトレーナーに付いて接客方法やレギュレーションを学び、アセスメントといわれる試験に合格したらようやく現場に出ることができます。お店からシンデレラ城が見える最も混雑する場所に配属されたため、とにかく忙しく、他のキャストとコミュニケーションをとりながらゲスト(来訪者)への対応を行いました。
インターン後半では予約制のレストラン3つでSeater(案内係)を掛け持ちしました。そこでは配属されるインターン生も少なく、私以外は全員現地で働く方々でした。混雑する中でのゲスト対応で、キャスト同士の和気あいあいとした雰囲気はなく、堅く緊張感のある雰囲気でそのギャップに最初は苦しみました。高額なお金を払っていただいている分、きちんとした接客をしなくてはいけないというプレッシャーも強く感じました。予約制のためうまくゲストを回転させないと次の予約時間が過ぎてしまうこともあるからです。実際、予約時間が過ぎてしまいゲストにひたすら謝罪をするという経験もしました。 さらにお店ごとにバックグラウンドストーリーがあり、それに応じてキャストは役を演じる必要があります。例えばイタリア料理を出すお店ではイタリア語を使うことがありますし、シンデレラ城の中のお店では貴族を案内するような応対を求められます。それぞれのお店のストーリーに応じたルールを守って演じることに苦労しました。
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インターンシップの中で一番印象に残っているのは、日本が好きなゲストと一緒に夜の花火を見たことです。日本について話す途中で花火の時間になり、一緒に鑑賞しました。ゲストが花火に心から感動して涙を流されていて、思わずお互い抱き合って喜びを共有しました。その時、「こんなに素敵な思い出を作れる場所で、自分もキャストの一員として働けているんだ」ということに、心の底から誇りを感じました。単なる接客ではなく、自分の振る舞いや存在が誰かの人生の1ページに彩りを添えているかもしれないと実感した、忘れられない出来事です。
常識が壊れ、広がった視野
このプログラムを通じてさまざまな人と関わったことで「色々な考え方があっていいんだ」と気がつき、寛容さも身につきました。例えば、私の中では「大学を卒業したら就職する」というルートが普通で当たり前でしたが、プログラムで出会った方々は「ディズニーで働き続けてもいいな」、「もう一回大学に行って学びなおしてもいいかな」という多様な考えを持つ方もいて、衝撃を受けました。「私の思っている当たり前って当たり前ではない、そういう人生を歩いてもいいんだ」と当たり前の概念が崩れました。さらに挑戦することへのハードルも下がりました。1年間海外に行くことは自分にとって勇気のあることでしたが、自分の中で視野が広がったことで「自分はこういうことをしてもいいんだ」と思えるようになり、新しい行動につなげることができるようになりました。
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留学に興味がある方へ
卒業後は引き続きDisneyに関わる仕事に就く予定です。UCR Disneyインターンシッププログラムでの経験を生かして、本社と関わるような経験をしてみたいです。
留学に行くというのは、生きた英語を学ぶことができるという大きなメリットがありますし、私のようにこれまでの価値観を見直し、視野を広げることができます。このUCR Disney インターンシッププログラムは実際に英語を使って働くという、私生活に直結した生きた英語に触れることができることが大きな特徴だと思います。現地ではゲストとして英語を母語としない人々も多くやってきますが、そのような人々と自分なりに工夫をしながらコミュニケーションをとれるというのも魅力です。
留学に興味はあるけれど、英語力が低いから諦める、ということだけはしないでほしいです。私自身も大学生になるまで海外経験がない状態からここまで成長することができました。 “If you keep on believing the dreams that you wish will come true*” やらないで後悔するのではなくやって後悔するつもりで挑戦してみてください。 *『シンデレラ』の主題歌「夢はひそかに」(A Dream Is A Wish Your Heart Makes)より
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