客室乗務員への憧れを実現―多くの人に支えられた学生生活
憧れの客室乗務員になる夢を軸に、常に先を見据えて行動してきた松﨑さん。航空業界を志したきっかけは、小学3年生の時にさかのぼるといいます。明学のキャリア支援プログラムである「ヘボン・エアラインクラス」に参加し、日々自身のレベルを向上させなければならないプレッシャーを抱えながらも、先生や仲間の存在を支えに夢への道を切り開きました。客室乗務員を目指した松﨑さんは、どのような学生生活を送ったのでしょうか。


松﨑 ゆり
経済学部 国際経営学科 4年
千葉県出身。幼いころから海外のアクション映画が好きで、スカッとする爽快感が魅力の「ワイルド・スピード」シリーズがお気に入り。また、趣味は旅先や海外の観光名所などで販売されているマグネットの収集で、これまでに集めた数は20個以上。
客室乗務員の洗練されたプロ意識への憧れ
航空業界に興味が芽生えたのは、小学3年生の時に参加した空港の機体工場見学でした。大きな機体に圧倒されると同時に、「航空業界で働く人々」の存在を強く意識するきっかけとなりました。
客室乗務員という職業が明確に目標となったのは、見学後に家族旅行で飛行機を利用した際のことです。客室乗務員の方のお客様への細やかな気配り・配慮や無駄のない仕草1つひとつに高いプロ意識を感じ、「私もあんな風になりたい」という強い憧れを抱きました。この経験が私の夢の原点です。
夢を追いかけられる環境を求めて明学へ
高校3年生になり、進学先を真剣に考え始めました。当時から夢を叶えるために、将来への準備ができる大学を探していました。また、家族旅行の思い出の地であるハワイへもう一度行きたいという思いから、「ハワイへの留学制度があること」も大学選びの大切な条件でした。
調べる中で、明学には「ヘボン・エアラインクラス」があること、そしてハワイ大学への留学制度が整っていることを知り、オープンキャンパスに参加しました。
オープンキャンパス当日、正門から見える白金キャンパスの美しい景観に一目で魅了されたのを覚えています。案内してくれた先輩も明るく温かい方ばかりで、「明学に通いたい」という気持ちはより一層高まりました。挑戦したいことがすべて実現できる環境と、キャンパスや学生の温かい雰囲気がそろうこの大学で夢を追いかけたいと決意しました。

地道に積み重ねた準備と大きなチャレンジ
入学直後から「ヘボン・エアラインクラス」への参加を見据え、夢を実現するために必要な準備を逆算して行動を開始しました。客室乗務員に求められる英語力の向上に向けてスキマ時間を活用して勉強に励み、大学の授業でも高いGPAを維持できるよう学業に注力しました。課外活動でも実践的な英語力を身につけるため、外国人のお客様が多く訪れる飲食店でのアルバイトに挑戦しました。
また、国際経営学科のカリキュラム留学でハワイ大学に留学した経験も、将来の夢を追いかける上で大きな糧となりました。特に現地の人々と過ごした日々は、私に新たな視点を与えてくれました。現地の学生たちは多様なバックグラウンドを持ち、自身の生き方を大切にしながら他者と関わっています。遊びや食事、サークル活動を通じてその姿を目にし、「自分らしくいることの大切さ」に気づかされました。この気づきは、就職活動で壁にぶつかった際にも、「ありのままの自分でいる」という原点に立ち返るきっかけとなりました。さらに、英語力に不安を抱えていた私を温かく受け入れ、積極的に声をかけてくれた彼らの姿から、「相手に寄り添い、誰もが安心して話せる雰囲気をつくること」の重要性を学びました。
実践的な英語力を培うだけでなく、「背景が異なっても人との繋がりは築ける」という自信を得た重要な経験です。
自分の弱みは「伸びしろ」、自信に変える
留学を終え、3年次生からヘボン・エアラインクラスに参加しました。クラスでは、主に企業分析・自己分析・他己分析・面接練習などを行います。受講を進める中で、私の最大の課題となったのが「自分の考えを言語化すること」でした。
エントリーシート(ES)の作成や面接では、質問に対して的確かつ適切なボリュームで答えることが求められます。質問の意図をくみ取り、自身の体験や考えを交えて相手に伝えるには、頭の中で素早く整理し順序立てて話す力が必要です。単に話すだけでなく、「着地点を見据えて対話する」という感覚をつかむため、ひたすら練習を繰り返し、慣れていくことに注力しました。併せて、クラスのメンバーと対面やオンラインで頻繁に集まり、互いにアドバイスを送り合ってブラッシュアップを図りました。 自分にはない視点や発想に触れながら試行錯誤を重ねることで、実践的な対話力を磨くことができました。
また、面接官の印象に残る「パワーワード」の活用も意識しました。例えば、接客の魅力を「テーマパークに負けないおもてなし」と表現するなど、冒頭の一言で興味を引きつける言葉選びの練習を重ねました。
これらの練習では、自身の苦手と向き合い、日々自分の限界を更新し続ける必要があります。時にはプレッシャーに押しつぶされそうになることもありました。そんな時に意識していたのは、「弱みは伸びしろ。1つずつ克服していくしかない」と自分に言い聞かせることです。課題から逃げずに1つひとつ向き合うプロセスは苦しいものでしたが、乗り越えた分だけ確固たる自信へつながりました。また、1人で抱え込まず、仲間に悩みを打ち明けたりアドバイスを求めたりすることで、行き詰まった気持ちを解消していきました。
温かい人に恵まれた環境で、新しい自分へ
ヘボン・エアラインクラスを通して身についたことは、「言語化する力」と「人に頼る勇気」です。以前は1人で抱え込みがちでしたが、先生や仲間に支えられたことで、人の力を借りることは前進するための強さだと学びました。
クラスでご指導いただいた先生は、私の内にある思いや迷いに耳を傾け、一緒に言葉にしてくださいました。私にとって、安心して頼ることのできる「伴走者」のような存在でした。
クラスで共に学ぶ仲間たちにも、何度も支えてもらいました。面接前に不安になった時や面接の手応えがなく落ち込んだ時には、遅い時間まで振り返りに付き合ってくれました。また、自分の短所だと思っていた部分を「それは強みだよ」と別の視点から捉え直し、自分では気づけなかった自分らしさを教えてくれました。
同じ航空業界を目指す仲間たちは私にとって、切磋琢磨しながら支え合い、互いの良さを引き出し合える大切な存在でした。仲間の考え方から新しい視点を学び、前向きに取り組む姿に刺激を受けることで、少しずつ成長することができました。
先生や仲間との出会いが、自分の未熟さを受け入れ、人を頼りながら前へ進む新しい自分へと育ててくれました。支えてくださった方々との出会いに感謝し、今後も大切にしていきたいと思います。
ようやくたどり着いたスタートライン―思い描いた自分に
卒業後は、航空業界で客室乗務員として働く予定です。幼いころからの夢であったため、ようやくスタートラインに立つことができ、改めて身が引き締まる思いです。明学での学生生活で培った対人力やコミュニケーション能力を存分に発揮し、お客様1人ひとりに最高のサービスと心温まる時間を提供できる客室乗務員を目指します。
これから明学を目指す方へ
明学に入学して感じたのは、学生1人ひとりが自身の目標に向かって前向きに取り組んでいるということです。周囲の刺激を受けながら「自分も頑張ろう」と思えるこの環境がとても好きです。
時には辛い経験をしたり、苦しい思いで胸がいっぱいになったりすることもあるかもしれません。しかし、最後に自分を信じられるのは自分自身です。どうか諦めずに食らいついてみてください。辛い経験こそが、自分が目指す場所まで連れていってくれる原動力となるはずです。その過程すら楽しむような気持ちで取り組んでみてください。努力した経験は、きっと次の一歩を踏み出す力になります。
私自身、中学生の頃に父が教えてくれた「たった1%でいい、昨日の自分を超えてみせろ」という言葉に出会い、それを支えに受験期を乗り越えました。この言葉は、今でも私の背中を押してくれています。皆さんも、どんな時も自分の可能性を信じて歩み続けてください。皆さんの努力が実を結び、夢へとつながっていくことを心から願っています。