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「明学レッドクロス」を盛り立てたい!

2016.07.14

「明学レッドクロス」として日本赤十字社との連携プログラムに取り組む渡辺さん。勢いで飛び込んだ活動に、いつしかのめり込んで、ついにはチーフへ。チームを盛り立てたいと奮闘してきた日々、ボランティア活動を経験して感じている自身の変化、大学生活についてお聞きしました。

渡辺 真帆 (法学部 政治学科 3年)
1年次より、日本赤十字社との連携プログラムに携わる「明学レッドクロス」に所属。「NHK海外たすけあい」の広報ユース、香港の赤十字ユースボランティアとの協働企画など数多くのイベント・プログラムに参加。2年次からは、明学レッドクロスのチーフとして、チームを引っ張っている。政治学科では、現代政治を学ぶゼミに所属。

大学で新しい挑戦がしたい!

高校までは、剣道をずっと続けていて部活漬けの毎日でした。もう部活動は十分やりきったと感じていたので、大学では今までやったことのないことに挑戦しようと決めていました。入学をして、初めて明学がボランティア活動の盛んな大学だと知ったのですが、まさにボランティアは経験したことがなかったので、とても魅力的に見えて。そんな矢先、たまたま友人の一人に、高校生の時から日本赤十字社の活動に関わっている子がいて、彼女に誘われて、「明学レッドクロス」に入ることになりました。最初は、勢いで飛び込んだような感じでした。でも、どんどん活動にのめり込んでいって、今では私が明学レッドクロスのチーフで、私を誘ってくれた友人がサブチーフ。2人でチームを引っ張っています。

「明学レッドクロス」を一番目立つセクションに!

私が1年生の頃の「明学レッドクロス」は、日本赤十字社とのイベントやプログラムがあるときだけ活動することが多かったのですが、2年生でチーフになってからは、受け身ではいけないと思い始めて。やるからには明学レッドクロスが一番目立つくらい大きなセクションにしたいと思って活動してきました。

そんな気持ちから、色々と活動内容を模索し始めて…。まずは既存のプログラムに加えて、自分たちでも活動内容を企画して実行することに少しずつ挑戦してきました。明学レッドクロスが毎年参加している活動に「NHK海外たすけあい」の募金キャンペーンの広報ユースとしての活動があります。広報ユースには、明学以外にも複数の大学から学生たちが集まり、若者に向けた広報活動を担っています。その年は、ユース全体で取り組む広報活動のほかに明学レッドクロスとしてできることがないかをメンバーで考えて、横浜市戸塚区の百貨店で募金活動を行いました。あとは、学生たちに向けた広報活動として、横浜キャンパスの図書館の協力を得て、館内のラウンジに赤十字の歴史や活動を紹介するパネルを展示させてもらったり、難民について知ることができる書籍を紹介するコーナーを併せて設置してもらったりしました。

この時、自分たちで積極的に動いて、力を合わせて活動したことが刺激になって、チーム全体の意識も少しずつ変わってきたと思います。2016年に熊本で大震災が発生した時にも、何かできないかチームで話し合って、学内で募金活動を実施しました。授業の合間を縫って、ほぼ全員が募金に立ってくれました。チームの結束力が高まってきているのを感じています。

自分の意見がないことに気づいた

今でこそ、どんな活動も興味があればすぐに「やりたい!」と言って飛び込めるし、自分の考えを発信することも、行動に起こすことも積極的にできますが、高校生の時は、何かあるごとに「どうしよう…」が口癖でした。自分で物事を決めたり、自分の考えを発信したりすることが苦手でした。

日本赤十字社での活動は、明学生だけでなく、他大学や海外の学生と一緒に取り組む企画が数多くあります。すごく意識も高くて、海外経験や語学力のスキルを生かして活動している人もいれば、具体的なアイディアを持っている人、国や置かれている環境が異なる人、色んな人に出会って、色んな意見に触れていく中で、いかに自分が意見を持っていなかったかということに気づかされました。そこから、物事に取り組む姿勢や意識が自然と変わってきて、自分の考えを持って発言することや、自分の意志で動くことができるようになってきたと思います。

ボランティアは義務的なものではなくて、やるかやらないかの判断は自分自身に委ねられているので、なおさら自分の考えが重要だと思います。自分の考えが持てるようになれば、自信が持てるようになって、責任感も生まれます。そして、他の人のことを考えられるようになります。ボランティア活動は単なる奉仕活動ではなく、人間を人間らしく成長させるすてきな活動だと思います。

まだまだやりたいことがたくさん

まだ準備段階ですが、今は香港の赤十字ユースの学生との協働企画が動き始めています。国境を越えて、今の若者が現代に必要なことや、私たちができることは何かを考えて、テーマを設定し、活動案を企画して実行していきます。各国での会議がこれから開催されます。数か月後に香港へ行く予定です。

残りの大学生活では、ボランティアに限らず色々な経験を積めたらと思っています。政治学科でも、日本の政治をしっかり研究して卒業したいです。最終的には、公務員を目指しているので、その勉強も始めています。本当にせわしなく動いていますが、大学でやりたいことをやれて、たくさんの人とも出会えて、楽しく過ごせていることを、とても幸せに思います。

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