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経営学専攻 (博士後期課程)
MAJOR OF BUSINESS ADMINISTRATION

世界の経済情勢に呼応した、最新のプログラムで専門分野を研究する

経営学専攻では、将来の研究者を目指すための充実したカリキュラムと研究環境を整えています。すなわち、国内外の学界の先端を担う研究者の育成と、産業界のビジネスリーダーを養成するため、経営学の全領域にわたり多彩なカリキュラムとスタッフを揃えています。学問の世界も今や日進月歩の時代であり、今までの先行研究をもとに、最新の成果を渉猟する必要があります。経営・マーケティング・会計・金融および関連諸領域の理論全般について、しっかりとした学問的基礎を学ぶとともに、今日的テーマにも取り組むことができ、豊かな創造力と高度な学術探求力を養うことができるよう、多彩なカリキュラムのもとで広い視点から勉学できるようになっています。大学院では、徹底した研究指導によってすでに本専攻から大学教員が育っており、わが国の経営学界で活躍しています。博士後期課程に入学する方は、研究指導教員の指導の下に3年間在学し、指導教員の講義科目と演習(合計8単位)を修得し、博士学位申請論文を提出します。博士学位論文が審査を通過し最終試験で合格することが博士後期課程の修了要件となります。丁寧な論文指導・研究指導を行う点が特徴となります。本経営学専攻では、意欲を持って学術と実践のフロンティアに挑戦しようとする皆さんの入学を期待しています。

TOPICS

少人数教育

明治学院大学大学院経済学研究科経営学専攻は博士後期課程に特化した大学院です。少人数を基本とした教育・研究を目指しています。授業は一方通行的な講義形式より、ディスカッション形式で進められるものもたくさんあります。その結果、教員との距離は近くなり、疑問に思ったことについてすぐに討論を行い、理解を深めながら研究を進めていくことが可能です。

給付型奨励金・補助金制度

経済学研究科に在籍する学生の研究支援を目的として、海外における調査研究や発表の費用の一部(一人10万円、または20万円)を奨励金として給付します。また、国内の学会参加旅費に対して補助金(一人最大5万円)を給付します。

研究生の受け入れ

経営学の特定課題について、本学教授からの研究指導を希望する者を研究生として受け入れています。グローバル化した現代の企業経営の課題を研究するため、留学生が外国人受託研究生として研究することも可能です。なお、研究生は当該課程在籍者と同等以上の学力があると認められた者となります。

インタビュー


太田 幸治
経営学専攻 博士後期課程
2005年3月満期退学

マーケティングの研究を通して世の中の本質を見抜く視点を得た

私の大学院時代の研究テーマは「牛乳の製品変革」でした。簡単に言うと、牛乳配達の歴史をマーケティングの製品開発の観点から考察するというものでした。日本では既に明治時代に牛乳配達制度は確立していました。しかし、昭和50年代以降、牛乳配達は急激に減少します。その背景には、牛乳の滅菌技術の向上や保存性の高いパッケージの開発といった牛乳に直接係わる技術革新ばかりか、電気冷蔵庫の普及、スーパーマーケットの台頭、乳業メーカー間の競争が大きな影響を与えていることを明らかにしました。この研究を通して実感したのは、「マーケティングは、商品や企業の研究ではなく、人々の行動の研究である」ということ。当時の指導教授が「本質を見抜け」と常に言っていたことが今も胸に刻まれています。
現在は、愛知大学経営学部の教授として学生に流通論やマーケティングを教えながら、これらの学問を用いた知見で世の中のさまざまな事象の“本質を見抜く”面白さを伝えています。明治学院大学で出会った先生方の研究者としての熱意を今度は自分が学生たちに伝えていく番だと思っています。

修了後の進路

研究科ごとの修了後の進路(過去3年間の実績)

2025年度 専門分野/開講予定科目 担当教員紹介


博後博士後期課程の研究指導

氏名 専門分野/開講予定科目 授業内容
渥美 利弘 教授
博後
国際貿易特殊研究 経済学の観点から、国際貿易の理論的側面を学び、それを踏まえ貿易政策の経済的評価を検討する。
稲山 健司 教授
博後
イノベーション特殊研究 イノベーションについて、経営戦略論および経営組織論の視座を踏まえて検討する。
生方 雅人 教授
博後
計量ファイナンス特殊研究 金融市場の計量分析(高頻度データの統計解析)を通して、資産価格の予測可能性やリスクの計測ならびにリスクマネジメント、マーケットマイクロストラクチャー等について検討する。
大野 弘明 教授
博後
ファイナンス特殊研究 資産市場における価格形成メカニズムを中心に他市場との相互作用を捉えながら解析的に分析する。
尾畑 裕 教授
博後
管理会計論特殊研究 管理会計システムは、経営管理者の業績を測定するのに必須のものであるが、同時に、彼らの行動に影響を与える。そのような視点から、さまざまな管理会計手法について検討する。
北浦 貴士 教授
博後
日本経営史特殊研究 戦前から戦後における日本企業の歴史資料を用いて、関連文献を踏まえた実証研究を進める。
齊藤 嘉一 教授
博後
マーケティング・サイエンス特殊研究 特に消費者の異質性に注目し、マーケティングに関する消費者反応に対する実証分析を行う。
佐藤 成紀 教授
博後
原価計算論特殊研究 原価計算論の最新の動向を理解したうえで、原価計算に関する掘り下げた考察を行う。
西原 博之 教授
博後
国際経営論特殊研究 企業の国際的な経営活動に関して、海外事業を展開する際の経営課題を理解し、日本企業の国際化に関する今後の展望への示唆を行う。
西村 三保子 教授
博後
企業分析特殊研究 具体的な事例企業に関して財務情報および非財務情報をもとに定量的分析および定性的分析を行い、企業価値評価の手法を探る。
西山 由美 教授
博後
税法特殊研究 外国文献(原書)を通してEU域内の租税法の基礎知識及び基礎理論を学ぶ。
濱口 幸弘 教授
博後
情報管理論特殊研究 企業と情報技術に関する英語の論文の読解および実証方法の理解。
藤田 晶子 教授
博後
財務会計論特殊研究 会計理論の潮流や昨今の会計基準の国際的なコンバージェンスの動向を概観しながら、資本市場における財務会計の役割および課題を考える。
森田 正隆 教授
博後
マーケティング情報システム論特殊研究 マーケティング、情報論、組織論、情報システム論といった各分野の先行研究をレビューすることでマーケティング情報システムに関する理論的枠組みを構築し、実証分析を行う。
山田 純平 教授
博後
国際会計論特殊研究 会計基準に関する諸問題を、理論面と実務における運用面から検討する。

入試情報

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