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「#Kawaii華道」でボランティア!

2023.06.01

幼いころから習ってきた自身の特技を生かして、若者離れが進む華道に新しい風を吹き込みたい。華道とともに、地域の交流に貢献したい。そんな思いを実現するために活動されている石井優衣さんにお話を伺いました。

石井 優衣 文学部 芸術学科 2年 幼いころから華道を習い始め、4級師範の資格を取得。好きな食べ物はかまぼこ、納豆、白米、などの和食全般。自分の性格を一言で表すなら、心配性。大学の好きなところはのびのびした穏やかな雰囲気。ヤギ部にも所属。

華道×ボランティア

もともと中学校での部活動の一環で、東日本大震災の被災地支援に行ったこともあり、ボランティア活動は昔から身近な存在だったと思います。自分のやっていることや特技を生かして、誰かのために行動することは、私にとって自然な考え方でした。大学に入学する前から、明学にはボランティアセンターがあることを知っていたので、小学校の頃から習ってきた華道を通して、明学のボランティアスピリッツを実践できるかもしれない、と思っていました。サークルには所属していないので、何か大学生活で自分がやりきったと思えることを見つけたいと思い、ボランティア・サティフィケイト・プログラムも受講して、早速「いつでもボランティアチャレンジ」に応募しました。

はじめてのイベント、はじめてのボランティア

大学生として初めて参加したボランティア活動は、戸塚モディで開催されたNEOフェスへの出展でした。「Kawaii華道体験レッスン!」と題して、お買い物にいらっしゃるお客様に、華道を知ってもらい、実際にお花も生けてもらうイベントを行いました。自由にお花に触れながら、地域の方々とも自然にコミュニケーションや交流が生まれるような場所になることを目指しました。Instagramのアカウントを作り、「#(ハッシュタグ)Kawaii華道」を使って自分の生けたお花も投稿し、より多くの方に見てもらえるようにしました。

「華道」と聞くと、堅苦しいものと思われがちですが、小さいお子さんもお母さんと一緒にお花を生けながら、楽しそうに華道に触れてくれたことがとても印象的でした。華道やお花を通して、楽しみながら自然にコミュニケーションが生まれ、小さいお子さんから高齢の方まで、世代を問わず交流できるきっかけになったと感じました。イベント終了後には、お客様の1人からInstagramを通じて「子どもがお花に触れられてよかった」とお礼の連絡をいただけたことがとても印象的でした。「Kawaii華道」というジャンルについても、普段やっている華道とは違う新しい試みだったので、周りの反応が気になっていましたが多くの方から「良いアイディアだね」と言っていただけて嬉しかったです。

自分を変えた、ボランティア

私は心配性な性格で、今までやりたいことがあっても一歩がなかなか踏み出せず、避けてきたりそのままになっていたことが多くありました。しかし、今回このボランティアを実施できたことで自分に自信がつきました。華道教室は初めて自分1人で企画から運営までを行い、すべて自分でこなさなくてはならないという不安はありましたが、自分自身の成長に繋がる経験が積めたと思っています。塾講師のアルバイトをやっているせいか、日ごろから自分より年下の人と話すのは得意なのですが、年上の方と話す機会はあまりなく緊張しましたが、華道を通してお話が弾んだので、とても嬉しかったです。

この華道教室は、妹にも手伝ってもらいました。妹がそばにいてくれたことはとても心強かったです。

華道を通して、たくさんの方と交流してみたい

芸術はコミュニケーションのツールになることを、今回の華道教室で実感しました。今後は、「#Kawaii華道」をきっかけとして、華道や自分の活動をもっと広く展開していきたいという気持ちがあります。これまでは地元の方々とあまり関わってこなかったので、まずは戸塚区の方々と交流するために自分ができることを探したいと思っています。

私は、芸術学科に所属しているので、普段大学で学んでいることと華道の共通点を探すようにしています。いずれ、日本絵画と華道をつなげるようなことにチャレンジしたり、将来は華道の魅力を広めるために華道家や華道の先生になりたいと思っています。

今回のボランティア活動を通して、人のために何ができるか、ということを常に考えながら行動できました。また、誰かが喜んでくれるような企画にチャレンジしてみたいです。

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