【MG Collection】J.C.ヘボンと ヘボンの妻クララの肖像写真
MGコレクション
明治学院大学のキャンパスに残る歴史的遺産を紹介します
明治学院の創設者といえば、医師でヘボン式ローマ字の考案者でもあるジェームス・カーティス・ヘボンを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、明治学院の原点となった私塾は、当時「ミセス・ヘボンの学校」と呼ばれていた。1860年、ヘボンの妻クララは知り合いの日本人から頼まれて、その子どもたちに英語を教えることとなった。1863年には夫や他の宣教師の協力を得て本格的な教育活動を開始。この年を明治学院は創設年としている。実はクララも、忘れてはならないもう一人の創設者なのだ。
ある教え子は、「( クララは)本当の母のような優しさ」だったと述懐する。彼女は特に女子
教育に力を注ぎ、その思いは明治学院が男女共学の先駆けとなったことにもつながっている。
表舞台に立つことは少なかったクララだが、誰かのためにできることに真摯に取り組んだそのスピリットは、今も明治学院の中に息づいている。
藤原直美(明治学院歴史資料館 特任研究員)
※ 歴史資料館では2026年1 1月3日まで企画展示「もう一人の明治学院創設者 クララ・ヘボン」を開催しています。ぜひご覧ください。

明治学院歴史資料館所蔵
白金通信2026年秋号(No.528)掲載