国際キャリア学科の特色
Point 01グローバル人材の育成
現代のグローバル社会を的確に理解するために、本学科では学際的な アプローチに基づいたカリキュラムを提供し、国際機関、国際NGO、多国籍企業、ジャーナリズム・メディアなどで活躍できる人材を育成 します。
Point 02原則的に全授業を英語で実施
本学科では、全学生が英語による専門教育を受けられるように、入学時から徹底した英語教育を行っています。その後、専門教育として英語による講義科目を合計66科目、演習科目を15科目設置し、英語によって学べる科目を幅広く提供します。
Point 03アカデミック・アドバイザーによる長期留学・国内外インターンシップサポート
アカデミック・アドバイザー制度のサポートにより、学生一人ひとりが担当教員と相談し、学内での学修計画はもちろん、長期留学や国内外インターンシップなどの計画も立てることができます。
Point 042つの大学の学位が取得できる ダブル・ディグリー・プログラム
ダブル・ディグリー・プログラム(二重学位制度)により、明治学院大学とサンフランシスコ州立大学両方の学位を取得することが可能です。約2年間の留学を含め4.5年~5年で双方の学士号を取得することができる制度です。
Point 05グローバル・コンピテンシーを養うインターンシップ・プログラム
グローバル・コンピテンシーとは、グローバルな世界で働くことができるスキル、能力、考え方を意味します。国内外のインターンシップを通して、異なる価値観を持つ人々と一緒に働くことができる能力、主体的に物事を考え、課題があればそれを解決する能力、ストレスをコ ントロールする力などを身につけます。
Point 06多様なバックグラウンドを持つ学生たちが在籍
本学科には、外国籍の学生や、海外で育った学生、日本のインターナ ショナルスクールで学んだ学生、世界中の大学からの交換留学生などが在籍しています。また、教員の背景も多様です。このように、異なる言語的・文化的背景を持つ学生や教員と共に多文化環境を体験することができます。
Program Structure(領域・流れ)
入学後の第1~第3セメスターで、文化社会、政治経済の2つの領域の入門講義からひとつを選択し、基礎知識とアカデミックスキルを身につけます。これにより、世界のさまざまな大学で本格的に専門教育を受けることができるようになります。第4セメスター以降は、国内外で専門教育を学びます。また、インターンシップに参加することで、将来のキャリア形成に役立てます。

主な卒業論文テーマ
- The US and China, TPP and RECP
- Returnees in Japan: Difficulties They Face in the Japanese Educational System
- The Gap Between Package Contents and Labelling in Japanese Soft Drinks
- US Mediation During the Chinese Civil War : Negotiation Strategies and Their Aftermath
- Are Japanese Really Collectivists?
- Sovereign Risk and the Japanese Economy
※ヘボン・キャリアデザイン・プログラムについてはこちらをご覧ください。
科目紹介
Environmental Politics in Japan and East Asia
この科目は再生可能エネルギーの導入および経済の脱炭素化のスピー ドと効率性における東アジアと北欧諸国の違いに焦点を当てます。日本や他の国で再生可能エネルギーの普及を妨げている要因、外国では普及を加速させている政治的、経済的、社会的要因を分析します。
Translation and Interpretation B
翻訳や通訳の仕事を考えている学生を対象とした実践的なコースです。Bでは和英翻訳・通訳を、Aでは英和翻訳・通訳を中心に練習します。

学科主任が考える 国際キャリア学科とSDGs
貧困・不平等・戦争・気象変化に戦う知識を与える決意
この学科はSDGsを大事にしています。社会少数集団や難民に関する授業はSDG1(貧困をなくそう)、SDG10(人や国の不平等をなくそう)、男女の社会問題を取り上げる授業はSDG5(ジェンダー平等を実現しよう)、環境関係の授業はSDG7(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)、SDG11(住み続けられるまちづくりを)、 SDG13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。国際関係や平和学の授業はSDG16(平和と公正をすべての人に)、社会起業家論の授業はSDG8(働きがいも経済成長も)とSDG9(産業と技術革新の基盤をつくろう)に貢献します。プログラム全体はSDG4(質の高い教育をみんなに)を目指しています。
国際キャリア学科主任 ヴィーシィ, アレキサンダー 教授
私の学び
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神奈川県 横浜インターナショナルスクール 出身 -
バックグラウンドを活かし起業を視野に
高校で経済を学んでいたことに加え、社会学やジェンダー論の知識も得られる国際キャリア学科を志望しました。現在は「ミクロとマクロ」など経済の基礎的な内容から、発展途上国の経済、 社会学やジェンダー論、起業の精神に至るまで幅広く学んでいます。授業の分野も幅広く、留学先も自由に選択可能です。私は、力を入れて学びたい分野、苦手で伸ばしたい分野をバランスよ く学べるように心掛けています。将来は日本と海外をつなげる仕事を目指しています。学科での学び、海外での在住経験、インターナショナルスクールでの経験など、私にしかないバックグラウンドを活かし、将来的には「利益目的ではなく、社会問題を解決できる企業」を、私の手で立ち上げたいと考えています。
学科ニュース
2022年5月15日に国際キャリア学科10周年イベントを開催しました

国際キャリア学科は2011年に明治学院大学では初めて、すべての授業を英語で行う学科として誕生しました。2022年5月15日には、学科設立10周年の記念行事を開催し、世界各地から対面とオンラインで約120名が参加しました。メインスピーカーにはバングラデシュの経済学者、ムハマド, ユヌス教授をお招きしました。ユヌス教授は社会起業家でもあり、途上国の貧しい女性に少額融資を行い、経済的自立を支援するマイクロファイナンスの功績で2006年にノーベル平和賞を受賞しています。シンポジウムでは国内外から9名の著名な学者や作家を迎え、“The Shape of Things to Come”「物事のこれからのかたち」のテーマで経済学、政治学、社会学など専門の立場から今後10年間で日本や世界がどのように変化していくのか、それぞれのビジョンを披露していただきました。最後のプログラムでは、IT系一流企業で働く人や起業した人などさまざまな分野で活躍している卒業生7名が集まり、自身が働いている業界の将来について熱心に語りました。イベントはすべて英語で行われ、卒業生の英語の流暢さと幅広い経験による話は参加者の関心を集め、イベントは盛況を博しました。


国際学部オリジナルサイト
入学試験制度一覧
人材養成上の目的・教育目標
国際学部国際キャリア学科は、国際学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、国際キャリア学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。
国際キャリア学科は、グローバル社会の諸問題に対する、政治・経済・文化の各分野からの総合的な理解能力を涵養するとともに、多言語でのコミュニケーション能力を身につけ、多様な環境の下に生きる人々と協力し、リーダーシップを発揮できる能力を持つ人材を養成することを目標とする。
卒業の認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)
国際学部国際キャリア学科は、国際学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、国際キャリア学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに130単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。
- 学科専門科目および明治学院共通科目の多面的な履修を通して培う基礎的な学修能力ならびに国際的な政治・経済・社会や個別の文化・歴史に関する総合的な理解力を取得し、グローバル社会で発生する問題を分析し、その解決策を探る能力を身につけている。
- 英語およびそれ以外の言語(日本語を含む)の複数言語で自由にコミュニケーションを図る能力を身につけて世界の人々と共同で作業を行う能力を身につけている。
- Project-based Learning、Service Learning、留学あるいは国内外のインターンシップの体験に基づいた、集団の目標に合わせて活動し、リーダーシップを発揮しうる能力を身につけている。
- グローバル化する世界の中の日本の役割を把握、分析する能力を身につけている。
- 多文化的なコンテクストで強い人間関係を構築できる寛大な人間性を養成する。
教育課程の編成および実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
国際学部国際キャリア学科は、国際学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、国際キャリア学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。
- 授業は原則として全て英語で実施し、多言語でのコミュニケーション能力を涵養する(1~3年次での英語の集中的教育(Academic English Program - AEP)の実施)。
- 全ての授業(講義科目および演習科目)で少人数教育を徹底し、国際的な政治・経済・社会や個別の文化・歴史に関する総合的な理解力を身に付けた上で、分析能力、問題解決能力、チームワーク・スキル、リーダーシップ・スキルを涵養することを目指す。
- また以上の本学科の「人材養成上の目的・教育目標」を達成させるために、①座学を超えた学習(Project-based Learning;Service Learning)を重視し、②キャリアを意識させる学習(ライフ・キャリア・デザイン教育;アカデミック・アドバイザー制度の活用)を行い、③深い国際体験による学習(Double-Degree Program;Study-abroad Programs;Exchange Programs;Internship Programs;Field-Study Programs)を重視する。
- 学修成果の評価に際しては、各科目の成績評価基準をそれぞれのシラバスにおいて明記し、受講生に事前に周知する。
入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)
国際学部国際キャリア学科は、国際学部の「入学者の受入れに関する方針」に基づき、国際キャリア学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」に照らして、国際キャリア学科の「卒業の認定・学位授与に関する方針」および「教育課程の編成および実施に関する方針」に沿って、次のとおり「入学者の受入れに関する方針」を定める。
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求める人材像
- 国際キャリア学科における教育課程に取り組む前提として、知識・技能、思考力・判断力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
- 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”を理解・共感し、現代社会に生起する様々な問題に関心をもち、国際キャリア学科の教育目標を充分理解し、その提供するカリキュラムを充分消化し、国際学の主体的な学びを通して共生社会の担い手となる意欲をもっている。
- 国際キャリア学科では、とくに次の特性を持つ学生を積極的に受け入れる。
- 多様な観点から問題を理解する能力
- 問題解決に対して貢献・参画する能力
- 多様な人々と共同作業をする能力
- 充分な英語の基礎能力
- 入学者選抜の基本方針 上記「求める人材像」に掲げる基礎的な能力、意欲および特性をもっているか否かを評価する。
- 入学者選抜の種類と評価方法 入学者選抜にあたっては、「一般入学試験」または「特別入学試験」を行い、上記「入学者選抜の基本方針」に則って評価する。 入学者選抜の種類として、一般入学試験による「全学部日程」、「A日程」のほか、「自己推薦AO入学試験」、「指定校推薦入学試験」、「系列校特別推薦入学試験」などの特別入学試験がある。評価方法も試験の種類によって、筆記試験のほか小論文により論述表現力をみるもの、また英語による面接によって基礎学力、知的好奇心、学習意欲をみるものなどがあり、これらの試験を通じて本学科で学び、社会で活躍する人材を選抜する。