英文学科の特色
Point 01「英語の明学」ならではの英語教育。約30名のネイティブ教員
少人数制の学習環境で、「聴く・話す・読む・書く」という英語の4技能の基本訓練を行います。また、国際協働型交流クラス(COIL )では、オーストラリア・オランダ・スイスなどの大学とオンライン上でつながり、海外の学生とチームで活動するなど多様な授業も実施しています。さらに、英語教育関連科目や教職課程の履修で、英語教員免許状の取得が可能です。

Point 02英語でディベート会話力と思考力を高める
3・4年次には英語運用能力をさらに高めるために、「スピーチ」「ディベート」「ディスカッション」などを扱った科目を設定しています。英語で自分の意見を伝える力を育み、異文化コミュニケーションへの実 践力を培います。
Point 03英語の本場で学ぶ留学、海外インターンシップ
文学、文化の根幹にある歴史や価値観や多様性を現地で学ぶ短期・長期の留学制度を制定し、体験者の声も聞ける学科独自の説明会を開催。また、留学とインターンシップを併せた海外インターンシップなどへの参加も奨励しています。
Point 043つのコースに分かれ専門研究
3・4年次にイギリス文学コース、アメリカ文学コース、英語学コースの3コースから希望のコースを選択して、少人数ゼミでそれぞれの専門分野について深く学びます。
Program Structure(領域・流れ)
1 年次から少人数クラスで着実に英語力の基礎を固めるのと同時に、ゼミ形式や講義形式の授業で「イギリス文学」「アメリカ文学」「英語学」の基礎を学習します。3年次からは3つの専門コースに分かれ、専門知識を修得します。また各コースの「3・4年次演習」では、人間的な触れ合いの中で専門的な研究に取り組みます。

主な演習(ゼミナール)のテーマ
- イギリス映画に見られるイギリスの社会階層や移民の問題
- シェイクスピアの『ハムレット』を原書講読する
- 黒人文学と人種社会アメリカの抱える諸問題
- 第二次世界大戦後のアメリカ社会とビート詩人そしてポピュラー音楽の詩人たち
- 言語の機能と言語使用を左右する社会的要因との関係
- 「国際(または世界)英語」の地理的、歴史的、文化的側面の研究
- 幼児の言語能力と第一言語獲得の研究
- 生成文法理論と人間言語の普遍性と多様性
- 英語教育学とその関連諸領域(英語学、応用言語学、教育学、認知心理学等)の知見など
科目紹介
Business English等
身につけた英語力を活かしたさまざまなキャリアで即戦力・実践力となるようBusiness English A・BやPractical Career English A・Bなどの英語科目も開講しています。

英語教育基礎論A・B
この授業ではコミュニカティブアプローチなど英語教員を目指す学生に必要な基本的方法論やさまざまな英語教授法を理論・実践双方から学びます。

学科主任が考える 英文学科とSDGs
方法を知ること—持続可能な学問
大学は方法を学ぶ場です。英会話や通訳技法など実践的な授業ももちろんありますが、大学は本の読み方、論理的思考、自分の考えを表現する方法など、学問の方法を習得するところなのです。英文学科の場合、ただ英語の「四技能」を身に就けるだけでなく、英語の背景にある文化や英語に特有の発想、それに音声や意味、文法や習得など英語の様々な局面を深く探求するために、多種多様な科目が用意されています。本の読み方や言葉に対する興味、あるいは外国文化への関心は、究めて行けば人生を豊かにする生涯の宝物となるでしょう。これが英文学科の提唱する「持続可能な学問」です。
英文学科主任 安藤 聡 教授
私の学び
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神奈川県 横浜高等学校 出身 -
ロジックという「共通言語」を身につける
英語を学びたいという思いと「英語の明学」への憧れ、さらにアメリカ文学を学ぶために志望しました。学生同士でのディスカッションやディベートを通じて学ぶことで、物語についての理解が深まり、自分でも思いもしなかった着想、今までにない視点からの捉え方を得ることができたと思います。さらに、それこそが文学や芸術を学ぶ意義であるということに気づきました。英文学の研究では、自分の考えを言語化する能力、思考力が試されます。その上でロジックという「共通言語」を身につけることができるのが、この学科の魅力ではないでしょうか。これからも文学を客観的に見て研究を続け、物語の良さや魅力、凄さなどを相手に伝えられるようになりたいです。
ゼミピックアップ
言語の意味の多面性
中西 公子 教授
言語を客観的に観察し、主体的に考え科学的に分析。新しい発見から得られる驚きや楽しさを、ディスカッションを通じて共有します。

普段何気なく使っている言語には、注意していないと気づかないような意味に関する様々な規則性が潜んでいます。ゼミでは、日常会話や映画などで言語を観察して意味の規則性を見つけ、それを分析します。グループディスカッションや発表で人に説明することを通じて、言語について考える楽しさや、新しい発見をする喜びが体験できます。この「問題の発見・問題の分析・分析の説明」という3段階を踏むことで、社会で必要とされる論理的思考力を養うことができます。
アメリカ文学の世界
小椋 道晃 専任講師
英語の原文で作品と向きあうことで、たしかな読解力と多角的な思考力、そして自らの考えを明確に表現できる能力を鍛えます。

アメリカ文学には、よく言えば個性的、悪く言えばあまり関わりたくないような登場人物がたくさんいます。ゼミではそのような強烈なキャラクターが出てくる小説や映画を精読し、歴史や文化への理解を深めるとともに、学生同士でさまざまにディスカッションします。積極的な議論のなかで、学生が互いの異なる意見に耳を傾け、多様な解釈を導き出していきます。親しい友人同士であっても全く違った見方をするのだという驚きと発見は、ひるがえって、自分自身を深く知ることにもつながります。
英文学科オリジナルサイト
入学試験制度一覧
人材養成上の目的・教育目標
文学部英文学科は、文学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、英文学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。
英文学科の教育目標は、一つには、英語による文学や文化の読解と分析を通じて、人間性への洞察と英語圏社会の理解を深めることである。またもう一つに、英語という言語を様々な側面から科学的に研究することにより、人間の相互交流に不可欠なことばの本質・機能についての洞察を深めることも、目標として掲げる。さらに、以上の目標到達と連動して、実践的な英語コミュニケーション能力をみがくことを目指す。国際語である英語の運用能力を身につけることは、他者と意思疎通し、他者を理解しともに生きること、自己と他者の社会や文化の深い理解と洞察に到達するための前提条件である。
卒業の認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)
文学部英文学科は、文学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、英文学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに130単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。
具体的な到達目標は、次のとおりである。
- 英語による文学、英語圏の文化に関する基礎的知識、幅広い教養を身につけている。
- 英語という言語に関しての科学的基礎知識、応用知識を身につけている。
- グローバル化社会で使える英語の4技能(読む、書く、話す、聴く)を身につけている。
- 異文化社会に対する深い理解と分析力をもち、グローバル化社会の情報や現実に対応できる能力を身につけている。
教育課程の編成および実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
文学部英文学科は、文学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、英文学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。
グローバル化社会で通用する実践的な英語コミュニケーション能力を習得させるために、1年次に英語関連基礎科目、2・3年次には英語関連発展科目を必修として設け、基礎から発展レベルまで、4技能を統合して総合的に教授する。英米の文学、そして英語学についての基礎知識、幅広い教養を身につけるために、1・2年次にそれぞれ3分野の「入門」と「概論」の専門基礎科目を、3・4年次には、基礎知識を発展させるべく専門コース科目と少人数制の各種「演習」(ゼミ)を選択必修として設ける。これらの専門科目は、英語関連発展科目や多彩な専門コース科目と連動しながら、最終的には、人間や言語や異なる文化のあり方に対して学生が獲得した理解と洞察力の成果の一端として、ゼミ論や卒論の執筆へと導くことになる。なお、学修成果の評価は、筆記試験、レポートの提出など、各科目のシラバスに定められた方法によって行う。
その他、所定単位を修得することによって多文化共生ファシリテーター/サポーターの認証資格取得も可能である。
入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)
文学部英文学科は、文学部の「入学者の受入れに関する方針」に基づき、英文学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」に照らして、英文学科の「卒業の認定・学位授与に関する方針」および「教育課程の編成および実施に関する方針」に沿って、次のとおり「入学者の受入れに関する方針」を定める。
- 求める人材像
- 英文学科の学びに取り組む上で、知識・技能、思考力・判断力および文章読解力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
- 英語を熱心に学び、英語圏の文化や文学作品あるいは言語についての探求を通じて、自己を養い深めるだけではなく、自らの様々な殻を破り外の世界へと精神を広げようとする意欲をもっている。
- 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”を理解・共感し、現代社会に生起する様々な問題に関心をもち、英文学科における主体的な学びを通して共生社会の担い手となる意欲をもっている。
- 入学者選抜の基本方針
上記「求める人材像」に掲げる基礎的な能力、志および意欲をもっているか否かを評価する。 - 入学者選抜の種類と評価方法
入学者選抜にあたっては,「一般入学試験」または「特別入学試験」を行い,「入学者選抜の基本方針」に則って評価する。入学者選抜の種類として,一般入学試験による「全学部日程」,「A日程」,「B日程」のほか,大学入学共通テストを用いた「大学入学共通テスト利用入学試験」がある。そのほか「自己推薦AO入学試験」,「指定校推薦入学試験」,「系列校特別推薦入学試験」などの特別入学試験がある。評価方法も試験の種類によって,筆記試験のほか小論文により論述表現力を重視するものや面接により知的好奇心や学習意欲をみるものなどがあり,これらの試験を通じて本学科で学び,社会で活躍する人材を選抜する。