心理学科
心理学に基づく分析力・実践力のある人材を育成
“人と社会との関わりを重視した心理学”が心理学科の特徴の一つです。こころのメカニズムの科学的理解、複雑化する社会の中でどのような人や状況にも対応できる力、つまり、心理学に基づく分析力・実践力を身に付けます。こころの科学的解明に興味を持ち、身に付けた心理学の知識や研究方法を応用した社会貢献を志す学生を歓迎します。

学びのポイント
専任教員数の多さと専門領域の多様性
心理学科の専任教員数は1学科15名と国内トップクラスであり、心理学の基礎領域と臨床領域をバランスよく学べる数少ない大学といえます。さまざまな心理学領域を学ぶことによって、関心領域や卒業後の希望進路が変わる学生も少なくありませんが、こうした場合にも対応できるコースを用意しています。
充実のカリキュラム・公認心理師完全対応
指定された科目を在学中にすべて修めて卒業後、大学院において指定された科目をすべて修める、または、厚生労働省・文部科学省が指定する機関において指定された期間の実務経験を積むことにより、公認心理師国家試験の受験資格を取得することが可能となります。

きめ細やかな学生サポート
明治学院大学が運営する学生相談センター、健康支援センター、学生サポートセンターに加え、心理学科には学生を支援するさまざまなシステムがあります。クラスアドバイザー制度や就活対策キャリア支援講座、在学生・卒業生・修了生・教職員の交流の場「白金心理学会」など、学科全体で皆さんを支えます。

多様な就職先・大学院進学率の高さ
心理学科卒業後の就職先としてもっとも多かった業種は、情報通信・マスコミ・コンサルティングの領域、次にサービス領域、卸売・小売の領域でした。このように、卒業生は多様な業種・職種で活躍しています。また、公認心理師資格・臨床心理士資格取得を目指す大学院進学者が多いことも特徴の一つです。
領域・流れ
1・2年次横浜キャンパス
3・4年次白金キャンパス
1年次は心理学の基礎となる科目を学習し、少人数の演習で論理的思考などを養います。2年次は基礎科目、専門科目で学びを深め、科学的にこころを捉える方法の基礎を学習。3・4年次は10の実習科目を開講。5つの専門領域から自由に専門科目を選択します。ゼミでは自身のテーマを決め卒業研究に取り組み、論理的思考や問題解決力を養います。
※心理学科2年次生は白金キャンパスで専門科目の履修があります(2025年度は週1日)。

Pick Upゼミ
川端ゼミ
川端 一光 教授
心理統計学・機械学習を用いたこころのデータ解析の実践と基礎研究
「心を数値に置き換える」ということの方法論を研究するのが心理統計学です。さまざまな語学試験で試験運営に項目反応理論(Item Response Theory)という心理統計理論が採用されています。皆さんのスコアの質を保証するために、多くの心理統計学者が関わっています。また現在、データサイエンス領域の技術革新が目覚ましいですが、心理学領域でも大規模な調査データを分析するために、ディープラーニングなどの機械学習の知識や、それを実行するためのプログラミング言語の習得が意義あるものとなっています。

滑川ゼミ
滑川 瑞穂 准教授
描画法をはじめとする臨床心理学的アプローチの体験と研究を行う
本ゼミでは、人のこころを支援する臨床心理学の基盤を身に付けるため、ワークを通じて自分や他人の考え方や気持ちに関心を向ける練習をしたのちに、描画法などの心理的アプローチの体験を行います。そうした体験をもとに、日常の中で感じている疑問を心理学的観点から捉えなおし、各自が扱ってみたいテーマを見つけ、研究活動を行うことを目標としています。自ら研究計画を立案し、質問紙などを用いた調査を実施することで、現象を検討する力を身に付けます。

卒業論文のテーマ例
- AIを相手にした自己開示―返信によって異なる自己開示欲求の程度―
- SNS広告における写真の効果
- 証拠の戦略的開示に対する被疑者の応答パターン
- 大学生の友人に対する自己開示と援助要請スタイルの関連
- ダンスとスポーツの心理的効果に関する研究―大学生を対象とした比較分析―
- 大学生におけるがん患者家族の心理的負担感と精神的健康の関連
- 一般群における自閉スペクトラム症特性と感覚処理特性および不適応行動の関連
Student's Voice

ネガティブ感情を和らげる方法を心理学で解明する
私は元々ネガティブに考えてしまいやすいところがあり、ポジティブな思考法や感情コントロールの方法を知りたくて心理学科へ進学しました。「心の健康」の授業で取り扱ったのは、青年期に起こる心理的問題や精神疾患、発達課題などのテーマでした。人の意思とは関係なく頭に浮かび上がる「自動思考」というメカニズムを知ることができたのが、大きな収穫です。自動思考によるネガティブなイメージと事実を区別することで、気分の落ち込みを和らげられると学びました。現在は臨床心理学のゼミで認知行動療法や、心理的ストレスによるネガティブ感情への対処方法を研究中。「自分の容姿に対する否定感情への対応方法」をテーマに、卒業論文を見据えた予行課題の「プレ卒論」にも取り組んでいます。
心理学部 心理学科3年 川崎 芽依
神奈川県 捜真女学校高等学部 出身
教員情報
卒業後の進路
入試情報
Links 心理学部オリジナルサイト