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社会学部

人材養成上の目的・教育目標

社会学部は、明治学院大学の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、社会学部の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。
社会学部は、大学として掲げる目的・教育目標を実現するため、社会学科と社会福祉学科の2学科体制のもと、設立以来「社会改良の礎石となるべき人材の育成」を追求してきた。現代社会では、「他者」を広く認識し、「他者」が生きる現実から学ぶことで醸成される柔軟かつ多様な視点、問題を深く捉える思考力、そして、社会に新しい可能性を生み出す構想力と実践力をもつ人材が求められる。したがって、人としての生活と社会の構造の関係について総合的に学ぶことに主眼を置き、その学びの意義を深く理解する「豊かな知」の修得に努め、それを応用して「社会的に実践する方法」について学ぶ、社会に貢献できる人材の育成に努める。そのために、多様な葛藤を理解し、課題として追究し、その様相を表現する力を培い、あわせて、優れた人権感覚を育むことを教育目標とする。

卒業の認定・学位授与に関する方針 (ディプロマ・ポリシー)

社会学部は、明治学院大学の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、社会学部の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに所定の単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。
  1. 人としての生活と社会の構造の特徴や、その両者の関係を多様な視点から構想できる知識と理解力を身につけている。
  2. 現代社会が直面する問題の解明のために、様々な調査やフィールドワークを通じて実証的に分析し、解決法を自律的に計画できる汎用的技能を身につけている。
  3. 人としての生活に積極的に参与し、社会の諸問題に専門知識を駆使しながら対峙できる態度や志向性を身につけている。
  4. 人として、多様な学問分野で必要とされる基本的リテラシーを見につけ、個人の問題から地域の問題へ、さらに世界の問題にも積極的に関心を示す視野を持ち合わせ、統合的な学習経験を活用し、課題を解決する創造的思考力を身につけている。

教育課程の編成および実施に関する方針 (カリキュラム・ポリシー)

社会学部は、明治学院大学の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、社会学部の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。
  1. 人としての生活と社会の構造の特徴を考察できる専門科目を置く。
  2. 資料・文献の読解力、コミュニケーション力を養うための学科目を置く。
  3. 問題発見力、データ収集力、データ分析力を能動的に学び、自立した実践力・行動力を養うための少人数による学習の機会となる演習・実習科目を置く。

入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

社会学部は、明治学院大学の「入学者の受入れに関する方針」に基づき、社会学部の定める「人材養成上の目的・教育目標」に照らして、社会学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」および「教育課程の編成および実施に関する方針」に沿って、次のとおり「入学者の受入れに関する方針」を定める。
  1. 求める人材像
    1. 社会学部における学びに取り組む上で、知識・技能、思考力・判断力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
    2. 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”および社会学部の教育方針や教育目標に興味と関心を持ち、社会学の主体的な学びを通して共生社会の担い手となる意欲をもっている。
    3. 社会学部では、とくに次の特性を持つ学生の入学を期待する。
      1. 自分の身のまわりのことから地域、世界に生起している事柄を多様な角度から考えてみたい人
      2. テーマにそって資料を調べ、さらに調査や実践(実習)を行い、そこで得られたデータをもとに考えをまとめてみたい人
      3. まとめ上げた自分の考えを、口頭や文章で適切に表現でき、他者に伝えることができる人
      4. なお、さまざまな経験を持った学生が共に学ぶことが、他者との出会い、社会への理解にとって重要と考え、一芸に秀でた能力を持つ人、あるいは、高校等の新卒者だけではなく広く現場を知る社会人や海外からの留学生を受け入れる。
  2. 入学者選抜の基本方針
  3. 上記「求める人材像」に掲げる基礎的な能力、意欲および特性をもっているか否かを評価する。
  4. 入学者選抜の種類と評価方法
  5. 入学者選抜にあたっては、「一般入学試験」または「特別入学試験」を行い、上記「入学者選抜の基本方針」に則って評価する。

社会学科

人材養成上の目的・教育目標

社会学部社会学科は、社会学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、社会学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。

社会学科では、多様な他者と出会う場としての社会を理解し、現代社会における諸問題について、論理的かつ批判的に考察する態度と、実証的に分析してその結果を表現し伝える技能を身につけ、こうした知識・技能・態度を総合的に活用してより望ましい社会を構想し、その実現に向けて実践できる人材の養成を教育目標とする。

卒業の認定・学位授与に関する方針 (ディプロマ・ポリシー)

社会学部社会学科は、社会学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、社会学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに126単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。

  1. 多様な他者と出会う場としての社会を理解し、分析するため、社会学的な理論と概念、現代社会の諸問題に関する知識を身につけている。
  2. 社会調査の方法に関する知識に基づいて、社会の諸問題について実証的に調査する技能を身につけている。
  3. 適切な表現方法を用いて、社会学的考察を他者に伝える実践力を身につけている。
  4. 社会における諸問題について、社会学的な知識を用いて、論理的かつ批判的に考察する態度や志向性を身につけている。
  5. 社会学の知識・技能・態度を総合的に活用し、社会の諸問題を把握して課題を発見し、解決方法を考える力を身につけている。

教育課程の編成および実施に関する方針 (カリキュラム・ポリシー)

社会学部社会学科は、社会学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、社会学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。

  1. カリキュラム体系
    社会学科の教育課程を、社会学科基礎・演習科目、社会学科専門・講義科目、社会調査関連科目、表現・実践関連科目の4群を主として編成し、重要科目を必修科目や要求科目とすることで、学びの体系を可視化する。
  2. 導入教育
    1年次より、文献講読の基礎的な技法と社会学の基礎知識をつける少人数双方向型の社会学科基礎・演習科目(「アカデミックリテラシー」「社会学基礎演習」)を配置する。
  3. コース制
    2年次からは「文化とメディアコース」「生命とアイデンティティコース」「環境とコミュニティコース」の3コースからなるコース制を設置する。これにより、各コースに対応した少人数の社会学科基礎・演習科目(「コース演習」)と、社会学科専門・講義科目のうちの自コース科目を中心に履修を進めることで、関心のあるテーマから重点的に社会学的な理論と概念に関する知識および現代社会の諸問題に関する知識を修得する学習計画の構築を可能とする。
  4. 演習・卒業論文
    3、4年次には、学生が自ら専門ゼミを選択し、関心に従って専門的に社会を考察する態度を深め、課題発見力・問題解決力を身につける少人数でのゼミナール形式の社会学科基礎・演習科目(「演習1」「演習2」)を配置する。「演習2」では、担当教員の指導のもと、集大成として「卒業論文」を仕上げる。
  5. 社会調査関連科目
    社会調査の知識と技能を体系的に取得するカリキュラムを、1年次から3年次に配置している。1年次の「社会調査の基礎」から始まり、2年次に「質的データ分析」「数量データ分析」などの具体的な手法を学び、3年次に「社会調査実習」で調査の企画から報告書作成までを経験し、社会を考察する態度を深め、課題発見力・問題解決力を身につける体系とする。「社会調査実習」の成果を「卒業論文」につなげることもできる。所定の科目を履修すると、社会調査協会認定の社会調査士資格が取得可能である。
  6. 表現・実践関連科目
    社会学的思考に基づき社会現象や社会問題を見る力の多様な表現・実践手法を、放送や出版、広告などの現場経験者から学ぶ講義科目(「メディアクリエイティブ特論」)と演習科目(「メディアクリエイティブ演習」)を配置する。
  7. 隣接科目・資格関連科目
    教育課程の主要4群に加え、関心の広がりに応じて現代社会の諸問題への理解を多角的に深め、課題発見力・問題解決力を身につけることができるように、内なる国際化関連科目および隣接科目を、さらにそれらの能力を教育分野で生かすために、社会教育士・社会教育主事任用資格関連科目、教職関連科目を配置している。

入学者の受入れに関する方針 (アドミッション・ポリシー)

社会学部社会学科は、社会学部の「入学者の受入れに関する方針」に基づき、社会学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」に照らして、社会学科の「卒業の認定・学位授与に関する方針」および「教育課程の編成および実施に関する方針」に沿って、次のとおり「入学者の受入れに関する方針」を定める。

  1. 求める人材像
    1. 社会学科における学びに取り組む上で、知識・技能、思考力・判断力・表現力など、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
    2. 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”および社会学科の教育方針や教育目標に興味と関心を持ち、社会学の主体的な学びを通して共生社会の担い手となる意欲をもっている。
    3. 論理的・批判的考察の資質を有し、社会を反省的に見て、自ら課題を発見する力を磨く意欲をもつ。
  2. 入学者選抜の基本方針
    上記「求める人材像」に掲げる基礎的な能力、意欲および資質をもっているか否かを評価する。
  3. 入学者選抜の種類と評価方法
    入学者選抜は、筆記試験および面接あるいはいずれかを行い、入学者選抜基本方針に則って評価する。
       
    1. 「一般入学試験(全学部日程)」、「一般入学試験(A日程)」「大学入学共通テスト利用入学試験(前期・後期)」においては、筆記試験により、高等学校等で修得すべき基礎的な能力(国語や外国語、地理歴史や政治経済、数学についての基礎学力)を有しているか否かを評価する。
    2.  
    3. 「自己推薦AO入学試験」においては、第一次選考で書類選考を行い、第二次選考で筆記試験と面接を行う。書類選考では、入学希望者がこれまで培ってきた能力や経験が本学科の「求める人材像」に合致しているか否かを評価する。筆記試験では、小論文の試験を行い、現代の社会問題を見つめ課題を発見する意欲と同時に、論理的・批判的考察を行う資質を有しているか否かを評価する。面接では、筆記試験同様の意欲や資質に加え、本学科での学びに主体的に取り組む意欲を有しているか否かを総合的に評価する。
    4.  
    5. 「指定校推薦入学試験」、「系列校特別推薦入学試験」においては、本学科の「求める人材像」と合致する入学希望者を、本学が指定した高等学校長の推薦に基づき、調査書と小論文または面接により選抜する。調査書では上記1と同様の基礎的能力を、小論文または面接では、上記2と同様の資質と意欲を有しているか否かを評価する。

社会福祉学科

人材養成上の目的・教育目標

社会学部社会福祉学科は、社会学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、社会福祉学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。

人間の尊厳と基本的人権を尊重・擁護し、①人として必要な社会生活上の基本的ニーズを科学的に充足する諸方策について、理論的・実証的に研究を進める能力を養い、②当面する社会福祉問題、生活課題を解明する方途を習得し、③これらの問題・課題に対応する具体的施策、実践のための理論・方法を理解し、実践することのできる人材の育成を教育目標とする。
福祉社会の創造に貢献する人材育成を目指し、広い社会的視野に立って人間理解を深め、社会福祉問題の原因・結果と必要な施策・活動を科学的に分析・考察できる能力を養成する。さらに、援助専門職であるソーシャルワーカーを養成するために、社会福祉支援に必要な能力を高め、支援者としてふさわしい人権意識と知識・方法の習得を目指す。

卒業の認定・学位授与に関する方針 (ディプロマ・ポリシー)

社会学部社会福祉学科は、社会学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、社会福祉学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに124単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。
  1. 本学科の学生は、人間とそれを取り巻く社会についての幅広い教養をベースとして社会福祉政策や制度について学び、社会福祉の理論や実践方法を習得している。また、文献を読み報告したり必要な調査をしたりする基礎的技能と人間の尊厳と基本的人権を尊重する価値を身につけている。
  2. ソーシャルワークコースでは、実習等の統合的学習経験を活用しつつ、社会福祉の理論や方法を生かして課題を解決できる創造的思考力を持ったソーシャルワーカーを養成することを目的としている。
  3. 福祉開発コースでは、学生は生活や社会の諸問題に専門的知識を駆使しながら積極的に関与または対峙し、福祉社会の実現に寄与できる幅広い知識・能力と感性を習得している。

教育課程の編成および実施に関する方針 (カリキュラム・ポリシー)

社会学部社会福祉学科は、社会学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、社会福祉学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。

  1. 導入教育
    初年次においては、少人数のゼミナールと講義によって社会福祉学の基礎を固めることをねらいとしている。まず、ゼミナール方式の授業として、春学期には大学での学習姿勢・技術、文献講読の技術等を身につける。また、秋学期には、社会福祉を学ぶ上で重要となる基礎知識や技法を習得する。加えて、社会福祉の基礎的知識を包括的に習得する必修科目とともに、2年次以降のコース別の学習の導入科目を位置づけ、コース制への基盤としている。
  2. コース制
    2年次以降、学生は自ら選択した2つのコースに分属する。
    (ソーシャルワークコース)
    ソーシャルワークの知識と実践力の獲得を目標としたカリキュラムを編成している。国家資格の社会福祉士または精神保健福祉士の国家試験受験資格取得が可能であり、専門職養成に必要となる講義および少人数制の演習科目が2年次から4年次まで配置されている。2年次には、社会福祉施設・機関における基礎的な実習を行い、あわせて講義および演習を通じて、相談援助の基礎的な知識と技術およびソーシャルワーク実践の価値について学ぶ。3年次には、演習により、社会福祉実践の領域別に実施する実習に備えた事前学習を行うとともに、講義により専門的な知識を修得する。4年次には、ソーシャルワーク専門職としての実践力を獲得するための専門的な実習を行い、そこでの学びを演習により深化させ、4年間の学習の総括として卒業論文を執筆する。なお、4年次に専門的な実習を行わない学生のための特別演習を設け、卒業論文研究のための演習を行う。
  3. (福祉開発コース)
    2年次科目の「福祉開発概論」において「グローバル共生エリア」「子ども・若者エリア」「リサーチ&イノベーションエリア」の3領域の視点をもとに福祉開発の概要を学ぶ。さらに「福祉開発フィールドワーク」では、エリアごとのフィールドにおいて、福祉開発の実践を学ぶ。3年次、4年次では、演習を通して福祉開発のより専門的な知識や技術を学び、4年次では、その総括として卒業論文を執筆する。なお、教職課程を履修することにより、中学校教諭一種(社会)、高等学校教諭一種(公民)、特別支援学校教諭一種(知・肢・病)の各免許状の取得が可能であり、社会福祉学の学びを基盤とした教員の養成を行っている。
    科目の成績評価基準については、個々の科目のシラバスに記載する。
    なお、両コースとも、優秀な卒業論文には厳正な審査を経て「社会学部長賞」が授与される。
その他、所定単位を修得することによって多文化共生ファシリテーター/サポーターの認証資格取得も可能である。

入学者の受入れに関する方針 (アドミッション・ポリシー)

社会学部社会福祉学科は、社会学部の「入学者の受入れに関する方針」に基づき、社会福祉学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」に照らして、社会福祉学科の「卒業の認定・学位授与に関する方針」および「教育課程の編成および実施に関する方針」に沿って、次のとおり「入学者の受入れに関する方針」を定める。
  1. 求める人材像
    1. 社会福祉学科における学びに取り組む上で、知識・技能、思考力・判断力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
    2. 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”および現代社会に生起する様々な問題に関心を持ち、社会福祉学の理論と実践への主体的な学びを通して、共生社会の担い手となる意欲をもっている。
    3. 社会福祉学科の求める学生の資質をいくつか挙げるならば、次のとおりである。
      1. 物事を多面的かつ論理的に考察することができる。
      2. 多様な社会問題に深い関心を持ち、その解決のための自由な発想力と社会に積極的に貢献する意欲を有している。
      3. 積極的に他者と関わり、実践を通した学びを深めようとする態度を有している。
  2. 入学者選抜の基本方針
    上記「求める人材像」に掲げる基礎的な能力、意欲および資質をもっているか否かを評価する。
  3. 入学者選抜の種類と評価方法
  4. 入学者選抜の種類として、一般入学試験による「全学部日程」、「A日程」、「B日程」のほか、大学入学共通テストを用いた「大学入学共通テスト利用入学試験」がある。そのほか「自己推薦AO入学試験」、「指定校推薦入学試験」、「系列校特別推薦入学試験」、「社会人入学試験」、「私費外国人留学生入学試験」などの特別入学試験がある。評価方法も試験の種類によって、筆記試験のほか小論文により論述表現力を重視するものや面接により資質と意欲をみるものなどがあり、これらの試験を通じて本学科で学び、社会で活躍する人材を選抜する。

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