英文学者の齋藤勇は『アメリカの國民性及び文学』(1942)の中で「或る國の文學はその國民の自叙傳と見られる」と書いています。実際に、従来、文学はそれを生み出した国の歴史やその国民性と結びつけられ、「国民文学」の観点から研究される傾向がありました。しかし近年、国家越境的な作品の形成や流通・受容に目を向け、「世界文学」としての文学のあり方に対する関心が高まっています。本講座では、外国文学が日本との関わりの中でどのように生み出され、翻訳・翻案を通じてどのように土着化したのか、あるいは逆に、日本文学はどのように海外で受容されてきたのか、文学の豊かな越境的営みを多角的に検証します。
10月5日(土)14:00~15:30 |
日本におけるアメリカ文学史の形成~ハーマン・メルヴィルの受容を中心に~ ▶ 貞廣 真紀 明治学院大学文学部教授 アメリカ人作家ハーマン・メルヴィルによって書かれた『白鯨』(1851)はなぜ日本の人々の心を捉えてきたのでしょうか。日本におけるアメリカ文学史の形成を、メルヴィルの受容を中心に考察します。 |
10月12日(土)14:00~15:30 |
イザベラ・バードの見た横浜・東京 ▶ 辻󠄀河 元及 明治学院大学文学部准教授 明治時代の日本を訪れ、当時の様子を『日本奥地紀行』として記したイギリス生まれの旅行家イザベラ・バード。彼女の目に映った横浜と東京について、2015年から刊行されている漫画版との比較もおこないながら考えていきます。 |
10月19日(土)14:00~16:00 講師2名によるジョイントセッション |
(1)『平家物語』~時空と言語・文化の境界を越えて~ ▶ マイケル・ワトソン 明治学院大学国際学部名誉教授 『平家物語』は多くの言語に翻訳されてきました。この物語は何故海外でも注目されるのでしょうか。外国語になった『平家物語』を通してその魅力に迫りたいと思います。 |
(2)古典文学の外国語訳への期待~『源氏物語』英訳を中心に~ ▶ 緑川 眞知子 早稲田大学古典籍研究所招聘研究員 『源氏物語』のような古典作品が英語に訳されるとき、原典の言語を知り得る私たちは、何を期待するのでしょうか。『源氏物語』の英訳を通して文学の翻訳とは何かについて迫ってみようと思います。 |
10月26日(土)14:00~15:30 |
宝塚版・東宝版ミュージカル『ロミオとジュリエット』の日本風アレンジと娯楽的効果 ▶ 本多 まりえ 明治学院大学文学部准教授 近年再演を重ねてきた宝塚版・東宝版ミュージカル『ロミオとジュリエット』は、フランスのミュージカルを基としますが、独自のアレンジが散見されます。本講座ではこれらアレンジに込められた娯楽的効果を探ります。 |
募集対象 | どなたでも受講可能 |
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開催形式 | 対面講座(※明治学院大学横浜キャンパス) |
募集人数 | 100名(申込先着順) |
受講料 | 2,000円(4日間全4回) |
申込手順 |
グーグルフォームもしくはE-mailにてお申込みください。 E-mailの件名に、「2024明治学院大学公開講座申込み」とご入力のうえ、 |
申込期間 | 2024年8月23日(金)~9月27日(月) |
申込先 | ykoukai@mguad.meijigakuin.ac.jp |
その他 | ※個人情報の取り扱いについて 明治学院大学では、受講生の皆様の申込時における個人情報については、「学校法人明治学院個人情報保護基本規程」に沿って厳重に管理いたします。これらの個人情報は、明治学院大学の講座・セミナー等のご案内用としてのみ利用いたします。第三者には提供いたしません。 ※横浜キャンパスまでの交通手段について:横浜キャンパスにお越しの際は、自家用車でお越しいただくことはできません。 「交通アクセス」をご参考のうえ、公共交通機関のご利用をお願いします。 |
パンフレット | パンフレット |
明治学院大学 学長室社会連携課
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MAIL: ykoukai@mguad.meijigakuin.ac.jp
TEL: 03-5421-5247
受付時間 平日のみ9:30 - 12:00/12:45 - 16:00
2023年度 明治学院大学公開講座(横浜キャンパス)
2022年度 明治学院大学公開講座(横浜キャンパス)
2021年度 明治学院大学公開講座(※オンライン開講)
2020年度 明治学院大学公開講座(※コロナにより中止)
2019年度 明治学院大学公開講座(横浜キャンパス)
2018年度 明治学院大学公開講座(横浜キャンパス)
2017年度 明治学院大学公開講座(横浜キャンパス)