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2025年3月6日

清水建設の寄付講座『シミズボランティアアカデミー』を開催しました

2025年2月18日横浜キャンパスにて、清水建設株式会社による寄付講座『シミズボランティアアカデミー』を体育会サッカー部を対象に開催しました。この講座は障がい者やパラスポーツに広く精通したボランティアの養成に寄与することを目的としたもので、今回はサッカー部におけるインクルーシブ教育の一環として開催し、約80名の部員が参加しました。 

講座は座学と2種類の実技(視覚障がい、車椅子)で構成され、前半の座学ではNPO法人STAND代表理事である伊藤数子さんによるボランティアに関する基本的な知識やパラスポーツについての講義を受け、後半の実技では2つのチームに分かれて視覚障がい者編の実技と、車椅子編の実技を体験しました。 

◆視覚障がい者編・実技
初瀬勇輔さん(株式会社ユニバーサルスタイル代表取締役、2008年北京パラリンピック視覚障害者柔道日本代表、一般社団法人日本パラリンピアンズ協会副会長)を講師にお迎えし、ご自身の障がいや視覚障がい者のサポートについてのお話を伺った後、アイマスクを着用しての実技を行ないました。誤った誘導によって視覚障がい者がどのような恐怖を感じるか、段差を誘導する場合や椅子に座らせる場合の正しい誘導のしかたなどについて体験をしました。

◆車いす編・実技
花岡伸和さん(2004年アテネパラリンピック、2012年ロンドンパラリンピック車いすマラソン日本代表)を講師にお迎えし、ご自身の障がいや車椅子陸上競技選手になられた経緯などのお話を伺った後、実際に車椅子に乗り、一人で段差を乗り越える体験を行ないました。歩くときは気にならないような10センチに満たない段差でも、部員の皆さんは乗り越えるのにとても苦戦している様子でした。

今回の体験は本学の教育理念“Do for Others(他者への貢献)”にも通じ、参加者の皆さんがこれからの共生社会の担い手としてこの経験を発揮していくことが期待されます。

視覚障がいの体験(段差がある場所の誘導)
視覚障がいの体験(椅子に座る際の誘導)
車椅子の体験(介助なしで段差を乗り越える)

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