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自分から手を挙げることで学生生活はもっと面白くなる

2022.09.30

大学1年生の時に明治学院大学の入試運営をサポートする入試学生相談員となり、その後オープンキャンパスの学生スタッフ、学生の相談役や学生生活の改善に取り組むキャンパスコンシェルジュ、横浜キャンパスのヤギのお世話をするヤギ部など学内での活動を広げてきた山下さん。なぜ明学に積極的に関わり続けているのか、その理由を語ってくれました。

山下 歩華 国際学部 国際学科 4年英語や多文化共生、平和紛争研究など自分の好きな学びを追究するため、国際学科に入学。オープンキャンパスで出会った学生の雰囲気に惹かれたことも入学の決め手となった。趣味はアジア料理を食べることや映画鑑賞(今年はコナンの映画を8回鑑賞)。好きな言葉は助川哲也教授(国際学科)の「生きることは味わうこと」。オフの日は家で過ごし、スムースコートチワワのくぅちゃんと一緒に遊ぶ。

学内の取り組みに関わり続ける理由

私がやってきていることは人と関わることです。キャンパスコンシェルジュや入試学生相談員、オープンキャンパスのスタッフなどで明学生や高校生と話す機会が多くあります。人と話すことが好きなので、自分が好きだと思っている大学のことを直接紹介できるのが素敵だと思いましたし、良いところを伝えたいという思いが人より強いんです。学内の活動は、ポートヘボン(学内のポータルサイト)のお知らせを見て応募しました。大学の職員ともお話できるし、学部学科を越えて仲良くできるというのはすごく魅力だなと思っています。キャンパスコンシェルジュに応募した時は、ちょうど新型コロナウィルス感染症の流行で、オンライン授業の全盛期。コンシェルジュをしていなければ引きこもり、オンライン授業を黙々と受けておしまいだったかもしれません。

高校生の頃から学生・生徒が主体的に活躍できるイベントに応募することが好きでした。卒業アルバムの委員に入って卒業アルバムを作ったり、高校入試の受験のスタッフをしてみたり。大学に入ってそういった機会がないのかなと思っていたのですが、想像以上にたくさんの活動があって、すごくおもしろそうだなというのが第一印象でした。つまらなかったということは今までありません。

キャンパスコンシェルジュのリーダーとして

キャンパスコンシェルジュ(ピア・サポート)では、学生と大学の橋渡し役として、学生の相談に乗ったり、学生生活をよりよくするための企画を立案・運営したりする活動行ったりしています。コンシェルジュはメンバーの業務管理・職員との窓口を担う「だいひょう」、SNSでの情報発信を行う「こうほう」、消耗品・配布物の管理、発注を担当する「かんり」、学生から寄せられた質問記録・分析する「とうけい」、コンシェルジュ内の後輩のサポートを行う「そうむ」の5つの「ぶしょ」に分かれています。所属名をすべて平仮名表記としているのは、協働している大学側の部署との混同を防ぐためです。

私は現在「だいひょう」に所属するリーダーとしてシフト作成をしたり、企画書などのチェックをしたりしています。仕事をお願いするときに意識しているのはメンバーがそれぞれどのように活動しているか、授業が忙しいメンバーが活動に参加するためにはどのようなフォローが必要かということです。メンバー全員が同じ認識で活動を進めることが大切ですので、「だいひょう」のリーダーとして、メンバーのスケジュール調整や、「ぶしょ」同士の連携に苦労しました。というのも「こうほう」が何をしているのか「とうけい」の人がわからないことや、Twitterの質問対応をどこからどこまでやったから、次の人はここから、といったことが把握しきれていないことがあったからです。メンバーの誰が何をやっているのかよくわからない状況になっており、悩みました。シフト制なので、なかなか会えないメンバーやシフトが被らない人も出てくるため業務内容の共有が大変です。今はSlackというアプリを入れて、個人やそれぞれの「ぶしょ」が何をしているのか把握できるようになりました。秋学期からは「だいひょう」を引き継ぎ、4年生のメンバーは全員「そうむ」に所属することになります。何でも屋じゃないですけど、基本は後輩たちに主体的に動いてもらって、4年生は何かあったら助ける役割です。

学生によりよいキャンパスライフを提案するとしたら

コンシェルジュとして相談を受ける時、学生生活を楽しめるかどうか不安を抱く新入生からの質問に出会うことがあります。そういう時は「大学にはキッチンカーが日替わりで来るんだよ」とか、「大学にフルーツサンドが売ってるんだよ」など面白そうなことを教えて、楽しむきっかけを伝えています。

思い返してみると高校受験の時、志望校に落ちて別の高校に進学するという経験をしました。それが私にとってはすごく嫌で。その気持ちを抱えたまま入学し、学校がどんどん嫌いになってしまいました。でも学校で過ごす中で、そこにはそこならではの面白さがあるなと思うようになりました。部活に入って面白い先生に出会ったり、一緒に学校行事を楽しんでくれる友達ができたりしたことが理由です。

自分がつまらないって思っていたら学生生活はずっとつまらない。「やらないよりはやってみて後悔したほうがいい」というのはいつも考えていることなので、やってみて「つまらない」と思っていたことを「面白い」と感じることができるようになるかもしれない。置かれている環境は変わらないから自分が変わることができるような体験をしてみることを、コンシェルジュへ相談に来てくれた学生にお話しています。

目線を一緒にして、素直に話す

コンシェルジュとして、基本的に相談してくれることはありがたいことなので、「コンシェルジュの常駐するコモンズ8に来てくれてありがとう」という感謝の気持ちがまずあります。マニュアル通りのことではなく、1人の学生として話せることを大切にして、職員の皆さんが気づかないことや、学生なりの目線を大切にして答えるようにします。もちろん嘘はつかず、ありのまま思っていることを話すようにしています。相談に来てくれる学生は、相談相手も学生だからというところでハードルが下がる、というところがコンシェルジュの強みかなと思います。過去の自分を振り返ってみると、中学生の頃にスクールバディという学校の活動に入っていて、いじめをなくすために門の前であいさつするとか、同じ学生の話を聞くという活動をしていたことを思い出しました。誰かの話を聞いたりするのが好きだから今もコンシェルジュとしてやっているのかなと思います。

明学は自分の行動や思いを認めてくれる場所

人と話すことは大好きですが、あまり深く考えずに回答してしまうことがたまにあります。本当はなぜそうなったのか、どうしてそうなったのか、どうしたらいいのか、と深堀りしていくと見えてくるものもありますし、周りの人を聞いて確かにそういう考えもあるなと思うことがあります。相談業務のなかで、よく考えていなかったな、と痛感することも多いので、これから鍛えていこうと日々の業務における反省だけでなく、本を読んで勉強している最中です。

でも、明学はそんな私の自由や自主性を認めてくれる場所なのかなと思っていて。それこそ大学生って大学に来て授業を受けて帰る、だけでも学生生活は成り立つんですけど、もっと自分が「キッチンカーのことを紹介したいな」とか「高校生に明学の面白さとかいいところを紹介したいな」と考えた時に、そういう思いを認めてくれる、満たしてくれる場所があるなと感じています。

高校生の時は友達がやるからやる、という部分があり、何かのイベントなどに応募して集まった時に友達が1人でもいないと不安になる自分がいました。ただ、今は友達と一緒じゃないと不安という気持ちは自分の中にはありません。大学に入って、「友人がやらないからやらない」ではなく「自分がやりたいからやる」ということに気づけたからです。

自分から手を挙げて参加していく機会が大学ではたくさん設けられていて、私の思いを受け止めてくれる場所だということを4年間の学生生活を通じて実感しました。自分を自分でいさせてくれる場所、好きなことを認めてくれるような場所、それが明学なのかなって思います。

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