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これからの留学に求められる価値とは?

2018.12.21
千賀紗おり
スウィンバーン工科大学 グループ
プログラムコーディネーター

Saori Senga 千賀 紗おり 2003年 社会学部 社会学科卒業

オーストラリアの大学に勤務している私は、この問いに対し市場動向を研究し、留学プロジェクトの作成および運営を行っています。昨今はインターネットの発達により、高い留学費用を支払わなくても月に数千円かければ、気軽にスカイプで英会話を練習することができるようになりました。また義務教育においても英語の四技能をバランスよく習得できるようにシフトしつつあり、25年前に私が英語学習を始めた頃よりも日本人学生の英語力は飛躍的に伸びているのではないでしょうか。

このような時代の変化に鑑み、私達の大学では英語の習得だけではなく英語プラスという付加価値の側面に焦点をあてています。現在手掛けているのは多民族・多文化都市メルボルンの特色を活かした参加型プログラムです。

私自身の英語学習については尊敬する元通訳補佐の祖母の影響もあり、明治学院高校時代からスピーチコンテストに出場したりと行動的でした。大学二年時には夏季短期留学に参加もしました。今振り返ると、これらの経験が国際社会への一歩を踏み出すきっかけでした。また社会学部で学んだ、物事を俯瞰して捉えるという視点も、海外で外国人として仕事を巧く進めていく上で非常に役立っています。

千賀紗おり
日本人留学生と共にメルボルンの介護施設で日本文化を紹介。日本の高齢社会、外国人介護士受入の課題を多民族・多文化都市メルボルンの介護現場から考察。

学生へのメッセージ

自らの目で見て耳で聴き肌で感じた経験は人生を豊かにしてくれる唯一無二の財産となります。そのために必要不可欠な一般教養や行動力を大学時代から積み上げていきましょう。大学はさまざまな知識をお持ちの先生方や参考文献に気軽にアクセスできる素晴らしい場所です。学び、そしてそれを活かす力さえあればどんな経験も無駄にはなりません。

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