心理学科の特色
Point 01専任教員数の多さと専門領域の多様性
心理学科の専任教員数は1学科15名と国内トップクラスであり、心理学の基礎領域と臨床領域をバランスよく学べる数少ない大学といえます。さまざまな心理学領域を学ぶことによって、関心領域や卒業後の希望進路が変わる学生も少なくありませんが、こうした場合にも対応できるコースを用意しています。
Point 02充実のカリキュラム・公認心理師完全対応
指定された科目を在学中にすべて修めて卒業後、大学院において指定された科目をすべて修める、または、厚生労働省・文部科学省が指定する機関において指定された期間の実務経験を積むことにより、公認心理師国家試験の受験資格を取得することが可能となります。

Point 03きめ細やかな学生サポート
明治学院大学が運営する学生相談センター、健康支援センター、学生サポートセンターに加え、心理学科には学生を支援するさまざまなシステムがあります。クラスアドバイザー制度や就活対策キャリア支援講座、在学生・卒業生・修了生・教職員の交流の場「白金心理学会」など、学科全体で皆さんを支えます。

Point 04多様な就職先・大学院進学率の高さ
心理学科卒業後の就職先としてもっとも多かった業種は、情報通信・マスコミ・コンサルティングの領域、次にサービス領域、卸売・小売の領域でした。このように、卒業生は多様な業種・職種で活躍しています。また、公認心理師資格・臨床心理士資格取得を目指す大学院進学者が多いことも特徴の一つです。
領域・流れ
1年次は心理学の基礎となる科目を学習し、少人数の演習で論理的思考などを養います。2年次は基礎科目、専門科目で学びを深め、科学的にこころを捉える方法の基礎を学習。3・4年次は10の実習科目を開講。5つの専門領域から自由に専門科目を選択します。ゼミでは自身のテーマを決め卒業研究に取り組み、論理的思考や問題解決力を養います。

卒業論文のテーマ例
- AIを相手にした自己開示―返信によって異なる自己開示欲求の程度―
- SNS広告における写真の効果
- 証拠の戦略的開示に対する被疑者の応答パターン
- 大学生の友人に対する自己開示と援助要請スタイルの関連
- ダンスとスポーツの心理的効果に関する研究―大学生を対象とした比較分析―
- 大学生におけるがん患者家族の心理的負担感と精神的健康の関連
- 一般群における自閉スペクトラム症特性と感覚処理特性および不適応行動の関連
科目紹介
発達臨床⼼理学
子どもの心理的、情緒的、社会的発達を理解するための基本的知識を学びます。心理学の方法論と専門的な知識を学び、心の発達について、総合的に理解し説明することができる力を養います。それらを通じ、現代社会のさまざまな課題に取り組む積極的な姿勢を身に付けます。

認知⼼理学実習A
人は眼球運動を用いて、外界からの視覚情報を取得します。そのため、視線計測は認知処理プロセスを解明する手段として、19世紀ごろから用いられてきました。本授業では視線計測を用いた実験や調査から、複数の指標の特徴と限界を理解し、視線計測研究や眼球運動計測の可能性を体験します。

学科主任が考える 心理学科とSDGs
持続可能な社会の実現のために
私たちは社会のあり方を見直す必要に迫られています。これまでのように単に豊かさや生産性をもとめるのではなく、気候変動や資源の枯渇など社会を取り巻く様々な課題に配慮した持続可能な社会を目指す必要があるのです。心理学はヒトの内面を扱う学問なので、社会のあり方に無関心なままでもよいと考える人もいますが、それは間違いです。私たちが社会のなかで生きていく限り、社会とどう向き合うかという問題は無視できません。心理学を学ぶことを通してどのように持続可能な社会の実現が可能なのかについて、皆さんにもぜひ真剣に考えて欲しいと思います。
心理学科主任 野村 信威 教授
Student's Voice
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神奈川県 捜真女学校高等学部出身 -
ネガティブ感情を和らげる方法を心理学で解明する
私は元々ネガティブに考えてしまいやすいところがあり、ポジティブな思考法や感情コントロールの方法を知りたくて心理学科へ進学しました。「心の健康」の授業で取り扱ったのは、青年期に起こる心理的問題や精神疾患、発達課題などのテーマでした。人の意思とは関係なく頭に浮かび上がる「自動思考」というメカニズムを知ることができたのが、大きな収穫です。自動思考によるネガティブなイメージと事実を区別することで、気分の落ち込みを和らげられると学びました。現在は臨床心理学のゼミで認知行動療法や、心理的ストレスによるネガティブ感情への対処方法を研究中。「自分の容姿に対する否定感情への対応方法」をテーマに、卒業論文を見据えた予行課題の「プレ卒論」にも取り組んでいます。
Pick up ゼミ
川端ゼミ
川端 一光 教授
心理統計学・機械学習を用いたこころのデータ解析の実践と基礎研究

「心を数値に置き換える」ということの方法論を研究するのが心理統計学です。さまざまな語学試験で試験運営に項目反応理論(Item Response Theory)という心理統計理論が採用されています。皆さんのスコアの質を保証するために、多くの心理統計学者が関わっています。また現在、データサイエンス領域の技術革新が目覚ましいですが、心理学領域でも大規模な調査データを分析するために、ディープラーニングなどの機械学習の知識や、それを実行するためのプログラミング言語の習得が意義あるものとなっています。
滑川ゼミ
滑川 瑞穂 准教授
描画法をはじめとする臨床心理学的アプローチの体験と研究を行う

本ゼミでは、人のこころを支援する臨床心理学の基盤を身に付けるため、ワークを通じて自分や他人の考え方や気持ちに関心を向ける練習をしたのちに、描画法などの心理的アプローチの体験を行います。そうした体験をもとに、日常の中で感じている疑問を心理学的観点から捉えなおし、各自が扱ってみたいテーマを見つけ、研究活動を行うことを目標としています。自ら研究計画を立案し、質問紙などを用いた調査を実施することで、現象を検討する力を身に付けます。
心理学部オリジナルサイト
心理学科の正課授業の中で取得が目指せる資格
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