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学び

ボーヴィウ・マリ=ノエルゼミ【ボーヴィウ・マリ=ノエル准教授(文学部】

童話と聞くと、皆さんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。もしかすると童話は子どもが読むものと思っている方が多いかもしれませんが、実はかなり奥が深いのです。

ボーヴィウゼミの3年次演習では、17世紀に成立したシャルル・ペローの『赤ずきん』『眠れる森の美女』『シンデレラ』などの童話をテーマに、童話と道徳の関係を考えます。

ペローの童話が書かれた背景には、17世紀の王朝と女性の文学サロンなどがあり、ほかの童話とは異なる魅力を感じることができます。このゼミでは、フランス語と日本語を比較しながら童話を読むことで、言語力を身に着けながら、文学作品としての童話の別世界を再発見することができます。実は、フランス語の1つの単語の意味を理解することでも、物語の大きなヒントになるのです。

さらに、物語の最後に書かれている教訓と物語とのずれを考えることで、現代世界にも通じる複雑な問題について考えることができます。この経験は自分の人生において重要なことを教えてくれるきっかけになるかもしれません。

童話の魅力を超えて、言語と道徳を考えることで多様性を感じる力や複雑な問題を考える力を養い、将来の人生に役立つ力を身に付けませんか?

学生広報委員
杉山彩乃(フランス文3年)

※2023年度の授業情報です。

グループワークの様子。

 

白金通信2023年秋号(No.516)掲載

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