学び
環境学各論1・2【福山勝也教授(教養教育センター)】
皆さんは日常生活で環境について考える機会はありますか?「環境学各論1・2」では大気汚染や水質汚濁、そして地球温暖化など私たちの生活に関連する環境問題について、主に化学の観点から考えていきます。
この講義は、本学には珍しい理系の共通科目です。化学と聞くと、苦手意識があり敬遠する人も少なくないでしょう。けれども、この講義では専門的な知識はほとんど使いません。専門用語が出てくると先生がその都度かみ砕いて説明してくれるので、化学が苦手な人にもおすすめです。
講義は、配布されるレジュメをもとに進行します。講義内容によっては、紫外線に反応するビーズや石炭など、ふだん接する機会のないものを先生が持ってきてくれることもあります。
化学(物質科学)は、私たちの生活を豊かにした半面、自然環境に大きな影響を与えました。例えばエアコンや工業製品の洗浄剤。これらは私たちの生活に必要なものですが、フロンガスという物質が使われています。フロンガスは温室効果を持っており、またその一部はオゾン層破壊の原因にもなるため、私たち人間の健康にも影響を及ぼす原因になります。ほかにも原子力と核のゴミ、生活排水の処理などの身近な問題について、物質や現象を理解しながら学んでいきます。
自分の生活を見直したり、環境への新しい考え方を身につけたりすることができる講義です。
学生広報委員
島田瑞希(芸術学科3年)
※2023年度の授業情報です。
講義中の様子
白金通信2024年春号(No.518)掲載